表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/65

間話 狼連れている方

「ステータスは、見える人には見えて、見えない人には見えないなんて...」


まさかのステータスを見る能力はステータスといえば見えるタイプで、

見える人、見えない人で分かれ、見える人にも個人差があるものだった


「俺は見えない側だったわけか、だが、避難している人から聞いた限り、

ほとんどの人はステータスを見える人だけが魔法やスキルを使えると思い込んでいるみたいだな」


家の周りの魔物を100体ほど倒して、おそらく4つほどレベルが上った後、ミーミルを外で隠れて待機させて

今、俺は避難所の中にいる


テレビが、SNSが、電波が繋がらなくなって

救助を待つことを諦めた人の中には魔物に立ち向かうことを選んだ人もいた

しかし、彼らは全員ステータスを見ることが出来たという共通点がある


俺のようにステータスを見ることが出来ない人の中に、自ら立ち向かおうという者はいなかった


だから誰もこのことを知らないし、覚醒者なんて、いって自分たちこそが救世主だと宣う人達まで現れた

__________________________

ステータス

野崎 優心 レベル7

種族:人間

称号:「テイマー」「傲慢候補156位」

魔力:223

生命力:54

筋力:17

知力:12

器用:9

瞬発力:13

スキル

「テイム」レベル2ー(テイム可能数、1/3)

「解体」レベル3:解体の際に骨に当たって刃を傷つけない程度の技術

「棒術」レベル1:自己流とも呼べない初心者程度の棒術

従魔

狼『ミーミル』レベル7


ミーミル レベル7

種族:狼

魔力:68

生命力:241

筋力:20

知力:8

器用:3

瞬発力:24

スキル

「噛みつき」レベル4

「剛毛」レベル1:毛が物理攻撃に強く、固くする

「運搬」レベル2:体力の消費が減少し、重さが気にならなくなる

__________________________

避難所について時は、結構な数を倒したし、ミーミルのご飯として、解体をしたりもしたから

水で流しても、かなり血の匂いがついていた


その時はモンスターが溢れてから3日立っており、

覚醒者はステータスの詳細を伝えてそれが嘘でないか腕相撲したりで確かめられていたから

具体的な数値がわからない以上、非覚醒者として入るしか無く、

死体の中で魔物をやり過ごしたと誤魔化したが、かなり怪しまれた


解体したときに心臓部に出る魔石を覚醒者の1人に見せたが、知らないようで、

魔物は倒した後は他の場所に捨ててそちらに魔物を引き寄せているらしい


ミーミルに武器を預けているから、食べると短時間、気持ちだけど身体強化できる魔石を没収される心配は

なさそうで安心した


「今日は覚醒者の方たちが少ないですね。遠くまで遠征ですか?」


覚醒者に依存する形で成立する以上、避難所での立場は明白だ


まあ、理解できずに騒ぐ老害やヒステリックはいないわけではないけど...


「山崎君だっけ?心配しなくていいよ、若くて元気が余っている奴らがレベル上げに行っただけだから」


ちなみに、俺は山崎健太という偽名を名乗っている

個人情報を拡散される可能性というのもあるが、真名というか、

本名を知ることで他人を操れるスキルとかあったら怖いから

一人称は、よそ行きの顔というか、もともと以前は敬語キャラだったから変わらず私で通している


「おい!今回の配給はこれだけか?少なすぎる。もっとよこせ」


「おじいさん、食料はそんなに余裕があるわけじゃないんだ。今のペースでもあともって1週間、

外から食料を持ち帰れなかったらもっと足りなくなる。我慢して下さい。」


「嘘を言うな!お前たちが儂らの2倍は食うとるのを知っとるぞ。減らすのはまずそこじゃろう?

老人を敬え!飯をよこせ、個室にしろ、腰が痛いから医者をよべ。

気味の悪いガキやうるさい奴らを外に出せ」


「おじいさん、落ち着いて...」


「うるさい!貴様はとくに気味が悪いんじゃ、なんじゃ、文句があるのか?。無いよな?」


「人が多いと逆に興奮して対処しにくいでしょうから、私は部屋に戻りますね」


「わるいね...。」


あの爺さんは苦手だ

性格は悪いが、異様に勘が鋭い

ミーミルが近くに来て、俺の連絡を待っていたら、

嫌な予感がすると言って覚醒者を向かわせようとしてきた。


おそらくスキル持ち、

トイレに湧くネズミや虫を率先して対峙しているから、

使い続けるだけでも、もしかしたらレベルが上がるかも知れない


明日にはここを出よう


文明的な食事...非常食だが、それとはお別れだな

周辺に出る魔物の種類はわかった

試してみたいことも色々出来たからそこまで辛くはないが...


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

夜、

魔物による襲撃が始まった


ゴーレム、ゴブリン、コボルト、スケルトン、動物系の魔物

獲物(人間)を巡って争い合っていた魔物たちが協力してこちらに向かってきている

その数およそ2000、


最悪だ

何が最悪かって、混合群だから攻撃のリズムが崩れるんだ

ゴブリンだけ、コボルトだけの攻撃なら2000、いや4000いてもここにいる覚醒車の数を考えると

十分に対処できる数だ


それが混合群だと、大ぶりで隙の多いゴーレムを倒したいのに他の奴らがチクチク攻撃してくるせいで

仕留めきれない

じゃあ、他のやつからと仕切り直そうとしたら囲まれ、ゴーレムの攻撃を避けられない


戦闘が続き、この厄介さに気がつく人も多く、士気がどんどん下がっていく


物語なんかでは、広範囲の魔法で殲滅したり、単騎で無双できるものだが

現実は違う、いや、まだ違うと言ったほうが正しいのかも知れない


現在の覚醒者の平均レベルは3、俺より圧倒的に低いと思われるが、これはしょうがない

ミーミルと2人、少人数で狩りをしている俺と、

ゴブリン1体に2人以上を徹底してレベルを上げた奴らとでは

1人あたりの経験値が違うのは当たり前のことだ


俺はこの避難所内で一番強い、

それは確かだろう、しかし、わざわざここにいる奴らを助ける意味がない、価値がない

俺が作りたい軍隊、国に雑魚はいらない。


予定より数時間早まるだけだ

さっさと出ていこう


「待て!いや、お待ち下さい...。」


いきなり声をかけられビクリとするが、この声はあのうるさい爺さん

しかし、お待ち下さい?なぜこんな丁寧な物言い、

勘が鋭いから俺が逃げるのに気づいてついていきたいということか?

でも、守ってくれている覚醒者たち相手にあの大柄な物言い、助けろ、連れて行けと言ってもおかしくない


「なんですか?」


「昼間は申し訳ございませんでした。まさか貴方様は候補者だったとは...ご無礼をお許し下さい」


「どうしたんですか?候補者?」


「称号に書かれておりませんか?もしかして称号の部分が欠損しているステータス画面なのですか?

しかし、貴方様は間違いなく候補者でございます。順位はわかりませんが...私のスキル「悪魔信仰」

が、七つの大罪、傲慢の片鱗を感じました。」


「ステータスは見えないが、レベルアップはしたことがある。そして、俺は悪魔じゃない、人間だ。」


「ステータスが見えない...なんとも難儀な。これでは順位を教えてもらうことも出来ない。

だが、安心してくだされ、悪魔信仰が感じた片鱗は、間違いなくございます。

悪魔に進化する可能性があるものには魂部分に黒いモヤが掛かって見えるのですが、

貴方様は魂の一部が黒に染まっているのでございます。

そして、そこには傲慢を象徴する獅子の紋様、候補者の称号がついている証拠です」


「1人で盛り上がっているところ悪いが...悪魔になる気はない」


悪魔信仰...どうでもいいのに、面倒なのに絡まれた

俺は王になりたいんだ。魔王でもいいけど、わざわざ多方面から狙われそうな悪魔になる気はサラサラ無い

tips

悪魔に爵位?もちろんある

でも、力が強いから進化して爵位持ちになるやつは少ない

悪魔は取引により魂を得て、力を増やすのに、悪魔を召喚する人間が少なすぎる

正しい手順で召喚しないと行けないのにそれが失伝されているから

現在の爵位持ちは、超長生きの大悪魔か、親がいて、後をついだ領地運営する奴らがほとんどだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ