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空中要塞グレイシアス   作者: ホワイトボックス
第五章 土の国 堅陣龍撃退戦線
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第八十四話「古い屋敷はゴミ屋敷」

 土の国。


 その左渓谷にて、この国とは、あまりにて使わない屋敷があった。

 にて使わない屋敷は、他にもある、右渓谷の太守閣とか。


 しかしそこは、普通の屋敷とは違う。


 土の国の住民からは、人気のない、恐ろしさ、古屋敷。


 などなど、あまりよくはない噂が数々目撃されている。


 それはなぜか、理由は。この屋敷が空き家であり、誰も住んでいないまま、放置されているからである。


 元々はある高名な人物が住んでいたようだが。

 もう何年も前、他の国へと引っ越したそうだと。


 それから、この家は空き家。


 しかし、最近この家で、何者かの目撃情報が流れているのである。


 それが、闇神の部下、。この国で暗躍を試みる者の本拠地。

 そうなれば、調べる、止める。

 

 これしかない。今止めなければ、大変な事になる。


 そんな気がするから……。




‐‐‐




 深夜3時時。


 当たりは薄暗く、藍色に染まっている。


 左渓谷ある、古い屋敷。そこに、3人の男が近づいてくる音が聞こえた。



「……ここが、目的地の場所、か」


 3人の男。

 一人は変わった仮面をつけた、おっ……渋い男性。

 二人は青年、そしてまだ若く子供っぽさが残る美青年。


 こんな変な時間に、3人はこの屋敷へと訪れていた。


「思ったより古い屋敷だな」

「もう、何十年も前から空き家。古い新しいの問題じゃないですよ」


 俺はロベルト。


 妹を探すため他国を旅して、様々なことに巻き込まれる。

 不運な男だ。


 今日はある屋敷に来ており、現在は調査中。

 ここに、闇神の部下がいると考え、ここへと、3人できた。


 闇神のことだが、得体のしれない悪い神と思ってくれればいい。


「ここにいるのか。奴が」


 今返事したのは、アラン、という名の若い冒険者。


 年齢は、聞いて驚いた……十五歳らしい。

 天才少年かよ。


 十五歳で冒険者か。命がけの仕事を、この年でこなすのか。

 とてもじゃねぇが、俺には無理だ。


 感覚が違うのだろう。


「あぁ、ここだ」

「喋ってる暇はない。早い所済ませるか……と、入口はー」


 見た所、入口は……あそこの扉かな、古くてちょっと崩壊してるけど。


「あの扉、あれだと」

「……あれか。随分と古いな……行くぞ」


 俺達は扉に向かって歩き出す。


「開かねぇ」


 扉まで来たが、色々と壊れてて、触っても開けられない。


 小突いたり、押したりしてみるが、全く開かない。


「壊すか」

「えっ」


 この発想になるのは、相当な労力、精神力が必要である。


「おらっ!」


 ローバンさんは、足で扉を蹴る。その衝撃で、扉が破壊され。

 屋敷の中へと吹き飛び、埃を立てた。


 ローバンさんは、手を払い、屋敷の中を見ている。


「あんた……なにもんなんだ」

「ん?」


 一部始終にアランが驚き質問する、無理もない。


「俺は何者でもねぇよ」

「答えになっていない」

「それがいいんだ、よ」


 ローバンさんは扉の淵の瓦礫などを手で押しのけ、足を屋敷の中へと、踏み出していく。


 ローバンさん、行くの早いな。


「おっさんめ……」

「ゔ」


 アランの言葉にローバンさんが、少しだけ唸る。

 結構聞いたようだ、グラスさんと同じように。


(おっさん……年。まぁ、俺は40行ってるからな……当然だが。はっきりこう言われると、ちょっとな……はは)


 心中で思いながら、屋敷の中へと入っていく。


 俺も行こう。


「だそうだ。行くぞ、アラン」

「……あぁ」


 俺達も後に続いて屋敷の中へと入っていく。



 中は……まぁ知ってのとおりだが、ゴミ、埃、破損物だらけの屋敷。

 もう何年も掃除もされていない屋敷だ。


 当然の結果だろう。


 入口は広い空間、床に、壁、天井とゴミだらけな家。


「本当に、多い」


 俺は、地面に落ちている木くずやゴミを避けながら、前へと進む。


(アランに、ローバンさんは大丈夫だろうか)


「おーい………って」


 二人は既に前へ進んでいる、別々の方向に分かれて。

 送れないように、しないと……。


「ロベルト、アラン。なにか見つけたか」

「なにも」

「一面、ゴミだらけですよ」


 本当にゴミだらけ、移動するだけでも辛い。

 掃除って、大事なんだな。


「こりゃ大変だ。……掃除チーム結成するか」


 掃除チームて。


「結成したとしても。このゴミ片付けるのに何時間……いや、何日かかると?」

「冗談だ……その気になるな」


 そう言って、壁に貼った紙を見たり、剥がしたりしている。


 一方アランはというと、一人知れず先へと進んでいた。

 行動が早いやつだ。


 って、見ない間にあんなとこまで……。


「おい! あまり、急ぐなアラン」

「二人が遅いだけだ」


 俺はそう言うが、返される。


「アイツは……ったく」

「おい、お前ら!」


 その時、アランとは逆の方向からローバンさんの声が聞こえた。


「どうしました」

「こっちに、いかにも怪しい扉がある」


「「なんだって?」」


 俺とアランは同時に反応した。


 如何にも怪しい扉、ふむ。


 俺はローバンさんの方向を見る、怪しい扉……あった。

 ローバンさんが手で、ココ、と指してくれている。


「確かに。怪しい」

「入ってみるぞ、来い、ロベルト」

「えぇ」


 この扉、一つだけ扉の装飾が違う。

 なんだか、銀色……鉄か?


 いや、でも。この国で鉄の扉は……あるか、普通に。

 まぁ、いいか。


「開けるぞ……おっ重いな」


 そう言いながらも、徐々に扉を開けていく。

 しかしここで異変を感じる。


 扉の中から、なんだか背筋が凍るような雰囲気を感じる。

 

 中から、中から感じるんだ、氷のような気配を、これは……。


「なんか、寒いな……」


 扉が開かれ……中には―――



(いや凍ってんじゃねぇーか!)


 一面全てがカチカチに凍った、異質な部屋が広がっていた。




‐‐‐




「おぉ、凍ってやがる……」


 中は一面カチコチ。

 全てが凍っていて寒い、氷だらけ。


「ここだけ氷の国みたいだな」

「一体何が……?」

 

 普通、こんな部屋にはならないだろう。

 

 ならば、誰かがやったと考えるしか……ありえないな、うん。


 それにしてもだ。


「カッチコッチ」

「ここまで凍らせれるとは、魔法すげぇな」 


「これも、闇神の幹部か」

「いえ。あ、いや、今のところ。闇神の幹部の中で、氷を使うものはいないはず」

「そうか……そうかー」


 俺とローバンさんは、部屋中の探索を開始する。


「イスまで凍ってやがる」

「壁、あ、小道具も」

「本当に全て凍ってるな……中もか」


 ローバンさんが開けている、箱の中ですら、氷漬けになっている。


「お、ここなんかありそうだな、調べてみる」

「えぇ、お願いします」

 

 さて、こっちも調べないと。


「うーん……」


 俺は氷を現在調べている途中だ。魔力は得られることを探す。


(つっても、この氷は。間違いなく魔法で間違いない。それも使用者は人)


 モンスターではない、魔力の高い人類が使ったもの。


 そしてこの氷からして、十年前……いや違うな。


 つい最近、の可能性が高い。


 にしても、ここは異質だ。


 空気が寒い、凍ってるからか。


 いや、それだけじゃない、氷の部屋。だけではない。


 もだと、なにか……ある。


 凍ってる部屋ってだけで、異質な部屋として満たしていけど。


 しかし、俺はそれだけではない! そう思っている。


 この部屋には、まだなにか、なにかすごいものがある。

 俺はそう信じてるし、あってほしい。


 ここまで異質な部屋、そうない。


「?」


 その時、俺の足が、なにかを踏んだ。


(なんだ?)


 俺はしゃがみ込み、足元を見る。するとそこには、変な形の石?


 いや、違う。これは……なんだ?


 よく見てたら、色がついてある。それに、何か書いてあるのを発見。


 しかし、読みにくい。


 頑張って、俺は解読する。


(えーと、うーん……エ?)


 エ……これしか読めない……んまて。なんか写真付いてるぞ?


 後ろに写真がついてあることを発見、少し汚れていて見えにくい。


 だか……ちょっとは把握できた。


 ここに写ってるのは……どこかの街と。女の子か?

 可愛い子だ、手に持ってる、茶色い形の……道具。


 なんだ、これは……これはわかんねぇ。


 俺は先程拾った、物の不明なものを、そこのイスに置く。


(手元には氷の欠片、そしてあの変な形のやつと、写真。なにか、関係があるのだろうか)


(女の子はなにを持ってるんだ)


 と、考えていたその時、いきなり扉が開かれた。


「? なんだ、この部屋。やけに寒いな」


 そう言って、この部屋にアランがやってきた。

 向こう側の探索が終わったか。


「おぉアラン。見てみろよほら」

 

 俺はアランに、凍りついた部屋を見せるように。

 手を大きく広げる。


「氷か。これは?」

「さぁ。詳しくは分からないけど、誰かの魔法による可能性が高い。それも、最近によるもので」

「……そうか」


 アランが腕を組み考える。


「それは?」


 手元に持っている、氷の欠片を指さされた。


「あぁ、これはさっき部屋で取れた、ただの氷の欠片だ」

「……見せてくれ」

「え? あぁ、いいけど」


 アランに氷の欠片渡す。


 アランは氷の欠片をじっくりと、観察している。


 ただの欠片に興味を持つのか。


「ふむ……なるほど。よくやったロベルト」

「は?」


 いきなり俺を少し褒めた後、アランは腰にある、変なカプセル状の物を取り出す。

 そして、そこに、氷の欠片を収納した。


(なんだアレ? 収納ケースか?)


「なんだそれ」

「これか」

「あぁ」

「フン。冒険者にとって、これは重要な道具だ。採取、魔力。珍しいものを取り入れる道具だ」

「ふーん……」


 そんな物があるのか、アイテム袋と同じだな、あ。


「鉱石とか、そういうのもだろ」

「それは別だ」

「あれ」


 違ったか。


 紛らわしい、まぁ……考えてみれば、あんなカプセルに鉱石なんか。

 入れられるわけないか。


「おい、喋ってねぇで、とっとと調べろ」


 と、怒声が飛んできた。あーそうだった。


 俺達は、調査を再会する……調査っても、潜入だけど。


 というか、ニヴェリーさんが送ったって言う潜入員。

 どこに行ったのだろう?


「はぁ……。そうだ、他に何か見つかったか」

「あーそうだな……。あ! これならあったけど……」


 俺はイスの近くに行き、さっきの物と写真を持ち、アランが見えるよ見せる。


「どれど……」


(!!!)


 俺はその時、心のなかで感じた。


 コイツ気配が変わったと。


 アランの、目つきが変わって、俺の手元の物に夢中になった。


 そして、俺は吹き飛ばされた。


「えぇぇぇ!?」


 アランが高速みたいな速さで地面に蹴り上げ、こちらに移動。


 集中は、俺の手元。


 アランの体が俺に当たり、俺は吹き飛ばされた。

 その方向はローバンさん。


「ろ、あっ、バーンさん!」

「ん、なんだ……!?」


 ローバンさんが、吹っ飛んでくるロベルトに気づいたが、遅い。


 そのままドミノ崩しのように、二人して、地面に転がった。


(なんなんだよ………ん?)


 ローバンは寝転んでる体勢、その時に何か、光るものを見つけた。


(……調べるか)


 一方ロベルトは。


(くそっ……アラン、アイツ……!)


 俺は起き上がり、あアランを見る、さっきのを見てやがる。


「おい、アラン、おま」

「ふ……ふふっ。ハッハッハ……」

「……あ?」


 なんか、笑ってる?


「おーい、どうした」

「フフフ、間違いない……」

「?」

「ロベルト、ふはは。まさか。こんな所で手に入れるなんてな……」

「はぁ? なに言って……」


 アランがなにを言ってるか分からない、でも様子がおかしい。

 この物と、写真を見てから。


「アラン?」

「ハッハッハ、ハハハハハハハハハ!!!」


 い、いきなり笑い出した……本当にどうしたんだ……。


「俺は! 手に入れたぞ! これをー!」

「なにを」

「! これだ!」


 そう言って、俺にさっきの物を顔に向けて出してきた。


 いや、俺もみたんだけど……分からなかったから。


「これ?」

「そうだ、有名だろ?」

「いや、知らん」

「は?」

「え?」


 一瞬にして重苦しい空気に包まれる。


「知らないのか?」

「いや、知らない」

「………」

「……え、なんか、触れた?」


 もしかして、これ本当に有名なやつだった、世界中で?

 あれ、もしかして、俺、世間知らず?


 アランは、少し黙った後、俺に丁寧に説明してくれた。


(意外と優しい)


 このものについてだが、水の国のものらしい。

 そして、この写真。


 これは水の国に住む、音楽で有名な女の子、エルという名の少々。

 

 となると、手に持っていたのは楽器ということか。


 それよりも、エルという子、まさか有名だったとは。

 全く知らなかった。

 

 俺は音楽なんて無縁だからな。


 あとこのエルという少女だけど、この写真は昔のものらしい。アランが言うんだからそうなのだろう。つまり幼少期時代の写真というわけだ、



 説明だが、丁寧かつ、めちゃくちゃ詳しく説明してくれた。

 知識がついたな、うん。


「分かったか?」

「あぁ、頭に入ったよ」

「良かった」


 アランの機嫌が直ったようだ、それに仲良くなれたかも。


 と、それとアランは、なんというか。


 自分の趣味に没頭できる、いい人だと言うことが分かった……いい人だ。


 バカにしてるわけじゃないさ、知識量も多くてすごい。


 俺には真似できない、うんうん。


 一人で納得する。


 と、その時、どこからか、大きな音が鳴り響いた。


 方向は、ローバンさん、まさか。


「ばー」

「開いたぞ」


 と、ローバンさんは無事、代わりに、なんか壁が空いてた。

 と言うより、下へと続く道が現れた。


 隠し通路か……。


「新たな道、ですか」

「あぁ、ついに発見したぞ、地下への道がな!」


「「!」」

  

 地下。


 つまり、敵の本拠地。

 この先に、闇神の幹部、ネルブレムとその部下がいる。


(セイランも……きっと)


 想いを胸に込め、先に進む。


「行くぞ」

「わかった」


「あぁ」


 よし、行くぞ。ここからが、本番だ!




‐‐‐


 


 古い屋敷の地下にある、暗くて薄暗い牢屋。


 その牢屋の一つ。


 そこは、看守が誰がに眠らされたかのように倒れており。

 肝心の牢屋は壊れ、扉が開けられていた。


 ただ、その牢屋からは、氷のエネルギーを感じた。


 そして、ある一人の人間の魔力も、微かに感じた。


 

 

 

 

 

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