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空中要塞グレイシアス   作者: ホワイトボックス
第三章 風の国編 闇に呑まれし大怪鳥
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第四十六話「暴れる大怪鳥」


 ロベルト一行到着前


 大怪鳥が接近中との報告を受け、騎士、兵士は準備に取り掛かる。

 大怪鳥はこの国、めがけて、まっすぐだ。

 理由はわからない。


 しかし、嫌な予感がすること。


 それに気づき、いち早く騎士たちは行動に移す。

 大怪鳥接近の対策のため、風の国全全力を持って迎撃する。


 その過程で、とてつもない被害が出ることは間違いない。

 しかし、やらなければ、もっと不味いことになるだろう。

 行動しなければ。

 国のため、人々のため。



‐‐‐



 風の国。

 現在は人々で、街中が盛り上がっている。

 祭りほどではないが、商売が盛り沢山、繁盛繁盛。

 

 他国、他地域からきた商品は風の国へと商売に。

 これをすることにより、他国の物品が国を行き来する。

 これにより、間接的だが。

 国同士の、交流ができるのである。


 すると、風の国、灯台のベルが大きく響いた。

 少し、響くが、同時に重苦しい響き。


 普通なら、何だ? そう思うだろう。

 しかし、風の国の国民にとっては違うのである。

 このベルの、意味………。

 それは合図………そう。


 風の国では、このベルの音は警報を意味してるのである。


 「あ……警報」

 「お、おい、やばくないか?」

 「何が起こった? と、とりあえず、避難しよう!」

 

 国民は驚き。

 かくかく、避難場所へと走り、向かっていく。

 

 他国からきた人々は分からない。

 しかし、そこの所は、風の国の国民が教えてくれます。

 それか、国紹介のパンフレットに書いてあります。



 少し慌てたが、国民は避難している。

 今から、戦闘になるであろう、騎士にとっては、

嬉しいことだ。

 さて、そろそろかな?

 


‐‐‐

 


 「配置についているか!」

 

 騎士フランセは指揮官に叫ぶ。


 「問題ありません、準備は完了です」

 「よし……」


 風の国の城壁、中、上に配置完了。

 上空飛行部隊も順場万端。

 そして、城門前、街なかにも張り巡らした。

 これで、いつでも戦闘可能。


 (できれば、戦闘はしたくないが……致し方ない……)


 すると、フランセのもとに空から飛んでくる兵士発見。

 上空から飛び、フランセの元へと着地そのまま報告を伝える。


 「フランセ副団長、風の国付近からの偵察の結果! 大怪鳥すぐそこまで接近の模様!」

 「ッ……やはりか」


 早いご登場のようだ。

 

 「全員、覚悟は良いか!」


 後ろから、全員に向けた大声が響く。

 その声の正体は、団長であった。


 「今から、我々兵士、騎士の皆は、かつて無いほどの、強大な戦いを始める、

 相手は、あの"大怪鳥だ"」


 団長の追白のスピーチに、全員が集中して聞く。

 団長の声には心が入っていて、熱意が伝わってくる。


 「大怪鳥は強い、とても強い、しかし恐れるな、我々風の国の力をぶつけてやるんだ」


 「あの大怪鳥にギャフンと言わせ! 追い返す! 我々の目的はこれだ! 」


 そして、団長が腕を大きく掲げる。

 それと同時に兵士、騎士の熱声があたりに響く。


 これで、度胸は上がったであろう。


 「さぁ、早速準備に取り掛かれ! クズぐすするな、時間はゆうげn」


 その時、上空で雄叫びが上がる。

 それは大きく、凄まじく、団長の声をかき消した。

 雄叫びだけで、街が少し揺れる。

 これは……天災か?


 収まった。

 そして、上空には、

かの大怪鳥、ファトラームが居た。


 「来たな、行くぞ!」

 「ウォォォォォォッー!!!」


 兵士、騎士たちが、叫びそれぞれの方向に向かっていく。

 

 「さぁ、食い止めるぞ、フランセ!」  

 「はい、団長!」


 ここは、団長である我と、

 頼りになる副団長フランセが通行止めとなった。

 ここからは、通さん!


 国民を守るため、いざ、行くぞ!


 二人の人間が、大怪鳥の元へと向かっていく。



‐‐‐



 「さぁ、つくよッ!」


 3人を運んでいる、フィオネが地上へと港へと着陸。

 結構な長い時間飛んでいた。


 そのせいか、フィオネは、少ししゃがみ込む。


 「はぁ……っ、大丈夫か?」

 「あぁ、うん……しんどいけどね………」


 汗を流している。

 相当な疲れが溜まっている、無理をさせてしまった。

 

 「一度言おう、すまん、こんな無理をして運んで貰って……」

 「……え? えっと、私はこれくらいが似合ってるから、それに仲間だからね」


 仲間確かに。

 俺達は出会って間もない。

 時間にして、一週間くらい、ほんの僅かな時の中。

 そんな、時間で、ここまで仲間意識が生まれた。

 それは、一種の感情、思い出から引き起こされるもの……。


 段々と減速し、地上へと、近づいていく。


 そして、ついに。

 ロベルトたちは、風の国地上へと、上陸した。


 「着陸成功、みんな大丈夫か?」


 着陸後、皆の方に向く。


 みんな少し、草臥れている。

 そりゃ、長い時間飛行していたんだ、疲れも貯まるだろう。


 特に、フィオネ。


 彼女はここまで、俺達3人を、運んで飛んでくれた。

 それも、俺に関しては、結構キツイ体制でだ。

 それは、だるいだろう。

 俺もダルい。

 

 しかし、それでも運んでくれた。

 疲れながらも、必死にだ。


 (感謝しかない)


 「ありがとうな、フィオネ、水飲むか?」 

 「あぁ、そうだね」


 ここで魔法発動!


 土魔法で、手で持てるくらいの、コップを作る。

 そこに水魔法を投下。

 これにより、簡易な水飲みができる。


 魔法を消費したくなかったが、だがこれくらいなら。


 「ふぅ……ありがとう、助かった〜」

 

 フィオネは、無事回復した。

 あとは、風を使えば気休めにはなるだろう。


 さて、あとの二人。

 まずは、セイラン。


 「大丈夫だったか?」

 「大丈夫、慣れてるからね」


 慣れているのか。

 えっ? 空をこうやって飛行するのに?

 いや、流石に違うか。


 まぁ、いいか深く考えるな。

 問題は、そこのエルフ。

 ルティシエの件だ………。

 

 彼女、見るからに、ダルそう、しんどそう。

 それは、フィオネのような疲れ?

 いや、それは違う。


 答えは"酔だ"


 ここに来て、彼女は酔に弱いと知った。

 車に乗ってると、醉うタイプだ。

 これは、まずい。


 「ルティシエ、起きてるか?」

 

 顔をわずかに揺らしている。

 青ざめてるし、吐きそうな気配。


 そこに、セイランが横から口ずさむ。


 「あ、ロベルト、私、解毒の魔法かけれるよ? 酔い用の」

 「お、本当か、頼む、急ぎ目にな」

 

 そう言うと、セイランは解毒に取り掛かる。

 ルティシエを膝に乗せ、頭を両手で当てる、主に額。

 そして、眼を閉じ集中する。


 すると、魔力のエネルギーがセイランに集まりだす。

 これ、アレだ。

 フィオネにかけた時と同じ。


 整理すると。

 フィオネにかけたのは、体調用。

 ルティシエには、酔い用という訳か。


 

 解毒には、少し時間を取られた。

 その間も、国に渦巻く、竜巻と風は止む気配もない。

 早くいかなければ、急がないと。

 

 あれは、大怪鳥が起こしている、ことだろう。  

 人々、大怪鳥のためにも、止めないと沢山の被害が出る。

 

 「ふ、ふぅ……生き返った」


 ルティシエ、ここに復活。


 「遅いね、早くいくよ!」

 「なるべく急がないと、風浬様、協力します!」 


 そう言って、二人はすぐさま、国へと向かっていった。

 俺も向かわないと。


 「俺も行くから、急げよ」

 「ちょ、待って……待ってよ……」


 すまない、待つ暇はない。

 あとからでもいいから、追っかけてくれ。


 「じゃ」

 「あ』


 二人の後を追う。

 


‐‐‐



 フィオネ、セイランは国へと入った。

 しかし、中は兵士などが倒れており、非残なことに。

 二人は、一瞬唖然として、立ち尽くした。


 「………っは!? いけない! 急がないと、ほら行くよ!」

 「えっ、…あぁ、はい!」


 二人は走る。


 国の中は、建物が何件か崩れている。

 主に屋根だ、

しかし、無事なところも、ある。

 きっと大怪鳥が暴れたせいだろう。


 大怪鳥は大きい。

 なので、よく目立つ、見つけやすい。

 しかし、嵐で見えにくい。


 (早く、早く、ファトラームのためにも、止めないと……)


 その時、風圧が勢いよく吹き込む。


 「ッ…!? 耐えるよ!」


 フィオネも風魔法を発動し、風圧を、押しぬける。

 セイランも同時に守っている。

 

 この技術は凄い。

 勢いのある、戦闘の中、2つの事を、冷静に行う。

 熟練の魔法使いでも、難しい。

 まさに、上級を越える。

 

 『王級』の域である。


 フィオネたちはなんとか持ち堪えた。

 そして、周囲を見渡す。

 

 大怪鳥の姿は、今だはっきりと見つかってはいない。

 地上にはいない。


 (だとすれば、嵐吹く上空のみ)


 この嵐の中、上空にはひとつの影。

 いや、高くない。

 姿形、はっきりと捉える。


 上空には、紗々羅巍島出会った、大怪鳥が飛び回っていた。


 「ファトラーム!」


 フィオネがが大怪鳥に叫び、呼び掛ける。

 しかし、反応はない。

 未だ、上空を飛行している。


 「ど、どうしましょう」

 「そうだね、気づいてもらわないと、話にならない」


 気づいて貰うには。

 何か、策はないかなぁ……。

 最終手段として、自分が飛んでファトラームに話しかける。

 例え、攻撃されても。


 「追いついた!」


 すると、後ろからロベルトが二人に追いつく。


 「ロベルト……」

 「今……どんな状況だ?」


 フィオネは、ロベルトに先程のことを伝え、説明する。

 すると、ロベルトは考え始める。

 何か、策でも考えているのか。


 「フィオネ、何か考えているか?」

 「いや、まだ……でも、話し合いを試みたい」


 少し黙り込む。


 「………どちらにしても、非常に不味い状況です」


 セイランの言う通り。

 状況は良くはない。


 一度考えたほうが良さそうだ。


 話し合い。


 大怪鳥との話し合いを望むフィオネ。

 しかし、今は駄目だ。

 ヴィクセルによる、攻撃で、本能を刺激してしまった。


 今、大怪鳥は興奮状態にある。

 話し合いは無理だろう。


 「分かった」


 ロベルトは一つ皆に言う。

 その姿はどこか、覚悟したような様子だ。


 「フィオネ、風圧を、起こして、俺を上空まで飛ばすことができるか?」

 「え?……できるけど、何故?」


 ロベルトはいきなりそんな事を聞いてきた。

 風圧で飛ばす?

 ロベルトを、上空に……?


 「大怪鳥の所まで、飛んでいく」

 「そ、そんなこと、危ないよ!」

 「やらなければ、先へと進めない」


 ロベルト、歩き出し、二人の前に止まり、準備する。

 まじで、やる気である。


 「頼む」

 「ほ、本当にやるの?」


 一応、本当かどうか、最後に聞く。


 「あぁ、さぁ、早く」


 ロベルトはそういった。

 フィオネは、覚悟を決めて、風魔法を、使う準備をする。

 

 「頼むよ、ファトラームを止めてくれ、お願い」


 フィオネは、ロベルトに託す。

 

 「あぁ」


 それをロベルトは承諾。

 準備は完了した。


 フィオネは、風魔法で風圧を、作り出した。

 そしてロベルト足回りに風圧を、発生させる。


 その瞬間、ロベルトは宙へと浮く。

 高く空へと飛び出した。

 しかし、これくらいでは終わらない。

 

 (いざ、行こう)


 ロベルトは足に、あの『爆発魔法』をため始める。

 そして、最大まで貯める。

 それを開放。


 その瞬間、爆発とともに、上空から更に上へと、舞う。

 ロベルトは天高く飛び立った。

 スピードを保つため、妙な動きは起こさず、

ただ、真っすぐと飛び上がる。


 (……すまんな、期待には答えられそうにない)


 二人は、飛び上がった、ロベルトを下から見つめる。


 「大丈夫かなぁ……」

 「心配だけど、ロベルトに任せよう、私達も下から向かうよ」


 フィオネ、セイランは、走り、国中央へと向かっていく。

 中心部には、騎士たちがまだ、いる可能性がある。

 そこで、大怪鳥のための準備を行うためである


 大怪鳥は未だ現在も、飛行中である。

 

 



 


 


 

 


 

 


 



 

 

 


 

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