女神「私がたわしになったらみんな使ってくれるかしら……?」
女神「イ……イヤアア!!」
ゴシゴシ……!
魔王「女神よ……一体何を考えておられるのだ……?」
女神「こほん……失礼しました、私としたことが」
魔王「いつものことじゃん(ボソッ)」
女神「何か?」
魔王「いえ……それより準備はよろしいですかな?」
女神「はあ……憂鬱だわ、人間界にたわしになって行くなんて……」
魔王「心配いりません、1日だけの転生ですし私の知り合いのと ころに行く様に計らいましたので」
魔王「では……行ってらっしゃいませ」
パアアア……。
女神「はっ……ここは?」
かぽーん……。
女神「どうやらお風呂場みたい〜……」
ガラガラ……。
女神「誰か入ってきたみたい……」
男子「ふ〜今日も疲れたなあ」
女神「キャアアア!!」
男子「ん? 何だこのたわし……まあいいか」
ゴシゴシ……!
女神「え! そんなところも⁉ いやぁ……」
ゴシゴシ……!!
男子「ふー洗った洗った、さて」
女神「汚されちゃいました……」
(魔王「んなアホな」)
男子「あー気持ち良い〜生き返る」
女神「? あなたはまだ死んでいないのでは……?」
女神「はっ……それくらい気持ち良いってことかしら?」
女神「私でそんな気持ちよくなってもらえるなんて……」
パアアア……。
魔王「どうでしたか、人間界は?」
女神「はい、とっても喜んでもらえたみたいで……」
女神「是非また行かせて下さい」
魔王「は、はあ」
(魔王「みんな行きたがらないからありがたいが……」)
女神「♪〜」
魔王「女神様が良いなら良しとしよう」




