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間話 悪魔

神々が信仰を失い、力を失っていく間、

欲望の化身である悪魔たちは、まるで楽園のような、

変化のない、停滞の日々を送っていた。

現状に甘んじていた。

何もせずとも人々は欲望を育み、

あの七つの大罪たちでさえ、最後に活動していたのは何百年と前だ。


技術の発展により遠く離れた相手と一喜一憂し、

大きく感情は揺れ動く。

世界の美食を知り暴食を、簡単に出会え色欲を、

富める者を目指して強欲に、

他人の幸せを知り嫉妬し、無責任な言葉を投げかけられ憤怒し、平和ゆえに怠惰に生き、自らより下を探して傲慢になった。


ある時、欲望に近い信仰を一身に受け新たな神が誕生した。

悪魔たちにとってそれは異常な存在であった。

欲望の力、すなわち悪神に近い性質を持ちながら、

そのあり方は善神であった。

悪魔たちの誰もがこの神とは相容れぬものだと、

そう思っていたというのに...。

わかるものか!まだ十世紀とたっていない若い神が、自らを犠牲にしてまでの執着を見せるなどと、

信じられるものか!善神でありながら、悪魔より面白いことをやってのける神が、北欧の邪神ロキ以外にいるなんて!


七つの大罪も、ソロモン王の72の悪魔も、全ての欲が現れ、あの神のお陰で活動しやすくなった現世に早く召喚されないか、どうにか次元の門を開けないかと、今か今かと待ちきれないでいる。


我の名はサーデュエル、

上位悪魔アークデーモン、不忠の灰

不義理の欲望から産まれた悪魔である。

対軍において我は上位悪魔最強である!









怠惰の権能、「日の堕ちた後で(フォールンオブサンサイト)」




ッ!なんだ?!

誰だ?

人間どもはどこに行った?!

それとも俺が異空間に移動させられたのか?

この上位悪魔の俺が?

気づくこともできずに?

あり得ん!

そんなこと可能なのはゼウスやオーディンなどの上位の神か、それこそ七つの大罪ぐらいしか...。

しかしそんな上位の存在がなぜ俺の邪魔をする?

『誰だ!

誰なんだ!答えろ!

無視するな!

出せ!

俺はあの人間達を喰らい、現世に受肉するのだ!』


『......キミ、強欲のところのコだよね?』


ッ!この魔力! バッ!

『申し訳ございません!怠惰様!

あまりの魔力制御、貴方様の気配を感じ取れずご無礼を!

しかし、これはどういうことでしょう?

いかに七つの大罪であっても他の大罪に所属している悪魔の邪魔をするなど...。

正当な理由がないのでしたら強欲様に報告させていただきますよ?』


『......なんで生きて帰れると思っているの?』


大丈夫だ!

そんなことしたら、大罪同士の戦争が始まるぞ?!

タダで済むと本気で思っているわけではあるまい?


『御冗談を...』


『......キミが悪いんだよ?ボクの写し身を怒らせたんだから…。

あの子はすごいよ天才だ...。

でもまだ子供で、面倒だけど助けてあげないと...』


『わかりました!

手を引きます!

ですからどうか命だけは...。』


今はとりあえず、生き延びねば!


『......無駄だよあの子は赤子らしく自由だ。何人たりともあの子の眠りは妨げられない』


赤子だと?!

そんな嫌だ!

いくら怠惰の現し身とはいえ赤子に殺されて消えるなんて!

嫌だ!

『いやだ、イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤだぁ…あぁ…。』


......赤子だというのになんと怠惰なことか...、

この世に生きる全ての生命が受けるべき誕生の祝福の義務を、人に生まれたならばしなければいけない生きるための努力を、拒絶し、遠ざけ、惰眠を貪る。

このコは産声を上げず、親に祝福されず、愛されず、愛さず、世界が変わってなおも、種が変質するほどに怠惰に無気力に生きた。

高い知能を、優れた才能を与えられながら、

上級魔将が暴れ、周りの人間を大量に殺戮していたというのに無関係を貫いた。

自分を世話する者がいなくなりかけてようやくだ。

...ボクより怠惰なニンゲン、





__________________________

名前:間蔵 羊水 (まくら ようすい)♂ レベル100

種族:夢魔人

年齢:生後三ヶ月

称号【眠りの君】

スキル

「怠惰」「眠りを支える黄金の稲穂(アリエス•アグリクルトル)」「黄金の献身クリュソマロス」「怠惰のベルフェゴール」「熊の紋様(烙印)」

「フェールオブセカンドシアター」

「レイスブレスミリタリーゴール」

蛸骨しょうこつ」「臓仏ぞうぶつ

「深楽万象」

__________________________

何かを成そうと義務を放棄するは怠惰

何も成さず堕落に生きるも怠惰

悪魔の中で、いや、生物の中で怠惰でないのは

勤勉なる傲慢のみ

不正をせず、他者よりも優位であるために

貪欲なものは怠惰とは言えないだろう

つまり、この悪魔、怠惰のベルフェゴールは

活動的な他の大罪に比べ被害こそ少ないが、

悪魔のNo.2

No.1のサタンですら無意味に持ち前の軍隊と

相性の良さが無ければ勝てない

実質的悪魔最強

怠惰の欲は無限、それを司るこの悪魔の力もまた

無限なのだから

怠惰だからね!レベル上げなんて勤勉なことするわけ無いよね!

というわけで、最初っからレベル100です!

具体的に言うと、生まれた瞬間に世界が変わってしまって、圧倒的な天才の星の元にいながら死産だったのが、「眠気」→「睡魔」→「惰眠」→「怠惰」に、一気に進化して、大罪系のスキルがレベルマックスにならないと使えない”権能”が解放され、

権能の力によって、爆速で経験値習得、からのレベルマックスによる種族が進化...

となっています。

本編より先に構成が考えられたチートキャラだ、格が違うね!ちなみに彼は人間カテゴリには入っていません

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