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空中要塞グレイシアス   作者: ホワイトボックス
第三章 風の国編 闇に呑まれし大怪鳥
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第四十五話「大怪鳥襲撃事件」

 大空


 そこに羽ばたく、黒と白の羽毛をした大きな鳥。

 その名を大怪鳥ファトラーム。


 闇神の呪いに掛り、苦しんでいた所、フィオネ一行と出会った。 

 そして、フィオネと話し、信頼をおいた。

 しかし、その時、上から爆弾投下。


 それにより、起こされた爆発に本能が刺激された。

 今は暴走状態。

 感情が上手くコントロールできないのであった。


 大空に羽ばたく大怪鳥。

 その瞳には、闇が映っていた。




‐‐‐




 風の国ー騎士団本部



 風の国の騎士団。

 その本部では、全騎士が集まり、作戦会議が行われている。

 

 現在起こった事件。

 今までに起きた事件。

 その2つの対応と資料。

 そして、今後のための作戦会議である。

 

 現進行中。



 「今年に入ってから、様々な問題が多々起こり続けています」

 

 机に置かれた資料を隅々まで読み、報告する。

 紙は、何枚も積まれている。

 その紙一つ一つに、ぎっしり文字が書かれている。


 「……言ってみせよ」


 奥に座る、老人が一言話す。

 姿を見るに、不機嫌のようだ。


 「はい、資料から見るに、今起こっている問題は、14件あります」

 「本当に多いな」

 

 14件もの問題が並ぶ。

 これにどう対処するのか、どのような作戦を行うのか。


 「その中でも、

 天山の風暴走

 大怪鳥ファトラームの異変

 国民からの、風の国の付近の、異様な気配

 突如現れてからの、様々な被害を出した、男の存在

 王国料理牛乳腐敗事件

 このようなものが挙げられます、どれも大変な出来事です」


 どれも、かれも。

 今年だけで、起こった事件。

 それも、100日と行かず起こったのである。

 なにか、可笑しい、今年は可笑しい。


 「それに対する対処は?」


 今度は机の左側に座る、女騎士が一言発言する。

 彼女の名はフランセ

 この騎士団の副団長である。

 

 ちなみにこの女騎士。

 少し前に、ロベルトを追いかけていた騎士本人である。


 「天山の風暴走は、研究員と魔法使いを派遣しました。何か掴めると良いですが……」

 

 「天山か……」

 「風暴走、一体何が原因で?」

 「知るか、俺は騎士だぞ? 専門外だ」

 「文学と武学は両立するように」


 各各の騎士たちが、それぞれ話し合う。

 結構騎士は多いので、うるさい。


 「静かに……では、大怪鳥の方は?」


 大怪鳥。

 大怪鳥の異変について記された資料。

 そこに、当時あった人の体験談などが書かれている。

 一部紹介。


 『道を歩いている途中大怪鳥に偶然出くわしたんだ、普段は見れないから、珍しー、そう思っていたんだ。

 しかし、少し違和感があったんだよ、大怪鳥の目、いつもは綺麗な緑何だが、今回は黒だったんだ。

 何が起こってるか分からん、なので騎士団の皆様に調査を頼みたいです』


 「この男は、商人、国を転々とし、商売をしていた所、大怪鳥に遭遇し、先程の異変を覚えた、とのことです」

 「異変……黒目……?」


 騎士フランセは考える。


 この資料の男性からは、大怪鳥の目が黒とのこと……。

 大怪鳥とも言えば、風神様と長年の関わりのある神鳥。

 風を引き起こし、疫病なども、吹き飛ばしてしまう。

 そして、目が緑色だ。


 ここから考えるに……。

 その大怪鳥は何らかの理由で黒目になった。

 または、まだみぬ姿。

 可能性は低いが、全くの別物。


 この3つだ。

 フランセは腕を組む。


 「大体分かった、それからの進歩、報告は?」

 「今のところ、ないです」


 発見者からの話しもなし。

 それ以上の展開は望めないな。


 「分かった、次は国の全区域に当たる異変の気配について」

 「はい、これはあやふやですが、少しした異変がみられました」


 ふむふむ、異変か。

 

 「例えば、どのような?」

 「モンスターの死体の増加、各地の植物の急成長、他魔力の増幅、主にこれらです」

  

 ふむふむ、なるほど。

 モンスターの死体

 植物の急激な成長

 ほか魔力、炎や、水などの増幅。

 最後はともかく、残り2つがとても気になる……。


 モンスターの死体。

 これは、ある種の虐殺のたぐいか?

 植物は、ただの突然変異かもしれないが、


 「依然確認中、代わりの報告はなしです」

  

 やはり、知らないか。

 起こるだけ起こって、その後の進展がない。

 この現象は……一体。

 いや、考えは予想、次だ次。


 「……次は、どうだ?」

 「依然逃亡中です」


 騎士が持っているのは、突如現れ被害をおこした罪人。

 そして、

挙句の果てに、どこかへと逃げたしたやばい男である。

 もう、この国にはいないだろう。


 その男。

 正体はロベルト・クリフその人であった。



 私自身にとっては、嫌な相手だ。

 それも、理由の分からない異邦人。

 無駄に高そうな衣服に、不可思議な行動の数々。

 そして、国への多々なる被害。


 一刻も、早く、牢にぶち込んでやるつもりだ。


 「そうか」

 「凄いわよね、その音、あの副団長さんを、罠にはめた……ふふっ、中々興味があるわね」


 すると。

 今まで、黙ってきた、鼠色の髪をした女騎士が、横から口を挟む。

 

 「副団長さんも、恥を欠いたことでしょう……」


 少々、煽り口調である。


 「徹夜のせいで、気が抜けたまで、集中していれば、ハマらなかった」

 「その分には、ハキハキしていて?」


 両者バチバチである。

 この場面は日常となっているので、騎士からは慣れている。

 またか…w 

 こんな感じである。


 先程の女騎士。

 立場こそは、フランセよりは下である。

 しかし、専門が違うので、一概にそうとは言えない。


 フランセは。

 遠征、攻撃隊を率いる、女騎士。


 もう一方は。

 情報、戦略指揮である、女騎士。


 どちらも、欠かせない人材だ。


 「静粛に……」


 二人の争いを止めたのは、他でもない風の国騎士団。

 そのトップである騎士団長であらる。


 「す、すみません」

 「これは、これは、少し言い過ぎました、お許しを……」


 二人の騎士は謝る。

 それぞれ、どちらもどこか違う。


   

 「すまない、それで、もう一つは?」

 「はい王国料理牛乳腐敗事件ですね」


 騎士は資料を探し、この事件について探し出す。

 

 王国料理牛乳腐敗事件


 風の国の国王である、王族に、お持ちする、料理。

 その中の一部である、牛乳。

 それが、腐敗したま、国王のもとに届き、問題となった事件である。


 「牛乳腐敗事件ですが、やはり偶然ではなく、意図されたものものでした」

 

 意図されたもの。

 つまり、この国で、誰かが、国王にこれを差し向けた。

 国王への怨みがあるのだろうか。


 「やはりか、犯人は?」

 「炎の王国の料理人です」


 炎の王国………。

 今現在、各国を敵に回し、戦争中の国である。

 世界的に言えば、これが大問題だ。

 

 そんな国が関わっていた。

 

 (これは、危機と言っても良いか……)


 「国王様は、大丈夫ですの?」


 女騎士が、聞く。


 「国王様は大丈夫でした、しかし腐敗により、ここ数日は腹を壊して寝込んでいます」


 腐敗した牛乳だ。

 つまり、腐った牛乳である。

 そんなものを食べれば、腹を壊すのは当たり前だろう。

 

 「それは、お大事に……」


 その後も、会議は続いていった。



‐‐‐

 


 「ここらでよいだろう」


 作戦会議が終了してから1時間。

 騎士フランセは、自室で資料を済ませながら休んでいた。


 「全く、いつにもなく、いぞがしい年だ……」


 机の横に資料が山積みになっている。

 減ってはいるが、やはり多い。

 全て終わる頃には夜になっているだろう。

 それほどの量だ。


 フランセは着々と資料を進ませる。


 (やはり、静かな時間帯に、こうやって仕事をするのも、悪くはない)


 辺は静粛に包まれている。

 開いた、窓から風が入り、中のものをかすかに揺らす。

 

 陽の光が、ちょうどよい。

 まさに、晴天。

 夏らしい日々である。


 そんな、静かで穏やかな日に身を乗せる……。

 落ち着くなぁ。



 しかし、その静粛は破られる。



 「フランセ副団長様!」


 勢いよく、ドアが開かれ、中に騎士が入ってくる。

 突然のことなので、驚いた。


 「!?……な、なんだ?」

 「報告です、よくお聞きください」


 騎士の追白の態度に、こちらも構える。

 一体、何が起きた……?


 「風の国周辺、南の紗々羅巍島から現地人の報告あり!」


 紗々羅巍島だって!?

 何故、その島が出てくる。

 紗々羅巍島が関わることなど、あまりない。

 

 「紗々羅巍島から、風の国まで、向かってくる飛行生物目撃!」

 「ッ……!?」


 飛行生物……。

 そっ、それは……まさか。


 「この国に、大怪鳥ファトラームが急速で接近中であります!!」



‐‐‐



 大空を掛ける、白い翼が生えた少々。

 いや、実際は四人。


 両翼に包まっている、エルフと人間。

 運ぶ側、運ばれる側、どちらも苦しい体制で移動する男。

 この四人が、現在大海原を横断中。


 「ふぅ……しんどい……」

 「……大丈夫か?」


 そうはいったものの、明らかに大丈夫じゃないな。

 顔からみても、だるそう。

 ちょっと青ざめてるし。


 「……そっちの二人は?」

 「………」

 「風が気持ちいよ」


 セイランは、楽しそう、年頃の少女同然の様子。

 一方ルティシエは。

 なにも言わない、無言。

 多分酔っている、絶叫系とか苦手なんだろうな。

 

 「あぁー、今……どのくらいだ?」

 「あと、っ……少しかな……はぁ……距離的にも……一分、ちょっと」


 おぉ、そこまでか。


 やっとつくのか。

 風の国に………大怪鳥も先に行っているはずだ。

 早く行かないと、まずいことになってる、確実に。


 「大丈夫……かなぁ、みんな」

 「まぁ……騎士たちが、避難を捺せてる、はずだよっ」

 「それなら、いいですけどね」


 どこか、不安が漂う。

 早く行って、確認しないと。

 



 「! あれは……」


 フィオネとともに飛ぶ4人は風の国に起きている事に驚愕する。


 なんと、風の国は、謎の竜巻に覆われ、大変なことになっていた。

 これは、まずい。

 あの規模、そして風圧。


 どれも、待ち一つくらい、吹き飛ばせるくらいの威力。

 そのぐらいあるはずだ。


 そして、俺達は見た。

 そして、さらに驚愕と納得が追いついた。


 「ッ……ファトラーム……」


 大怪鳥ファトラームが、風の国に上空を飛んでいた。

 それを見たフィオネは、顔が歪む。

 悲しい、そして自分を攻める様な顔だったと思う。


 とにかく、大怪鳥、あれは暴れている。

 ありゃ、穏便には行きそうにない。

 

 (一つの刺激だけで、ここまで……)


 とにかく、早く向かわないと!

 このままでは、数え切れない被害が出る。

 

 「……フィオネ、行けるか?」

 「……最初から、そのつもりさ!」


 その瞬間、フィオネの飛ぶスピードが早くなる。

 結構早い。

 俺は上下に揺れている。

 ルティシエはさらに醉う。


 

 大怪鳥を止めるぞ。

 なんとかして、止めてみせる。

 なんたって、俺は転生者だ。

 


 この世界とは、少し違う、イレギュラーだからな……。

 



 

 

 

 


 

 



 

 

 

 

 

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