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空中要塞グレイシアス   作者: ホワイトボックス
第五章 土の国編
82/93

第七十七話「突然の出現」

「ふぅ……食べ終わった」


 ロベルトとハグワンドは、近くの店で腹を満たしていた。

 今、食べ終えたところである。


「たらふく食ったわ、これで2日分の体力は満タンじゃ」

「これだけで、そんなにも体力を?」

「うむ。ドワーフは体力自慢じゃからのぉ」


 便利な体だ。

 たらふく食べるだけで、2日分の体力を温存できる。

 うん、欲しいな。

 ドワーフになろうかな、俺。


(いや無理か、慣れたとしても。身長は縮みたくないし)


 でも、ドワーフってどんなものだろう、気になるな。


「っと……」


 俺は、服のポケット部分から、財布を取り出し、中身を確認。

 中身を見て、俺は落胆した。

 ため息もついた。


(金貨、銀貨、銅貨……減ったなぁ)


 旅をするのにお金はつきものだが、ここまで減るとは。

 この先の旅が心配。

 どんどんと減っていく。


 今回の食事は、ハグワンドさんの奢りだから良かったものの。

 その先は自腹。


 どうにかして、お金を稼がないと。


「そういえば。お前さんは旅をしていると言ったのぉ」

「そうですね」

「ふむ。なぜ旅をしているのかのぉ?」


 聞かれるとは思った。

 言いにくいけど、言おう。


 それは……。


「人探しです」


 妹のことは咄嗟に伏せてしまった。

 まぁ、これでも伝わるか。


「人探し……大事な人か?」

「家族、なんです」

「ふむ……訳ありのようじゃの」


 大変、訳ありだらけだ。


 なぜこんな事になってしまったのか。

 なぜ、あの石を見つけてしまったのか。

 なぜ、妹は攫われたのか。

 今でも疑問に思う。


「何があったかは詮索せんぞ、人の秘密じゃからの」


 それはありがたい。

 誰にだって、隠したい秘密はある。

 

 詮索しないでくれるのはありがたい。

 そもそもこんな話、人に話せないし。

 話しても、わけがわからないだろう。


「さて、そろそろ行くかのぉ」

「えぇ」

「お前さんは、この後どうするんじゃ」

「あーそうですね。とりあえず、宿に戻ることにします」

「うむ」


 宿に戻ってちょっと荷物の整理。

 あとは今後のことについて考えるとしよう。

 お金のこと、この国での事、聖水の事、

 そして、セイランのこと。

 

 やること、調べる事盛りだくさん。

 

 あと、日記を書き込まないとな。


「さてと……」

  

 俺は立ち上がり、ハグワンドさんと会計に行こうと、席から立った。


 その時だった。


「?」


 少しだけ、揺れを感じた。

 ちょっとだけ小さな揺れを。

 もしかして地震か?


 それは、ロベルトだけではなく、ハグワンドも同じだった。


「ふむ……」

「ハグワンドさん?」


 ハグワンドさんが、腕を顎に当て、何やら唸っている。

 さっきの揺れもそうだ。

 何か、思うこともあるのだろうか。


「大地が動いてるの……」

「大地が……」


 大地5動いてるという方は、地が動いていること。

 考えられるのは、地震。

 つまりさっきのは、地震が起きる前の予備の揺れ。

 初期微動か。


(あれ、じゃぁ、まずくないか?)


「うむ、来るの」

「え?」


 と、その時だった。


 凄まじい揺れが、この国を襲った。

 駆け巡る波の如く、突然と、その揺れは襲いかかった。

 

「!」


 咄嗟に、机にもたれ掛かる。

 

 凄まじい揺れだ……。

 やっぱりこれは地震か……厄介だな。


 地震により周囲も驚きざわめく。

 この店、いや、国の大地全体が揺れている。

 凄まじい揺れだ、大きい!

 

(動こうとすると、うまく歩けない、転んでしまう)


 経験したのは初めて、俺の村はそういうの無かったからな。

 この国は土の国。

 それも炭鉱豊か地脈付き。


 地震くらい想定できたはずだ。


「ぐっ……」


 それにしても、いつまで続くんだ……。

 長い地震だ……。

 津波とか、大丈夫なのか?


 揺れに耐え凌ぐ。


 そして、数分後、地震は止まった。


(なんとか止んだか……)


 地震は止まった。

 だが、揺れのせいであたりはめちゃくちゃだ。

 食器は木だったから良かった。


 だけど水はこぼれた。  

 飲んでたら良かった。


「なんとか耐え凌げたの」

「俺にとって、初めての経験でした」

「ほぉ、初か」


 まぁ、前世じゃぁ、何回か体験したことはあるから。

 初めての経験、という訳ではない。

 この世界で初、ということだ。


「こういうのって、何度も起こるんですか?」

「うーむ、連続とは行かないが。年に3回、いや、4回は起こるものじゃ」

「あぁ……大変だなぁ」

「被害が大きいからの」


 多いな、頻度が多い。

 年に平均して3回か、地震が多いと大変だろうな。

 ともかく、大地が関係しているのは確かだ。


「だけどな、地の揺れが、この国の大地が生きていることを証明してくれる証なのじゃよ」

「証」

「うむ、儂らが地脈を掘れば、大地も動く、それは土神の眷属、堅陣龍ゴライアスが関連している。詳しいことはわからんがな」


 それはタータスさんからも聞いた。

 堅陣龍のことも、土神のことも。

 そういえば、タータスさん、やけに詳しかったな。

 当事者なのだろうか。


 いや、違うか。

 そもそもこの話は一万年も前のこと。

 当事者だったら、生きてるわけがない。


「さて」


 ハグワンドさんが、先程の揺れにより散らばった物を集めている。

 結構拡散しちゃったからな。

 集めるのが大変だ。


「俺も手伝います」

「ありがたい」


 しゃがみ込み、散らばった物を一点に集める。

 小道具やら鉱石やらいっぱいだ。

 

 二人で、散らばった物を集め始める。

 周りも、徐々に世間話などが聞こえ始めている。

 各各が、元の生活へと戻りだした。


 地震が起こった時は、ちょっとヤバいと思ったが。

 案外大丈夫だった。


(地震は国全体に響き渡った、だからローバンさんも気づいているはず。

 帰ったら話してみるか)


 2人は荷物を集め、整理する。

 

 その途中、店の入口側から、なにか叫ぶ声が聞こえた。


「お、おい! あれ!」


(? なんだ?)


 俺は気になって、入口を見る。

 どうやら、男の人が人を呼んでいるようだ。

 あ、ぞろぞろと外へ向かっていく。


「む、なんじゃ」

「いえ、外で人だかりができてるようで」

「そうか……気になるな。儂らも一度行ってみるか」

「はい」


 荷物の整理はできている。

 店にいる人たちは、次々に外へと行っている。

 外に何があるのだろうか。


 俺達は急いだ。




‐‐‐


 

 

「な、なんだあれ!」


 外へと行ってみると、渓谷の方で男が叫んでいる。

 周りは人で沢山。


 男の叫び、そして動き的にも、渓谷の下を指している。

 一体、渓谷の下に何があるというのだ。


(ん、あれは……)


 左側、前方にて、煙が舞っている。

 煙は……間違いない。

 渓谷の中から上空へと煙が舞っている。


 俺は即座に走り出し、渓谷が見える所まで、向かう。

 そして安全のため建てられた柵までたどり着き、渓谷を見る。


「なんだあれ……」


 そこには、舞い上がる煙とともに、渓谷の壁に、大きな穴が空いていた。


 な、なんだあの穴。

 店に入るまで、あんな穴無かったはず。

 地震の影響で空いたのか?

 

 いや、それにしては不自然な場所に穴が空いてある。 

 それにこの量の煙だ。

 中から崩壊した、そう考えていいだろう。


 穴を見つめる、丸い穴だ、中は真っ暗でよく見えない。

 遠くからでもわかるが、大きい。

 被害は大きい、住宅街じゃないだけまだマシか。


(あ、兵士だ)


 兵士の人たちが穴の方へと向かっている。

 大勢だ、これは大変だ。


「む、見たことがないのぉ」


 大穴を見ていると、後ろからハグワンドさんがやってきた。


「初めてですか?」

「うむ。儂が生きていた限りだと初じゃな」


 まぁそうか。

 普通は渓谷に穴なんて、地脈の変動か、大地の動きでしか起こらない。

 そのくらいでしか起こらない。


 しかし今回は揺れでも、動きでもないだろう。

 なにせ、煙が舞っているのだ。


 衝突、あるいは大きな衝撃で大穴を開けるくらいしないと。

 あそこまで煙は舞わない。


(となると……)


 ………まさか、あの男か?


 その時、またもや向こうの渓谷の方で大きな音がなった。


「!」


 また大きな音。

 一体何が起こってるんだ、自然現象か? それとも誰かの策略か……。


 渓谷の穴の近くで、またもや大きな音がなった。

 そのため、近くにいた兵士たちは、一旦距離を取っている。

 

 警戒状態。



「なんなんだ」

「怖いわ」

「あの音結構大きかったぞ……」

「大地の揺れ……いや」

「これは記事にできる!」

「崩落とか、しないよな……?」

「パパ、なにあれ?」

「あれは穴だよ」


 周りの人たちのざわめきも多くなっている。

 一部変な人いたが、不安な声もある。

 突然のことできっと困惑してるのだ、俺も同じ。


 この国に来てそんなに経たないが、こんな出来事に鉢合わせるとは。

 

(風の国の、予想は当たってたな)


「うわぁ! なんだ!」

「ん……?」


 周りの人達がより一層ざわめき出した。

 大声を出している人もいる。


「まさか……そんな」


 ハグワンドさん、も口を開け、目を大きく開いて、驚いている。

 え、なんなんだ。


「ど、どうしたんですか?」

「前をみなさい」

「え、前……」


 理由がわからない、しかし言われた通り、前を見る。

 そして………理由がわかった。


「……は?」


 前方の渓谷、大穴が空いたところ。

 そこから、巨大な“龍“が、穴から体を出していた。


 そこからは早かった。


 人々は皆、悲鳴を上げ、そこから何人か去るように逃げ出した。

 しかし、全員ではない。


 俺、ハグワンドさん。

 そして、数人、この場にて残った。


「まさか……そんなことは」

「ど、どういうことですか……!」


 ハグワンドさんの肩を揺さぶり、状況を、聞く。


「あれは、何なんですか! 知ってるんですか! 知ってるなら教えてください!」

「あれは……」

 

 ハグワンドさんは答えようとするが、驚きのあまり言葉が出てこない模様。

 これじゃ状況が聞けない。

 あれは……なんだ、あれは。


 巨大な龍は大穴から体を出そうと動いている。

 そのたびに向こうの渓谷では地面が少し揺れている。


 あと、龍といったがよく知るドラゴンではない。

 ゴツい腕と足、そして巨大な黒い胴体。

 そこに翼と、鎧のような体。


 得体のしれない、怪物。

 あれは、モンスターなのか。


(いや、あんなモンスター見たことない、本でもそうた)


 分からない。

 ハグワンドさんも驚いて動かない。


(あの龍は……なんだ!)


 どうしようもできない状況に頭を悩ませていた時。

 声が響いた。


「堅陣龍。この目で見るのは初めてだけど、 伝承どおりの姿」


 俺の耳に聞こえてくるのは女性の声。

 知らない声だ。


(それよりも、堅陣龍っていったか……?)


 俺は横に振り向く。

 そこには、土の国を思わせる服装をした女性がいた。

 見た目を見る限り、大人の女性。


 その人が……なぜ、あの龍を堅陣龍と行ったんだ。

 それに、伝承だって。


「……なぜ、分かる」


 俺は聞こえるように女性に質問する。

 その言葉が聞こえたか、俺の方に振り向く。

 少し微笑んだあと、喋りだす。


「伝承によれば。その龍は黒く鎧のような巨体を誇り。その姿は豪傑。

 あの龍はそれに当てはまっている」

「!」


 俺はもう一度、あの龍の姿をよく見る。

 確かに、あの女性の言うとおりだ。

 どこか、合致点が見つかる。


「まさか……本当に、あの……!」

「えぇ、あれこそ神話の伝承」


 土神の眷属であり、この国を表す龍。


「堅陣龍ゴライアスよ」


 現れたのは堅陣龍ゴライアス。

 その巨体は山のような大きさ。

 まだ。体は半分、全体はまだ出ていない。

 

 だが、ここからでも分かる。

 あれはでかい、大きい。

 今まで見てきたモンスターのどれよりも大きい。


 軽く50メートルは超えるだろう。


「ぬぉっ……!」

「あ、ハグワンドさん」


 ハグワンドさんがあっちから戻ってきた。


「儂は今までどうなってた」

「唖然として、言葉も通ってなかったですよ」

「むむ、それはすまんのぉ、世話かけた」

「いえいえ」


 堅陣龍の驚きでハグワンドさんの事はかき消されていた。

 忘れていたのは情けない。


「む……あちらの女性は……」


 ハグワンドさんは、先程の女性をよく見る。

 目を細めよく見る。

 そして。


「おぉっ!」


 なにかに気づいたか、声をあげるハグワンド。

 彼は女性をよく見て気づいたのだ。


「もしや、お主はあの方の」

「あら、気づいたのね」


 どうやら、ハグワンドさん。

 そして、あの女性の人も、ハグワンドさんを知っている


(もしかして知り合い?)


「あの、もしかして。2人はお知り合いで?」

「あぁ……直接関わっているわけではない、彼女はこの国ではよく知られているのじゃよ」

「彼の言う通りよ」

「なるほど」


 この女性も、フィオネのように、有名人なのかな?

 

「ちなみにハグワンドさん」


 ハグワンドさんに近づき、コソコソと小声を挟む。

 話したいことがあるからな。


「なんじゃ」

「あの、あの人、よく知られていると言いましたね。実際、どういう人か分かりますか?」


 あの人のことはよく知らない。

 なにせ、この国に来たのは初めてだ。

 この国自体、他の国とは少し違うこと。

 それすらも知らない。


 まぁ、この世界はテレビなんて言う便利な道具は存在しない。

 情報を伝えるには、記事。

 紙で情報を伝えるんだ紙!


 その紙を買うのにも、結構お金がかかるんだよなぁ。


 紙で、例えば手紙を書いたとしても。

 と遂げるのは配達。

 つまり馬車と徒歩で運びに行く。

 つまり、時間がかかるのだ。


 おっと……この話はここでおしまい。


「教えていただきたいです」

「うむ、良いだろう」


 あの人は一体どういう人なんだ。


「彼女は、ここの"管理者"じゃな一番の」

「はぁ? 嘘でしょ」

「本当じゃな」

「……つまり、偉い人ですか?」

「そうじゃ」


…………。


 あーまじか。


 偉い人だった。

 管理人って、一番えらいじゃん。

 話しにくい。


「話は終わったかしら」

「!」


 話しかけてきた、どうしよう。


「それで、彼となにを話していたのか、教えてくれるかしら?」


 そんな事を聞いてきた。

 あなたの事なんですよ、言いにくい。


 しかし、ここは答えなければ、俺は強いから答える。  

 よし、敬語を使うぞ。


「あー、えっと。それはーですね……」


(やばい。なに話そうか考えてなかった、そうだな……えっと……)


 言葉が詰まりオドオドして会話に困るロベルト。

 女性はそれを面白そうに見ている。


「えーっと、あーそうですね……えっと……」

「ふふ、あまり畏まらなくていいわ。あなたの考えている事を、教えて欲しいのよ」

「え? あ、そう」


 敬語使わなくて良いのか、良かった、それなら楽だ。

 いや、まて。

 国のおえらいさんに、そう安安とタメ口聞いていいのだろうか?

 

 彼女がいいとは言っているが、それでもなぁ……。


(まぁ、でも。ここは大人しく従っておくか)


「これで、喋っていいのか?」

「えぇ」


 本当にいいんだ。


「さて、貴方はなにを話していたのかしら」

「あー、そうだな……」


 どうしよう、どうしよう。


(あー、どうしよう、どうしようか、どうしよう)


 ロベルトはあまりの悩みに、その場にて変な動きを始めた。

 周りからみれば、変人である。


(あれは、なにをしてるのかしら……)

(ロベルトよ……)


 女性も、ハグワンドもこの行動に大いに困惑した。 


(仕方ないのぉ)


 そんなロベルトを見て、ハグワンドは代わりに助けることにした。

 可哀想だからだ。


「堅陣龍の話じゃよ」

「え?」

「あら。同じね」


 ハグワンドは話を偽装し答える。

 話のタネは堅陣龍ゴライアスについてのことだ。


「儂もお主も。今の出来事で考えている事は同じはず、違うか?」


 その言葉を聞いて、女性は微笑み言葉を返す。


「えぇ、あなたと同じよ」

「うむ、ロベルトよ、そうじゃろう?」

「え?」


 ロベルトは突然言葉を返され、驚く。

 しかし、瞬時に状況を理解し、合わせることにした。


「あ、あぁはい、その通りですよ」

「うむ……ところで、お主もおかしいと思ったか」

「そうよ」


 女性は柵の方へと近づき、大穴、堅陣龍がいる場所へと近づく。

 その目で堅陣龍を捕らえ、話し出す。


「堅陣龍。約100年の周期で現れる土神の眷族。人々からはその周期に立ち会えば、願いが叶うと言われ、慕われてきた魔獣」


 女性は淡々と話し出す。

 100年の周期を得て現れる魔獣か……。

 どこかの地震みたいだ。


「おかしい。早すぎるの。この書物によると、前回堅陣龍ゴライアスが現れたのは40年前……」


 女性が書物をこちらに見せる。

 そして、中身を見て分かった。


「そうか……!」

「そう、早すぎるのよ」


 約100年周期で現れる魔獣。

 それが40年ちょっとで現れるとは、早いな。


 いや、ずれることくらいあるだろ。

 そう思うかもしれないが。

 あの人が見せた書物、そこには堅陣龍の出現歴が書いてあった。


 それはどれも100年ずっとして記録されていた。

 ずっとだ、1000年前からだ。

  

 気分で変えたとしても、可能性は低い。

 これはおかしい。


「まだ40年、この速さは以上、私は考えるわ。これが何かの前触れだと」


 確かに、普段とは違うことが起きたらなにか起こる。

 そんな言い伝えが前世でも、この世界でも伝えられていた。

 

 最近の出来事をなども考えると。

 ありえなくはない。


「なんじゃ、難しい話じゃのぉ……」

「これは会議が必要ね」

「会議……」


 会議か……。

 そういうのもなのか。


「それより。堅陣龍が動き出したようじゃ」

「なんだって」

「早いわね……なにをするつもりかしら」

 

 ハグワンドさんの言う通り、確かに堅陣龍が動いている。

 それも、どんどんと下に、海へと近づいている。


 そのたびに周りに瓦礫が飛び散る。

 あそこは住宅もある、避難などはしたのだろうか。

 

(それに、向こう側には宿、タータスさんの家族もいる)


 無地だろうか。


 俺にはなにもできない。


 堅陣龍はそのまま下へと渓谷を壊しながら進む。

 そして、ついに突き破った。


「壊れたわ……」

「あぁ……瓦礫があんなに」

「被害……甚大だなぁ……」


 堅陣龍のおかげで、周りは瓦礫だらけ。

 被害がたくさん。

 住宅街にも被害が及んだ。


 堅陣龍は一度一時停止したあと、海へと向かい動き出す。

 そしてそのまま海へと勢いよく突入。


 大きな水しぶきと共に、海へと消えていった。


「………」


 堅陣龍………。

 あれは堅陣龍だとは思う。

 あの人も言ってるし、特徴も似てるから。


 だか、なぜ今現れた。

 それも、あんな渓谷から。

 普通は海とかからじゃないのか?


(俺はわからない)



 とにかく、俺も何かしないと。

 ただ見てるだけじゃ意味がないからな。


 ロベルトは心でやる事を考えた。

 

 


 


 



 

 





 


 




 


 


 



 


 


 

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