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 エストを無理矢理着席させて、3人での魔法講座が始まった。今回の議題となる魔法はもちろん《鍵箱》である。


「2人はポケットの中に4次元空間があったら便利だなーとか考えた事はあるかな?」


「むぅ、国民的アニメのアレか……確かにあると便利ではあるな」


 エストが頷きながらも帰りたそうにしている。仕事があるのだろう。だが、今回の魔法講座に自身が強くなれる何かを感じ取ったのかウズウズとしながらも席を立つ事はなかった。葛藤しているようだ。一方で時間にはたっぷり余裕のあるリアはスッと手を上げて答える。


「はいはーい、自分は30秒くらいなら4次元空間を作れます」


 昔、アイテムボックスとかの便利な魔法に憧れて勉強し特訓した期間があるので、リアは必要な魔法陣と仕組みを理解して一応、時間制限付きの4次元空間を作れる。しかし、空間を維持するのは作る以上に難しく……常に発動出来ているダルクの異常さがより際立つ。そんなダルクは、意外そうに言った。


「お、マジで? ならリアの課題は4次元空間を魔力が続く限り……出来れば自然回復する量より少ない魔力で維持するのが目標だな。発動してしまえば、維持するだけなら小魔力でも理論上可能だ。あと、時間制限付きでも4次元空間を作れるなら、私の《空間移動》も特訓次第で出来る様になるかも」


「いやぁ、4次元空間を『捻る』なんて高度な事出来ないし、暫くは《風歩》で充分かな」


 ゼロ距離攻撃は魅力的ではあるが、魔力消費量と攻撃のパワーが必ずしも釣り合うとも限らない。それに《空間移動》はそれなりに魔力を消費する。4次元空間を作る上で必要な魔力の消費量を考えれば《風歩》の方がとても燃費が良いのだ。だから、暫くはこっちを愛用するつもりである。リアの意見を聞いたダルクは頷いてから、黙って聞いているエストに話を振った。


「……エストはどう?」


「難しいな……」


「でも、極論を言ってしまえば……エストやリアが何も無い空間から《風魔法》や《鎖魔法》を出すのも『座標指定』っていう《空間魔法》の技術が使われてるんだぜ?」


「そうなのか?」


「それは確かに」


 リアは納得と頷く一方で、むぅと考え込むエストにダルクは指を振ると魔法陣を展開して見せた。それは、4次元空間を形作る基礎の魔法陣であり、まず覚えなくてはいけないものだ。ただ、作り込まれた幾何学模様の魔法陣は、歯車式時計の中身のように複雑である。リアでさえ、覚えるのに1年は要したので難しさはよく分かる。


「これが魔法陣なんだけど」


「かなり複雑だな……覚えるのは中々に大変そうだが、おっと? この部分は私の《鎖魔法》にも使われているな。なるほど……面白い」


「だろ? 魔法はどこかしらで技術が繋がってんだ。それから、4次元空間を操れるようになればポケットにお菓子とかが詰め放題になるぜ」


 ウインクして、ダルクは魔法陣をエストの前に置くと続けた。


「さて、じゃあ4次元空間は各自の課題として《鍵箱》の説明に入るが」


 ダルクはネックレスを外した。鎖の先には一方の古びた鍵が付いており、それをテーブルに置くとこんこんと指で叩く。


「こんな風に、なんでも良いから鍵を用意します」


 そう言ってから、鍵を摘み上げると、何も無い空中に鍵先を向けて捻った。すると「シュン」と風を切るような音が鳴って、テーブルの上に黒光りする拳銃が落ちた。何も無い空間から武器を取り出して見せたダルクに、2人は軽く拍手を送る。


「やめい、照れ臭い。まぁ、さっきのポケットに〜の部分から分かる通り、4次元空間は何かに『紐付け』する必要があるんだ。《鍵箱》は名前の通り鍵と紐付けして、出したい武器や道具を選択して捻る事で出し入れする。この、捻る動作がキーになってるんだ」


「つまり、捻る動作で出し入れする為に必要な魔法陣を省略してるってこと?」


「そーいうこと。魔力の燃費もポケットに4次元空間を作るよりいいしな。それから、ポケットみたいにごちゃつかない、整理整頓された空間を維持し続けられるのも利点だ」


 ダルクは魔力を鍵に流し込んだ。すると、無数の透明な球体が浮かび上がる。球体の中をよく見れば、一つ一つに武器が入っていた。


「一部だけど、こんな風に収納してある」


「凄いな……」


 エストが球体の一つを覗き込み「ここに剣や装備を入れられれば、毎日重い武装を運ぶ必要がなくなるな」と笑みを浮かべる。割とスラっとしているように見えて腹筋が割れてるくらいには筋肉量はあるエストでも、武器や装備は重いと思っているようだ。リアも身につけている片手剣が鍵一本の重さになれば確かに便利、あと自分も拳銃系の武器を扱う技術はある方なので、武装が増えれば手数や手段が増えるなと思考する。ちなみにだがエルフなのに弓は下手くそだ。


「以上が《鍵箱》の説明だぜ。大きな空間を小分けにしたり、思い浮かべた武装を出し入れしたりするのは単純な技術になってくるから、各々の目標になる」


「……ありがとうダルク、ちょっと頑張ってみるよ」


「私はまず、4次元空間を作れるようになる所からだな。これが覚えられたら、特殊合金で作られた鎖も用いる事が出来るし、街の治安を守る為にも覚える価値はありそうだ」


 それぞれが感想を呟いたところで、城の方から朝を告げる鐘が聞こえてきた。街が起きる時間になったようだ。ギルドにも人が集まりだして、依頼を張り出す時間を待っていた。


「今日はここまでだな、またなんかあったら時間ある時に聴きに来てくれー」


 彼女は話を締めると席を立つ。それに合わせてリアとエストも席を立った。


「あっ、あとエスト。私もパーティーメンバーになったからよろしくな!!」


「そうなのか? うむ、宜しく頼む」


 握手をする2人の間には、親しさがあった。いつの間にか互いの実力を認め、友達になっていたようだ。


 そうして、魔法談義は終わりを告げた。3人はそれぞれ、行くべき場所に向けて足を進める。


……………………


 リアは朝のお祈りの為に孤児院を訪れる。いつものように空から降り立ち、敷地内に入ったリアだったが……いつもなら飛び出してくる子供達や、クロエが出てこない。不思議に思い、扉を開いて孤児院の建物に入った。


「……邪魔しまーす」


 目的地はティオのいる院長室なのだが、丁度角を曲がったところで子供達の人集りが出来ているのが目に映る。何やら扉を少しだけ開き皆んなで中を覗き込んでいる様子。そんな子供の何人かが、リアの来訪に気がつくと駆け寄ってきた。そして焦ったように、しかし声が大きくならないようひそひそ声で話し始める。


「お姉ちゃん大変だよ!!」


「クロエがどっか行っちゃうかも!!」


「クロエが? どういう事だ?」


「とにかく来て!!」


 手を引かれて、扉前まで連れてこられたリアは中を覗き込む。応接室にもなっている院長室の中にはソファが2つ向かい合って置かれており、間にテーブルを挟んでクロエとティオ、そして裕福そうな金髪のお姉さんが座っていた。アクセサリーが多くジャラジャラとして見えた。


「あの人がね、クロエちゃんを引き取りたいって言いに来たの」


 子供の1人に事情を説明されて、成程と思ったリアは少し焦りを感じながらも努めて冷静に「教えてくれてありがとうな」と頭を撫で、睨むように見つめる。


「……風よ」


 会話が聞こえてこないので、リアは魔法を発動させると、風を使って集音を始めた。ついでに屋根裏にもう1人いる事が分かったが害はなさそうなので放置だ。


『……才能のある子供とお見受けします。この年でまだ弱いですが《風魔法》を使える子供なんていません』


 金髪のお姉さんの台詞に(風魔法を? まさか、クロエが?)と驚くリア。そういえばこの間、近く魔法の授業があると言っていたような気がすると思い出しながらも盗み聞きを続ける。


『……しかし、クロエ本人は行きたくないようで。私達は子供が望む里親へと送り出したいと考えていますから』


 ティオの説明にクロエが嫌がっている事が分かったが、さてここで介入すべきかと一考するリア。クロエの将来を考えると、里親がいる方が都合が良いだろうし、自分が茶々を入れるのは違うような気がした。でも、何処かむず痒い気分がする。彼女の笑顔が見れなくなると考えると、胸が痛む。自分の中で、彼女は想像以上に大切な存在になっているらしい。そんな時、こんな会話が聞こえてきた。


『ですが、わたしの家ならば彼女の才能を育てる事が可能と考えておりますわ』


『でも、家は隣国にあるんでしょ? 私やだ、この国にいたい!!』


 クロエの叫びは風で集音しなくても聞こえてくる。リアも驚いた。まさか、隣国から里親候補が来ていようとは。しかも、クロエの詳細な情報を知っているという事は、かなりの情報収集能力を持っており、調査を行った上でここに来ているのが分かる。この人は本気でクロエを迎えようとしているのだと理解はできるが、複雑である。隣国と言うことは、引き取られればもう会えなくなる……どうして、自分はクロエと会えなくなるのが怖くて寂しい思っているのだろう?


 自身の素直な気持ちに気がついたリアは、胸がドキドキする。


 そして、次には無意識に行動していた。ドアを開くと、中に入る。


「クロエ!!」


 振り返ったクロエはリアの姿を見ると満面の笑みを浮かべてソファから飛び降り、駆け寄って腰に抱きついた。


「お姉ちゃん!!」


「よしよし、怖かったな……」


「うん……」


 涙目のクロエを見て守らねばと庇護欲を掻き立てられたリアだった。そしてもう、ここまで来ればいろんな覚悟も出来ている。


「俺がクロエを引き取ります!!」


「お姉ちゃん!?」


 驚いた表情で、目を見開きリアを見るクロエ。しかし、次の瞬間には花を咲かせたような笑顔を見せた。


「うん、お姉ちゃんの所がいい!!」


 よし、これで解決だな。


 なんて事はなく、当然だが2人から言葉がかかった。ティオからは「子供を引き取るというのはそう簡単な事ではないぞリア。本当に覚悟があるのか?」と至極当然な事を。お姉さんからは「貴方が話に出てきたお姉さんですのね……。ふぅん? 貴方には彼女の才能を開花させる事はできないとお見受けしますし、なにより横から割って入るのは失礼でなくて?」と普通に怒られた。それから、お姉さんは席を立ちリアの前に歩いていく。距離が縮まり、顔と顔があと一歩で当たりそうな程に近くまで来るとリアを睨みつけた。


「我が家は才能あるものを欲しています。クロエちゃんを諦めるつもりはありません。引いてくださいまし」


 リアも何か言い返そうと言葉を探し、頬を膨らませると怒ってますよアピールをしながらこう言った。


「俺だって貴方にクロエの才能を開花させる程の腕があるとは思えませんが? 俺のことご存知でない?」


 リアは割と自信家だ。しかし、その自信は実績に基づいて築き上げられたものであり、決して驕りではない。リアにはクロエの才能とやらを育てられる自信があった。そんなリアの言葉にお姉さんもムッとする。


「貴方が何処の誰か存じませんが、この私が遅れをとる筈ありませんわ」


(あれ、俺が冒険者でドラゴンスレイヤーって事を知らない? いや、それ以前にグラビアやってる事も知られてなさそう)


 養子探しの情報収集ならそんなものなのか? と思いつつ、これは利用できるなと考えたリアは、隣国の文化を思い出し利用する事にした。


 隣国『テスラ帝国』には古き文化として『決闘』で物事を決めると知っている。弱肉強食が息づく、珍しい国だと。


「なら。貴方の国に則って決闘でどうするか決めましょうか」


「……決闘ですか」


 お姉さんは少し考え込んだのち、ふんっと鼻で笑う。


「いいでしょう。魔道士でもあるこの私、マリア・ルスネットに決闘を挑んだ事を後悔させてあげますわ」


「決まりだな……宜しくねマリアさん」


「えぇ、精々、敗北した時の言い訳でも考えておくといいでしょう」


 お互いに睨み合う。そんな中を突如、屋根裏から初老の執事服を着た男性が現れる。彼は襟を正すと溜息を吐いた。


「お嬢様……」


 ものすごく何か言いたげな顔をしているが飲み込んで、初老の男性はリアに向き直ると。


「私はお嬢様の執事であるファータ・グランデと申します。此度の決闘、私側から日時と場所を指定しても宜しいでしょうか?」


 たぶんこの執事の人は俺の事知ってるなと思ったが、まぁ別にいいかとリアは考え了承とひとつ頷いた。


「では、場所は港に泊まっている我が社の浮遊船上で、明日の朝9時とさせていただきます。港にある1番大きな船なので迷う事はないかと。お嬢様も宜しいですかな?」


「ええ、いいですわ」


「構わねーぞ」


「……それでは《契約》の魔法を」


 ファータが呪文を唱えると、目の前に契約書が浮かび上がった。規約とか色々と書いてあり、リアは速読でさっと目を通して勝敗の決め方を見る。一本勝負で敗北宣言、もしくは致命的な決着(この場合、剣先を喉に突きつける等)であり、審判はファータが務める。他には、四肢のもげるような攻撃は無し、絶対無しと強調して書いてあった。まぁ、リアとしてもスプラッタにするつもりはないので、指をサラサラと動かすと契約書にサインする。


 互いにサインを終えた契約書は虚空に消えるが、これにて魔法による拘束力が発生。もし破れば、金銭的な罰と相手の言う事をなんでもひとつ聞くという罰が発生する。しかも、破る事は=でプライドの破壊にも繋がり……要するに逃げる事は出来ないという事だ。勿論、逃げる気などないが。


 そんな一連のやり取りを見ていたクロエが、申し訳なさそうに眉根を下げる。


「リア、こんな事になってごめん」


「気にしなくていいさ。まだクロエは子供なんだ。安心して自分の将来のことでも考えてるといい」


 リアの言葉に、マリアがムッとして反応した。


「あら、もう勝った気でいますの。ふん、後悔させてあげますわ。それではクロエさん、養子の件を真剣に考えておいてくださいまし」


 それだけ言うと、彼女と執事は揃って部屋から出て行った。2人がいなくなると、子供達が雪崩れ込むように入室しクロエの周りに集まった。さっきまでの緊張した面持ちから一転、子供らしくみんなの輪に入るクロエを他所に、ティオとリアは話をする。


「まったく、面倒なことしやがって。それに、さっきも言ったが本当に覚悟はあるんだろうな?」


「……あるさ。金銭的にも大丈夫だし、愛情もあのマリアって人よりは注げるつもりだ」


「つもりでは困るんだがな。まぁ、リアになら安心して任せられるか。負けるとは思ってないけど……決闘、頑張れよ」


「……クロエの将来がかかってますからね、全力でやりますよ」


 ここで、リアはハッとして呟いた。


「そういえば自己紹介し忘れたな」


……………………


 帰り道、停めてある宿泊場所でもある浮遊船に向かって歩きながらマリアとファータは会話をする。


「お嬢様、本当によろしいので?」


「まさか貴方。わたくしが決闘で負けると思っていらっしゃるの? いくら魔法に精通しているエルフだとしても、魔道士として国家資格を持っているこの私に勝てるわけありませんわ!!」


「そうなのですが……」


 物凄く言い辛そうにしながら、ファータはマリアに「お嬢様、この国でドラゴンスレイヤーに会いたい、と仰ってましたよね?」と問いかける。マリアは目をキラキラさせながら語り始めた。


「えぇ、この国にいるらしいドラゴンスレイヤー様……。強大なドラゴンを1人で倒された魔法使い、まさに現代に名を刻む英雄様を一目見たい……名前は分かったのですから、あとは探し出すだけですわ!!」


 帝国のニュース番組ではドラゴンを1人で倒した冒険者が現れたとだけ報道されて、名前や容姿は公開されなかった。しかし、SNSが発達しているご時世、探せば幾らでも情報は集まるのである。だが、規制が敷かれているのか帝国のソーシャルネットサービスでは顔写真だけが手に入らない状況であった。なので、態々隣国まで出向いたのだ。


「確かに名前は分かってますねぇ……」


「えぇ、リア・リスティリア様!! 素敵なお名前ですわね」


 冷や汗を垂らして、ファータは続ける。というのも彼、情報収集部門を担当しているのだが、今しがた部下から連絡と情報を受け取りリアに関するあれこれを知ってしまったのである。


 ゆえに伝えねばならないのだが。


「お嬢様。この国のSNSに接続し調査した結果……非常に言い難いのですが」


「もう、さっきから畏まってなんなんですの? 言いたい事があるならハッキリ仰りなさい!!」


「では……あのですね、件のリア様は先程お嬢様が決闘を申し込まれた方です」


「……ん?」


 数秒固まり、言われたことを噛み砕いて脳が理解していくと同時に彼女は青褪めていった。しかし理解したくないと薄ら笑いを浮かべる。


「もう、突然冗談なんて。あんなひ弱そうなエルフがリア様な訳……」


 ファータは携帯端末を見せ、写真と共に記載された情報を見せた。この国で流れているニュース番組であり、リアがグラビアアイドルとしても活動している冒険者で……先刻、ドラゴンをソロで討伐したニュースが大々的に飾ってあった。


「あの方がリア様です。間違いありません」


「……」


「お嬢様?」


「……あわわわわ」

 

 慌てつつも冷静にと、オロオロするのをやめてキリッと前を向く。自分の目的はクロエを養子に迎え入れる事。なぜこんなにもクロエにこだわるのかと言われれば、魔法の才ある者を家系図に加える為なのだが……それよりも、もっと重要な事がある。


 後継者として継がせるならば、自分の子供でいいんじゃない? と思う筈だ。


 しかし、このマリアという女は幼い頃から……恋愛対象が女性であった。そして魔法の発達した今、女でも性行為無しに子供が産めるようになってはいるが……自分で産みたくはない、だって苦しそうだもんと甘えた事を考えているのだ!!


 だが、その目論見はまさか、このアルテイラでの目的のひとつで憧れでもある女性冒険者のリアにまさかの決闘を申し込むという悪手で終わってしまった。改めて考えるとなんと間の悪い……しかも、リアはクロエとかなり親しい様子から見るに、昔から付き合いがあるということ。


 自分はどう考えても、彼女達の絆を切り裂く悪者の立ち位置ではないか?


「はわわわわ……」


「お嬢様……」


 頭を悩ませても現実は変わらないが、暫く道のど真ん中で高鳴る心臓を抑え込みながら喘ぐお嬢様であった。

フワッとした本編を考えつつも進まないストーリー……

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