異世界に飛ばされたら妻が10人いる件
僕の名前は奏良進。職業高校生。家と学校だけを行き来する代わり映えのない日常。面倒事を避け、穏やかな時間をこよなく愛する平和主義者。友達は居ない、恋人もいない普通の高校生・・・・・のはずだった。
教室
女1「きゃははは。それでかれしが~」
女2「うそ、しんじらんな~い」
女3「ウチの彼氏もさ~」
ドン!!!
女3「すみm、なんだ奏良か~?」
女2「うっわ~サイアクじゃん。」
女1「ボサッとしてた奏良が悪いんだからあやまんなくていいよ~」
奏良|(死ねよ、糞ビッチが)|
そう思いながら落ちた教科書を拾う。教科書の方がまだ綺麗だ。
奏良「いえ、その大丈夫です。ボサッとしてた僕が悪いですから。」
トイレ~
奏良「はあ~。ズボンが汚れちゃったな。」
鏡を見ながら呟いた。何時もながらに惚れ惚れする顔だ。
鏡が光った。
奏良「なんだろう?」
そう覗き込んだ時、僕はこの世に別れを告げた。