12話
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和倉と昴はダンジョン内に居住スペースを作ってそこに住まわせることにした。
ただ、こいつら二人のためだけにわざわざ労力を割くのはもったいないので、新しくゴブリンを召喚して、
そいつらと一緒に自分の家を作らせる。
実は、魔物を召喚する際、その魔物に自我を与えるかどうかを選択することが出来る。
最初に召喚したスライムとコボルトは自我を与えずに召喚した。
自我を与えなかった魔物は成長速度は遅いが反抗せず、召喚時の個体差がでない。
それに比べて自我を持った魔物は、召喚時に能力に個体差が出て、成長速度も自我が無いものに比べて早いが、思考能力とともに欲や感情を持つため、反乱をする可能性がある。
今回、ゴブリンたちには自我をもたせ、
スポナーという設置すればダンジョン内の魔力から自動で魔物を召喚する物で毎日一定数のゴブリンが湧くようにした。
ダンジョンないにいる生物は俺が召喚したスライム、コボルト(+コボルトリーダー)、ゴブリン、の三種類と、野生動物の、鹿や猪、野良猫、その他虫類などが生息している。
魔物は本来魔力があれば、ダンジョンコアから供給される魔力があれば物を食べなくても、寝なくても、
とくに体調が悪なったりだとかはない。
しかし、欲を持った魔物であればそれらは娯楽的な立ち位置として必要無くても取りたがる。
もちろん魔物にとって何も利点のない無駄な行為かというと、そうではない。
食うことで魔力を吸収して強くなったり、寝ることで再生能力が高まるなどはある。
なので召喚したゴブリンたちはもちろん狩りをしてダンジョン内の生物を喰らおうとするだろうし、
ゴブリンはスライム以上コボルト未満という強さだが数がいれば野生動物を狩ることは可能だ。
だが、ずっと増え続けるゴブリンは、狩りをする味方が増えるのと同時に取り分を減らす邪魔者でもあるわけだ。
あの2人には自分で獲物を獲って食ってもらうことは説明したし、
ゴブリンにも2人を殺すことは禁止している。
反乱が可能と言っても力関係は何体ゴブが集まろうと俺のほうが上なのは奴らもわかっているので基本従うからこれは守るだろう。
...2人は男だし...襲うことはないだろう。
まあ、話を戻すと、食料が減ってきたらゴブリンは同族同士で争うようになるはずだ。
名前持ち(確率で召喚される他の個体よりも成長の早い魔物、後から名を付けても成長は早くなるが最初から付いている個体よりは弱い)が生まれるか、2人のどちらかがリーダーの立ち位置に付いたら規則ができるかも知れないが、それまでは蠱毒のような形が続き、最も強い個が生まれるか、全体の平均レベルが上がるか、
どちらにしても都合がいい。
つまり、あの2人は起爆剤の役割をになってくれるわけだ。
それさえ果たしてくれれば...まあ、死んでしまっても...
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ゴブリンと人間、共同生活が始まってから1週間、
あれからどうなったかというと、
ユニークモンスター(生まれたときから名を持っているのはユニークモンスターと呼ぶ)が複数生まれ、
昴は死んだ。
洸汰は生きているのか、死んでいるのか...DPとして吸収されてないから魂はとどまっているのだが、
人の形をしていない。
どうしてこうなったか簡単に説明すると...。
まず、和倉は殺せそうなゴブリンを殺してレベル上げを図り、昴は俺のためにゴブリンを組織的にまとめようとした。
和倉はある程度レベルが上がると自分の獲った食料を賞品に堂々と1対1でゴブリンを殺し、
順調にレベルを上げていった。
昴は名を与え、ルールをしき、組織に所属したほうが得、そう思わせようとして、実際に最初の方は上手くいっていた。
しかし、レベルを上げ、いくつかのスキルを習得した名前を得たゴブリン達は昴を裏切った。
ダンジョンは常にコボルト達によって拡張され続けているためかなり広く、派閥が作られてそこで争うようになった。
新しく召喚されたゴブリンは最初に作られた居住スペースが一番近いのでそこに所属し、
そのため裏切ったゴブと総合的に見れば互角だったっが、
個人では、和倉>裏切りゴブ>昴>新ゴブ、となっていった。
和倉は裏切りゴブ、新ゴブで対応を変えることはなく、平等に殺してレベル上げをした。
このせいで和倉、裏切りゴブ、昴、で三すくみのような状況が3日続き...
そして、ユニークモンスター〝羅刹〟が召喚された。
羅刹は召喚されたばかりでも周りの新ゴブより圧倒的に強かった。
あまりゴブを狩っていなかったためあまりレベルの上がっていないがそれでも十分強かった昴と同等、
その力を生まれながらにして持っていた。
羅刹は新ゴブ達、がたかが人間である昴の手下として扱われていることに怒り、
昴を殺した。
羅刹はホブゴブリンになり、その事実に焦った和倉は裏切りゴブの住処を攻撃し、早急にレベルを上げようとしたが、
仲間を殺してゴブリンシャーマン、呪術師になった裏切りゴブの1体に倒されて、呪術の実験体として
異形の形に変えられた。
最後に残った裏切りゴブの名前は導馬、そして導馬は羅刹を倒してリーダーになろうとしたが、
羅刹に負け、しかも手加減されて配下になるように言われた。
とても悔しそうにしていたが命が大事なようで大人しく配下になったので、
コアを通して覗いていたコアルームで爆笑していた。
どうせまた裏切るのだろうと、わかりやすい顔をしていたのでひどく滑稽に見えた。
あそこまで惨めな姿、そうそうお目にかかれないだろう。
コアに巻き戻しとか出来ないのかと聞いてみると、ダンジョン内の映像は録画可能だが
録画を開始していなかったので無理だと言われた。
残念だ。
ちなみに、羅刹はコボルトを何匹か狩ってホブゴブリンウォーリア、戦士になった後、外に出ていきそうだったからボコボコにして上下関係をわからせたらひとまず忠誠を誓ってくれた。
なんというか羅刹の性格は武士みたいな感じで、強者こそ全てって感じだった。
さて、ダンジョン解放から10日、順調に戦力が揃ってきたわけだが...
この間も外に偵察にいかせていたスライムによると、
昨日、魔物による大規模な進行が始まったらしい。
1週間前の時点でダンジョン自体はいくつか見つかっていたみたいだがそこは休眠中だったようで、
謎の建造物が突如発生する怪奇現象としてニュースには上がっていた。
そこからネットでゴブリンやスライムの写真がSNSでアップされたが、加工だと思われ信じたものは少数、
召喚した魔物にダンジョンの支配が効いていればダンジョン外でもDPは稼げるため
数を揃えることならあまり難しくない。
まあ、そんなわけで今日、俺も侵攻を始めようと思う。
できるだけ他のダンジョンより多くのDPを獲得したいな!
ちな俺のステータスはこんな感じ
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名前「天霧 頼光」レベル 20
種族:人間?
称号:「ダンジョンマスター」「修練者」
魔力:100
生命力:98
筋力:30
知力:26
器用:60
瞬発力:36
スキル
「練氣」レベル6
「魔術」レベル1
「鬼功」レベル1
「弓術」レベル2
「占術」レベル1
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占術の精度はレベル1だと50%を55%の確率に上げられる程度だが、
コアがいればこのスキルは化ける。
このスキルは確率の高いものには少ない補正を、確率の低いものには大きな補正をつけるようで、
その度合は感覚で分かる。
つまり、確率測定器として
コアが導き出した大量の可能性の中から確率の高いものを当てられるようになるということだ。




