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空中要塞グレイシアス   作者: ホワイトボックス
第五章 土の国編
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第六十六話「地脈採掘:前編」

 宿で少しだけ休憩を挟んだあと、俺は直ぐに地脈へと向かった。


 ここで紹介しよう。

 ここ『土の国』では採掘現場である地脈がある。

 土の国の資源地ということで、超重要な場所だ。

 あと、観光地にもなっている。


 そんな凄いとこである、この地脈。

 なんと十箇所以上あるのだ。


 いや、それくらいはふつうだ。

 この渓谷はすごい広い、それに応じて地脈の数も多いだろう。

 俺が言いたいのはそういうことではない。


 俺は地脈で開催されているという、採掘体験に向かいたい。


 ローバンさんから言われたからな、行くしかない、それに他にやることもない。

 丁度よいさ。


 しかし、ここで問題が起きた 重大な問題。


 それは簡単な問。




  『開催の場所を知らない』



 な?

 簡単だろう。


 簡単な問題のクセに、困る。

 ローバンさんは居ない、探そうにも時間が掛るのは分かりきっている。

 セイランは......そもそも知らないか。

 

 では、どうするか。

 上がってくる方法は、聞き込み。


 そうだ! 酒場にいこう。

 あ、酒場の場所も分からないんだった、だめだな。


 不便なものだ。

 地図とかないだろうか、案内用の、掲示板みたいな所にデカデカ貼られているアレ。

 それかパンフレット。

 

 さて、どうするか。


 現在ロベルトは宿屋の玄関に背を向け、立っている。

 辺りはガラッとして、誰も居ない。

 くそ迷惑だ、と思うが、この宿はあまり人が出入りすることは無いので、邪魔になることはない。


 かといって、ずっとここに居るわけにも行かない。

 

(とりあえず、動くか)


 ロベルトは歩き出す。

 

 とりあえず、近くの人に聞き込みをしよう。

 できるだけ、暇そうな人を探す。

 作業中に話しかけるのは迷惑だからな、常識だ。


(暇そうな人は.........まぁ、そんな居ないよな)


 どこも作業中だ。

 荷物の運搬、調達、仕入れ、大変そうだ。

 あとは個人店が多い。


 やっぱり、暇な人は居ないな、どうにかして見つけたい......海の方に行ってみるか、危険だけど。

 散歩している人が居るかも。

 自分的にはあまり行きたくない。


 海は人を襲う魔物が棲息している。

 一応柵はついてて防護出来ているが、不安。

 気をつけよう。


 俺は海の方まで移動、柵が見えた、俺はそれにより掛かる。

 海は綺麗だ、人を襲う魔物が居るとは思えない。

 試しに覗いてみる。


(......うーん、俺の顔だ)


 凛々しい、整っている。

 ヴィクセルもそうだが、俺もなかなかだな。 

 自身湧いてきた。


 身を乗り出す。

 気づかぬうちに、顔がニヤけていく、はたから見れば変人だ。

 しかし、ロベルトは夢中になっているので気付かない。

 正気にもどれ。


「おーい」


 声が聞こえた。

 気のせいだろう、疲れているんだ。


「ちょっとー」


 .........。


「あれぇ? 気づかない?」


 うん?


「横横、気づいてー」


 やっぱり声だ。

 幻聴か? でも近くから聞こえる。


「幻聴じゃないよー、現実だよー」


 なんか、聞いたことある。


「......おいこら」


 その瞬間、身の毛のよだつような寒気が、ロベルトの背中を襲う。

 それは、経験したことがない感覚。

 でも、これは分かる。

 神に近い。


 ばっと素早く振り返る。

 横に居たのは、旅の途中、たまに忽然と現れる金髪のサラサラ髪の男だった。


(な、なんでここに.........)


「ようやく気付いたかい、いやー大変だった」


 男は手を頭の後ろに置き、やれやれと口ずさむ。

 

「......どうして、ここに?」

「......旅で寄りかかって、偶然?」

「前も聞きましたよ」


 船での移動中でもそうだった。

 このひと、いつも俺と出会う。

 旅をしていると言っても、こうやって俺とよく出会うのはそうとうありえない、運が良くないと会わない。

 そして偶然......信じがたい。


 俺の予想として、偶然はありえない。

 だとすると.........。


「.........もしかして、ストーカー?」

「ははは、そんな訳ないじゃないか」


 反応は普通、いつもと変わらない。

 焦りも見えない、無だ。


 .........まぁ、いい。

 偶然でも、ストーカーでも、どっちでもいいや。



(あ、そうだ、今更だけど......名前、聞いてなかった)


 聞いてみるか、話を振る絶好の機会だ。


「あの」

「なんだい?」

「今更ですけど、名前を聞いても?」

「あー、はいはい」


 承諾したあと、柵にもたれ掛かった体制から、俺に向き直る。

 そして、言った。


「そうだな......リスク、とでも言ってくれ」

「......?」


 少し、言い方が不自然だが、いいか。

 リスク、英語にすると危険。

 なにか意味でもあるのか......流石にないか。


 あと、ローバンさんが言っていた人とは違うようだ。

 

「それよりも、さっきは何をしていたんだい? 集中していたようだけど」

「あーそれは......」


 顔を見て、カッコつけてた。

 なんて事、この人には言えない。

 恥ずかしくて、蒸発してしまう。


 とにかく、ここは別の話を.........あ。

 

 そうだ、この人がいるではないか。


 俺は採掘体験の開催所の場所を聞き出すため、暇そうな人を探している途中だということ。

 そして、条件に適した人が、今目の前。

 偶然会った=暇。

 そして、他にやることもなさそうな様子。

 暇だという面構え。


 ここまで適している人は、他に居ない。


 そうと決まれば、早速聞き込みだ。


「えっと、リスクさん、ひとつ聞いていいですか?」

「いいよー」

「地脈で行われている、採掘体験の開催所、分かります?」


 リスクさん、果たして情報は持っているのだろうか。


「あー、そういえば、そんな事やってたね」


 イベント自体知っているようだ。

 最初の門は越えた、あとは聞くだけ。


「場所、分かりますか?」

「まぁ.........詳しくはわからないけど、向こう岸にあるらしいけど」

「! 本当ですか?」

「ほんと、もしかして、行きたいの?」

「まぁ......暇つぶしに」


 地脈はあまり体験する機会が少ない。

 いまのうちに、体験だ。


「へー、面白そうだね」

「一緒に行きますか?」

「辞めとくよー」


 誘えなかったか。

 やはり、一人確定。


「ロベルトの仲間は誘わないのかい? 個性的なメンツだけどさ」


 柵に持たれかかりながら、俺に聞く。


「え? ......あぁ、誘ったんですけど、断られまして」

「あらら、フラレたのか」

「言い方、考えてください」

「そっちの意味で言ったんじゃないけど」


「え?」


「え?」

 

 沈黙が流れる。

 うまく会話が噛み合わない。


「......まぁ、頑張りなよ」


 平気で答える。

 フラレたのか、酷い言い方だ、まったく。

 一応、誘いを断られているし、事実みたいなものだから、傷つく。

 他に言い方あるだろ......。


 ん......。


 ちょっと待てよ。


 なんで。


 俺の仲間が分かるんだ。

 

 だって、前会ったのが、船のときだ。

 その時は夜で一人、あの状況下、俺一人だと思うはず。

 仲間など、わからないはず。

 ならどうして、仲間。

 それも、『フラレたのか』だから、女だと分かるんだ。


 となると......やっぱり

 ストーカーの確信犯。


「リスクさん」

「なんだい?」

「話した事もないのに、なぜ、俺の仲間が分かるんですか? それも、性別まで、バッチリと」


 言ってやった、言ってやったぞ。

 さぁ、反応はいかがなるものか。


 リスクは少し黙る。

 数秒したあと、後ろを向き一言。


「あれー、そんなこといったっけ?」


 リスクは平然とした様子で、一言そういった、何事もなかったかのように。

 腹が来た。


「とぼけないでください、リスクさん、やっぱり俺の後を追って「ロベルト」......!」


 俺の言葉は一言でかき消された。

 リスクは言葉を告げる。


「ロベルト、くだらない詮索をするのは......辞めたほうがいい.........さっきのはなかった事に」


 なかった事には出来ないけど。

 詮索はよせか。

 いや、見逃せないだろ。


「あと、ロベルト」

「......はい?」



「しつこい奴は......モテないから、辞めたほうがいいぞ」

「は、はぁ?」

「いくら、海でカッコつけていても、しつこければ、意味がない」

「なっ......!」


 あれ、バレてたのかよ......!!


「じゃあ、このへんで、また会おう」


 リスクさんは、そう言って、走り出す。

 追いかけようと思った瞬間、強い風が邪魔をした。

 そして、気付いた時には、居なくなっていた。


(また、消えた)


 俺は、あの人が分からない。



‐‐‐



 ロベルトは階段前のレーンに到着。

 乗っていこう......と思ったが、どうやらもう行ったようだ。


 待てばいいだろ。

 そう思うかもしれないが、違う。

 このレーンなんだが、作り方のため、一度行ったら戻ってこない。

 要するに、次乗るには向こう岸の人が乗って、こっちまで来てもらわ無いと行けない、そういうことだ。

 これも不便。

 どうにか解消して欲しい。


 俺は渋々階段を使うことにした。


 上まで行くのは足が辛い。

 しかし、道はこれしかない。

 レーンが使えないなら、橋を使うまで。


(足痛ぇ)


 階段をのぼり、上へ到着。

 なんとか橋までたどり着いた。

 人が多くなってきたな。


 俺は橋を渡っていく、景色がいい。

 上から、下の海の景色を見下ろす、さざ波だ。 

 黄昏れている、ずっと見ていたい。

 でも、そんな余裕はない、急ごう。


 早々に橋をわたり終え、向こう岸へとたどり着いた。

 さて、こちら側の渓谷の何処かに開催所があるはず、聞き込みをしよう。


(早く行けると、いいのだが)


 その後。 

 俺は聞き込みを行い、地脈の場所が分かった。

 しかし、場所は一番下だと分かり、軽く絶望した。

 着く頃には、疲れ切っていた。


 

「ここか......」


 

 開催所に着いた。

 人は多い、混んでいるようだ。

 とりあえず、どこかに係の人が居るかもしれない。


 俺は辺りを見回す。

 やっぱり人が多い、途中ドワーフらしき人を見つけた。

 小さい人と、多き人が居て、様々。

 でも共通しているところがひとつある。

 それは......横に分厚いとこ。


 人間やエルフとは、体格が違う。

 なんというか......デカい。


 おっと、そんな事言ってる場合ではないな。


(居るかなー)


 歩きながら、辺りを見回す。

 そういえば、皆列を作ってる。

 地脈に入るためだろうか。


 そんな事思って歩いていると、受付のような場所を発見した。

 あそこで、済ませるのか。

 行ってみよう。


 俺は向かう。

 そして、到着、受付は男の人だ。 


「すみません」

「はい、地脈体験のひとかね?」


 お、やっぱり受付だ。

 さて、済ませるか。


「はい、体験に」

「よし、じゃあ、手続きを済ませようか」


 男はそう言うと、準備を始める。

 後ろの棚から物を取り出したり、カウンターの中から、紙を取り出し、机に置く。

 本格的だな。


 男は準備を終える。


「では、この紙に、名前と職業、称号など書いてくれ。荷物は大事なものだからね、保管しておくよ。金額は3金貨だよ」


 意外と安い、もっと10金貨くらいするかと思った。

 助かった。


 金貨を出し、荷物も預ける。

 剣は持ち運ぶようだ。

 俺は先ほど言われた通り、紙に名前などを書いていく。

 これで身分を証明できるはず。

 ......このくらいでいいか。


 書き終えたと同時に男の人が、準備し終えたようだ。


「では、この帽子で、頭を守ってください、まぁ、落石や崩落はあまり起こらないですがね」


 帽子を渡される。

 感触は......硬い。

 鉄で出来ているわけではないが、硬い。

 これならば、防御出来る。


 性能バッチリ、いざ出陣だ。


「列はそこです」

「わかりました」


 係の人に指示され、列に並ぶ。

 列は、俺が並んでいる所含め、全部で4つ。

 地脈が枝分かれのため、各各分かれるそうだ。

 

 方向からみて、俺は2つ目の列の所に並ぶ。


(並んでいるな………)


 遅くきたせいか、だいぶ後の方に並んでいる。

 結構長い、ヘビみたいな列だ。

 流石に百人はいないが……何人くらい入るんだ?


 仕方ないので、気長に待つ。

 そしたら、先へ行けるはず。


 

 少しの間、待ち続けていると、先の方で大勢の人が見えた。

 移動中だ。

 様子からして……地脈からでてきた所。


 なるほど、先行体験していたのか。


 ならば、次は俺たちの番だな。


 ウキウキしてきた。

 すると、前の方から大声で呼びかけが始まった。


「お待たせしました! では、これから地脈へと入ります!

 列を崩さないように、移動をお願いします! では1列目から」


 やっと俺達の番、ようやくだな。

 奥の方では、1列目が次々地脈へと入っていく。


 1列目も長い。


 1列目がぞろぞろと地脈へと入っていく。

 そしてついに入りきった。


「では、2列目どうぞ」


 声が掛かった。

 どうやら、俺たちの番だ。

 さて、地脈へと入るとするか。


 どんな感じなのだろうか……。

 俺は地脈経験はこの世界も、前世も経験なし。

 つまり、初体験だ。

 さぁ、行くぞ。


 俺を含める2列目は、地脈へと入行っていった。



‐‐‐



「熱い」


 熱すぎる。

 想像の倍以上熱すぎる。

 

 熱さを和らげる魔法(初級魔法)を使っているんだが……。

 全く効き目は見られない。

 どれだけ熱いんだ。


 地脈を舐めてた。

 熱くて……頭が、どうにかなりそうだ。

 ちょっと、気持ち悪い。

 全身が……だるい、吐き気もする……。

 ぶっ倒れるぞ……これ。


 重症だな……これは。


 普通はここで係の人に言って、搬送して貰うだろう。

 しかし……ロベルトはしない。

 

 それは何故か。



 ここで帰ったら格好悪いからだ。


 現世である日本だったら、帰れる。

 みんな常識があり、優しい。

 ばかにするような人はあまりいないだろう。


 しかし!


 ここは異世界、ザ・ファンタジー。


 剣と魔法が交差する世界。

 RPGゲームでやった光景が眼の前にあるその世界。

 当然、前世とはいかない。


 剣士に魔法使い。

 僧侶? 冒険者、おまけに盗賊。

 数々の様々な人が存在する。


 そして誰もが、前世のような優しさを持っているわけではない。


 こんなところで帰ってみろ。

 どうせ「あいつ弱すぎだろ」

  「貧弱め!」

  「軟弱なやつはいらない!」


 とか言われる始末。

 そんなの嫌だ、だから。

 苦しくても耐える、魔法で体を維持し耐える。

 耐えなければならない。


 俺はだるさを抑え、先へと進む。


 地脈の中へ、熱いマグマが流れ、気温が高い。

 あのマグマドロッとしている。

 さわれば、とたんに体が溶け落ちる。


 そんな自身がある。


 地脈の壁は硬い岩で出来ており、頑丈。

 そして、木などで支えているので、崩落の危険性は少ない。

 

 しかし、木は傷だらけ。

 一体いつから、この地脈を支えてきたのだろうか。

 修繕はされているのだろうか。


「皆さん、ついてこれてますか〜!」


 係の人の呼び声に、全員が応える。

 みんな疲れ気味だ。


 係の人は、周囲の人を一通り確認したあと、案内を再開した。

 ちなみに係の人は前後の2人と、列の2人。

 合計4人で仕切っている。


 そうこうしているうちに、細い通りに入った。

 天井は岩で尖っている。

  

 ここが、話に聞いた『地脈回廊(ちみゃくかいろう)』か。

 本でも読んだが、危険だな。


 一応、整備されているらしいが、本来は未整備。

 マジで危ない。

 本気で危ない。


 ロベルトは慎重に進んでいく。

 

 列も気にしないといけない。

 気配りも大事だ。


 

 だいぶ進んだ。

 未だ細い道、他の列は地脈回廊に入る前に別れた。

 今は2列目が進行中。

 ………ここでも熱いな。


 水分補給はしている。

 水筒など持ってないので、ここは水魔法で応用だ。

 魔法は便利だ。


 それに加えて、上級レベルの剣術。


 魔法剣士って、意外とすごいのか?


(誇っていいかもしれないな)


「あた」


 天井の石に頭を……ぶつけた。

 尖ってなかったから……怪我はしていない。

 でも、痛いです。


 前方も注意しないと。

 後方も……周りも。


 360°全体を見る。

 それだけで、大変だ。


 とりあえず、進もう。

 ロベルトは全体に注意しながら、遅れないよう進む。

 そうして地脈回廊を進んでいった。



 広い所にでた。


 地脈回廊を抜け、広い所にでた。

 マグマは流れているので熱いが。


「皆さん!」


 係の人が大きく、皆に聞こえるよう叫んだ。


「この地にて一旦自由行動になります。動いても構いませんが、くれぐれも危険のないよう気をつけてください!」


 なるほど、自由行動か。


 列以外に自分でも動いていいのか。

 それは……自由だ(?)


「この地は広いです、あたりに鉱石もあるので、このあたりから採掘を始めていきます。採掘は係の人に、聞いてください」


 とにかく、ここから採掘していこう。

 さて、掘るぞ。

 狙うは金鉱石だ!


 受付で渡されたツルハシを担ぎ、地脈を歩き始める。


(と言うか……臭い)



 何分かたった。

 その間に一つ鉱石を採掘した。


 その鉱石は『鉄鉱石』


 狙いの金鉱石ではないが、初めてでこれはなかなかだろう。

 大体が石炭なのでレアだ。


 ここまで来たなら……最低でも銀。

 そこから金といこう。

 まだ、始まったばかり。

 時間はたっぷりある、その間に掘りまくる。


 一つ一つの鉱石は重いので、分別もしないと。

 鉱石は係の人が持ってきた、荷台のところへと持って行く。

 

 荷台は……あの筋肉マッチョの人か。

 一人ひとり分かれているので、バッチリ。

 盗難の対策も出来ている。


 ん。


 ロベルトはあたりを見回していると、本来。

 立入禁止の場所へと入ろうとする、3人の人が見えた。

 体的にドワーフと人間。

 

(何なんだ?)


 あそこは危険区域……地脈に出現する魔物が出現する場所。

 そんな所に入ろうとするなんて、危険な事をするもんだ。

 

(あ、入っていった)


 3人の人達は、危険区域へと入っていった。

 

 それを偶然発見した俺。

 どうしようか、追うか?


 いや、危険だ……巻き込まれたくない。

 でも……あの人達が危険だ。


 ここは戦える俺が行ったほうがいいのか?

 禁止されてるけど……。


 えぇい、ままよ!


 もう、行っちゃえ! 関係ない!

 進むだけだ。


 俺はバレないように、こっそりと、係の人の目を見て移動。

 そして、危険区域入口まで到着。


(今だ!)


 俺は入ることに成功した。



 危険区域は先程の地脈と何ら変わらない。

 言うて、あたりの魔力が先程より多いだけだ。


 さて……先へと向かった人は……。


 あたりを見回わす。

 あたりはマグマが流れている、足場が不安定。

 衝撃が入ったら、壊れそうだ。


 人は………あ、居た。

 簡単に見つける事が出きた。


 とりあえず、近寄って話してみよう。


「あのー」

「ん?」


 俺の声に反応し、ドワーフの男がこちらへ振り返った。

 それと同時に驚き慌てふためきはじめた。


「げぇっ、バレた!」

「まずいぜ、人にバレた、係の人にバレた!」

「くそっ、だから慎重に行けと……!」


 内輪もめをし始めた。

 それに、どうやら俺を係の人と勘違いしているようだ。

 この人たちは不法侵入か。


「あ、あのー」

「すまん! ここは見逃してくれ、もうしないから!」


 人間の男が俺に謝罪を乞うている。

 だから、違うて。


「儂に免じて……ここはどうか……ん?」


 ドワーフの男が、俺をじろじろと見回している。

 なんか、きみが悪いな。


「すまんが、一つ……聞いていいかのぅ?」


 疑問気な目を向け、聞いてきた。

 誤解が解けるかな?


「どうぞ」

「お主、係の人か?」


 やっと気づいたか。

 そもそも、服装で分かるだろう。


「違いますよ」

「な、なんだぁ……一般人だったか……助かったぜ……!」

「ふぅ、良かった」

「万事休すか……ところで、お主は?」


 あ、そうか。

 ここで俺に渡るか。

 一応、自己紹介をしておこう。


「ロベルト・クリフです、17歳です」

「ふむ……あいわかった、では、なぜここにいるのだ?」


 またもや疑心気な目を向けられる、するどいめだ。

 あ、これは。

 疑われているようだ。


「あ、えっと……あなた達を追って、ここまで」

「ふむ……なるほど、すまんな、迷惑をかけたようだ」

「いえいえ、とんでもない」


 こっちが勝手についてきただけだし。

 迷惑は……掛けてない。

 大丈夫だ、うん。


 おっと、それよりも。

 なぜここに入ったのか、理由を聞いてみよう。


「では、逆にあなたたちは、なぜここに?」


 なぜ不法侵入してまで、この危険区域に入ったのか。


「あぁ、詳しくは言えないが……この奥で人を探しているのだ」

「人を……?」

「うむ」


 危険区域の奥で人探し?

 え、こんな所に人なんかいるのか?

 

「俺達ゃぁ、この奥で人探しをしてるもんで、これがチョー大事なわけよ! だから、不法侵入したんだ」

「まぁ、手段のための犠牲だな」 


 ウンウンと納得している。

 いいのか? 


「馬鹿者め! まぁ、そういうことじゃ、どうか、かかりの人には内緒にしてほしい」


 なんか、すごいことに関わってしまった。

 良いのか? 黙って。

 うーん、悩む。


 でも、この人たち悪人ではなさそう何だよな。

 だから、まぁ……いいか。


「分かりました」

「助かるぞ」


 そう言って、一つお礼の仕草をしたあと。

 先へと進もうとする。


 しかしその時!

 

 地響きが知れ渡った。


 衝撃、全体に知れ渡る、俺達はそれに狼狽えた。


「なに……!?」

「なっ……!?」

「「えぇっ!?」」


 驚いた、それよりも、なんだ? あの地響きは。

 結構大きかった。

 あれは、この世界の地震か?


「お、おい……あれ!」


 男の人が、声をあげる。

 しかし、言い方が変だ……何かに怯えてるような。


「お主、後ろをみたまえ」


 ドワーフの人に肩をトントンと叩かれた。

 それよりも、後ろだって?


 俺は言う通り、後ろに振り返る。

 振り返るとそこにいたのは。


 大きな岩の魔物。


 

「グ、グレートゴーレム………!」


 グレートゴーレム。


 地脈や、広い洞窟、または火山地帯に棲息している。

 すごくでかい魔物、かつ凶暴。

 岩でできた体に、鉱石が生えており、間際らしい。


 普段は地面に潜っており、あまり見ない。

 そのせいで鉱石と、グレートゴーレムを間違える琴が多いとのこと。 


 こんなところで出くわしてしまうとは!!!


 グレートゴーレムは大きな叫び声を上げる。

 そのせいで地脈に声が木魂して広がっていく。


「耳を塞いでも、聞える……)


「まずいっ、攻撃が来るぞ!!」


 俺は見る。

 グレートゴーレムは、自身の拳を宙にあげ、地面へと降ろそうとしている。

 地割れ攻撃!


 あんなもの食らったら、おしまいだ。

 避けないと。


 しかし、衝撃のせいで避けられない。


 そして、グレートゴーレムの拳が、地面へと激突。


 その瞬間、地面に振動が伝わり、地割れが起きる。

 

 だけではなかった!


 その地割れは全体へと広がり。

 俺と3人の立っていた地面が大きく陥没。

 大きな大穴ができた。


 当然、耐えることもできず、ロベルト達は大穴へと落ちていく。


 最後に俺は、叫び声を上げた。


 そこから俺の意識はなくなった。

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