38話
深層階『晴天』は、DPを馬鹿みたいに食う
他の階層の環境は、配置している魔物たちの狩りによって維持することが可能だ
しかし、『晴天』には、一つでもかなり重い環境要素を、色の数だけ維持しなければならず、
魔物同士の殺し合いは起こっているが、収支は大きくマイナスだ
では、維持することが出来ないのかと言うと、そうではない
幸いなことに、俺のダンジョンの位置は、西の侵攻に参加しやすく、
九州を支配している魚人たちの数が途切れる様子はない
俺と羅刹とで軍を率いて向かえば、半月分の維持費が賄え、
レベルも上がる...
中国・四国地方の奴らには悪いが、
対して危険もなく、定期収入が入るようなものだ
ちなみに、猿のダンジョンは完全放置しているわけではなく、
ダンジョンコアを通して指示を出しており、ついでに関東の情報も集めてもらっている
伏魔殿が、また、いつ、どこで現れるのかわからないからな
そういえば、羅刹が進化したらしい
らしいというのは、見た目が大きく変わるわけでもなく、氣の大きさも対して変わっていないからだ
なんでも、周りの味方にバフを与える種族なので、強くはなっていないとのこと
種族名は、エウポリアイルオーガ、豊穣の悪鬼、
詳しい力は戦闘に関係ないので聞いていないが、
羅刹が進化せてから、気持ちゴブリンやオーガたちの体格が良くなったかなと言うのはある
今は、俺は戦闘中なわけだが、
新しく手に入れたスキル、並列思考のレベル上げをするために、
『晴天』で、中位竜たちと戦いながら、羅刹の国について思い返そう...
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羅刹の国は、前にも言ったが力の強さがそのまま地位に直結し、
知能が高いが戦闘力のない種族は地位が低い、
しかし、地位が低いからと、不満が出るかと言われると、そうじゃない
知能が高く、力も強いというのは、羅刹や導馬ぐらいで、
権力を傘に威張るようなやつはいない。
そもそも、
権力があるからって、それは他より力で優位に立っている間だけ、
そこまで奴らに権力というものは価値がない
なので、飢えや不自由がなく、娯楽もあるここは、文明的な魔物にとってそう悪くはない
では、新たに力と知能をもったものが現れ、国を乱すようなことは無いか?
たしかに、個としての強さを求めるなら、腕力だけでなく、知力もまた重要な要素になり得る...が、
羅刹の目的は種の繁栄、軍の強さも求めている
無駄に知能が高くなると不正をし始めたり、
論理的な思考のもと、意見が衝突して争いに発展してしまうかもしれない
それならいっそ、わけてしまったほうが良いと言うわけだ
例外は、ユニークモンスターとして生まれた場合で、
最初から力も知恵も持っているからわけるどうこうの話ではない
ので、最初から高い地位を与えて、仕事をあたえることで、
普通の基準を他と変え、特に厳重に管理している
そうだ!ユニークモンスターで思い出したが、
ユニークモンスターでメスゴブリンが生まれたんだ
魅了スキル持ちで、いろんなオスゴブリンどもをあっちの意味で食いまくっている
どうやらそれで経験値がたまり、進化したようだが、案の定レッサーサキュバスになった
まあ、羅刹のことを魅了しようとしたらしいが、あえなく撃沈したらしい
それも仕方ないだろう、元奴隷のアポリスの母たちは、あの一件以降、正式に羅刹の妻になったから
そっち方面には困っていなかっただろうし
結局、下町で風俗を開いていた
結構高くて、地位が高いか、賢くて荒稼ぎしているやつしか通えないらしい
羅刹にはいまだアプローチを続けているので、自然と俺の耳にも届く
いずれ子供を産んだら、子どもたちに風俗を任せて、稼いだ金で羅刹の側室に入ると意気込んでいた
さて、劣等淫魔といえば分類的に悪魔だ
悪魔の系譜とか、近い種族はこれまでに生まれてきていたが、そのまま悪魔は珍しい
悪魔といえば呪を思い浮かべるのは誰も同じで、導馬の最近の関心は彼女だ
彼女が性行為によってレベルアップをして進化を果たしたことから、
何かしら呪術的な儀式として働いたのではないかと推測し、
行為はしないのに毎日のように通い詰める姿が目撃されている
正直、あいつが不能だという噂が流れるのも仕方がないのではと思わずにはいられない
そういう場所に行けば、つい手が出てしまうのがゴブリンだろう?
恐れられ、遠ざけられていた導馬が、子供のゴブリンたちに心配されていたのは、
俺も含め、周囲の大人たちも爆笑した
...
お?レベルアップしたな
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やはり、まだ倒せはしないが、少しずつまともに戦えるようになってきている
並列思考は、もはや並列意思と言っても良いのではなかろうか?
若干、並列思考中のもう一つの思考回路が、7個目の封印を解除するときにあったオレに似ている
ように感じる
通常の並列思考もこうなのか、俺の種族が種族だからの差異なのかはどうでもいいとして、
早いところ上位のスキルに進化させたいところ...
現在、レベルアップの状況は、順調すぎると言っていいほど順調だ
レベルが上がるたびに増える必要経験値により、高レベルになればなるほどそのレベルアップ速度は落ちるものだが、
生きるか死ぬかギリギリの戦いばかりしているからか、その速度は落ちず、
どちらかと言うと問題は、スキルの方
スキルはスキルレベルがMaxになるか、条件を達成することで上位のスキルに進化するわけだが、
俺のスキルは、もともと上位スキルだったり、条件が達成できていないスキルばかり
能力の数値の上昇スピードとスキルの成長速度が噛み合っていないので、
強くはなっているが、それは同レベル帯で強いのか弱いのかがよくわからない
いずれ100レベルに至ったとき、オレと戦うことになるのだから、
十分に技術を高めることは、レベルを上げることと同じぐらい重要なこと...
素早く、そして質を下げない成長を強要され、
戦いが好きな俺でも、ことが終わったらしばらくの間、
戦いとは無縁の生活を送っても良いんじゃないかと思ってしまうほどだ
まあ、達成したらしたで、ハイになって暴れまわるんじゃという予感がするが...
今回はちょっとした日常回と言っても良いのではなかろうか?
戦闘描写ゼロ!
ちょいとばかし頼光の考えが書いてあるだけだし...
ブックマーク、評価よろしくお願いします!!(ー人ー)




