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空中要塞グレイシアス   作者: ホワイトボックス
第三章 風の国編
39/93

第三十七話「満月の夜」


 風の国、上層。


 ロベルトは現在、風の国の上層、景色が綺麗な所に来ている。

 もちろん夜にだ。


 今宵は満月が輝く時。


 それを、一目、景色の良い場所から見ようと、 

わざわざ来ているのであった。

 正体は一応、服で隠している。

 バレないと思うが、バレる可能性も、ある。


 それに、上層は風の国の中止である王城がある。

 なので、兵士もたくさん。

 しかし、ロベルトは来る。

 気分晴らしとして、息抜きを……。



 「ふぅ………」


 風の国の、柵部分に腰掛け、景色を眺める。

 柵の下は、ホント崖っぷち。

 危ないです。


 しかし、そんな簡単にはロベルトは落ちたりしない。

 慣れている、こういう事は。

 それに。

 テトラと違い、ロベルトは高い所、行ける派なので、余裕。


 なにせ、絶叫系も行ける。

 つまり、なんでもだ。

 ジェットコースターにお化け屋敷。

 この2つも行ける。

 なので、このくらいの高さ、全然大丈夫。


 (ジェットコースターには、乗ったことは無いがな……)


 ロベルトが向いている方向は、北側。

 つまり、アトリス王国から、この国へ来た方角である。


 風の国へ行くために、山を越えた思い出、ジャックスさんとの出会い。

 ちょっとした、時間。

 外を出歩き、旅すれば。

 様々な人と、巡り出会える。


 (旅の良いとこはこんなもんだ)


 

 旅を続けてから……二週間くらい、たっただろうか?

 妹を、探すため、家を出て、こうして旅をしている。

 状況や環境に恵まれてるのかもな。

 普通だったら、こんなに上手くいかない。


 それか、あのオレンジ色の石のおかげか……。

 石が導く運命か……。

 それとも、空中要塞グレイシアスの……意思……?


 「まぁ、いいか」


 そんなことより、折角の綺麗、気安く休める時間だ。

 貴重に使おう。

 此処から先は、ダッシュで、旅の坂を駆け上がっていく。

 今だけの……休み時間。


 格好で言う、朝の少しの休み時間。

 それが終われば、休憩を挟みつつ、授業を駆け巡る。

 それも、長時間。


 そして、途中で長い休憩を挟む。

 つまり、…旅にも、いつかは休む時が来るということだ。

 どんな形であれな。



 さて………。

 現在の状況はなかなかに複雑。


 風の国での、風神との願いに、突如依頼された、大怪鳥。

 闇神の部下。

 そして、敵幹部の判明。


 グラスさんから、頼まれた、聖水を奪われるという、失態。

 取り戻さなければ。

 仕事として成り立たない。

 割られてなければ……よいのだが……。


 (まぁ、割った時は、営業妨害として、金を請求するがな)


 覚えてろよ。

 イケメンのくせに、やる事が姑息。

 それに、妙に腹が立つ。

 しかし、普通に強い。

 やはり、闇神の部下だからだろう。

 他とは違う……異質な存在感が漂う。


 これが、終わったと……。

 『土の国』に行かないと行けないのか。

 そこで、もう一つの聖水。

 土の聖水を捧げる。

 

 風、土の聖水を2つ捧げ、どちらの国の協力を得る。

 これを成すことができれば。

 一旦聖閤堂に帰還出来る。

 グラスさんに、テトラ、セリータさんに、ノアとも会える。


 (仲間と会えるのは嬉しい、だから、早く聖閤堂へ帰還して休みたい)


 まぁ……その後、水の国へ、直ぐに行くんだが。


 もう、6日立つのか……。

 グラスさんのところへ、帰れるのはいつになるのやら……。


 土の国も、まだ残っている。

 これは、…長旅になるな……確実に。

 しかも、風の国でこれだ。


 (何か、嫌な予感もするし……)


 とにかく、ちゃちゃっと済ませよう。

 それが良い。

 早い所、すべてを済ませ、リシアの手掛かりに近づければ。

 それで良い。


 満月の夜に、星が輝く。

 遠くで、空中要塞の光が見えたような気がする。

 場所的に見れないので。

 気のせいだろうが………。



‐‐‐

 



 「今日は、満月か」



 聖閤堂



 店主『グラス』が、筆を取り、手紙を書いていた。

 ・ロベルト行きの手紙

 ・雷の国行きの手紙


 この2つを書いてある。

 どちらも、グラスの用がある相手だ。


 ロベルトは、単なる状況報告の命令に過ぎないが。

 雷の国は違う。

 

 まだ、誰にも教えていないが、雷の国である相手とやり取りをしている。

 決して偉い人ではない。

 しかし、何処か凄さを感じる相手。

 グラスは、その人と知り合いである。


 知り合いと言っても、古い関係だ。

 それも、硬い関係。

 まさに………契約か、何か。


 そのため、グラスは、手紙を書いている途中である。

 なるべく、丁寧に。

 分かりやすく。


 「上手く伝わればいいが……まぁ、アイツは物分りが良い、気にする事はないだろう」


 グラスは、手紙を書く。

 伝えたい事、そのための情報などを印付ける。

 そして、その結論を述べる。

 そして、最後。

 グラスが望む、結果を求める。


 手紙を書く時、こういう感じに書くのだ。

 まぁ、これは。

 自分より、したの者に出すための手紙だから。

 他は、書き方が違う。


 「こんな感じで良いだろう」


 手紙を書き終え、明日、届けを出すため、封筒に入れる。

 そして、大事な場所に保管。

 これで、よし。

 いつでも、出せる、分かる。

 


 グラスは、ベランダに、出て、外の空気を吸いながら、椅子に腰掛ける。

 日々の疲れを癒やす。

 これが、気休めの方法。


 どんな人でも、夜にしか味わえない、空気を吸うのは。

 とても、気持ちが良い。

 

 「今日は、満月か………明るく、この国を照らしている、眩しく……」


 満月の夜。

 月の光が、この世界を照らし尽くす。

 眩しいほどに、細やかに。

 夜にとっての、一番の明かりだろう。

 お陰で、外は明るく見やすい。


 いつもは、闇だった。

 だからこそ、これは新鮮だ。



 「一一一あんたは……この世界を見て、最初……何を思ったんだ?」


 グラスのとある人物への、問が夜へと消え去っていく。

 それも、静かに。 

 かつ、眩しいほどに明るく。

 

 「折角の満月だ、外で、拝んでみるか」


 筆、物を一瞬で片付け、自室を後とする。


 現在は23時

 もう、誰も起きていない。

 流石に、寝ている時間だ。

 だから、静かな時間帯を利用し、満月の光を浴びに行く。

 月光浴ってところである。


 滑るように、階段から一階へ移動。

 そのまま、辺を見回しながら、玄関へ向かう。

 なるべく、音を建てず、

玄関のドアを開ける。


 上手く、外に出られた。


 「やっぱり、明るいな」


 月が、暗い夜を照らす。

 それに、俺も含まれる。

 満月……いつぶりだろうか。

 ずっと闇だったから……意外と新鮮。

 

 グラスは、そのまま、アトリス王国を歩き回る。

 大道りに到着。


 人は居ない、全くと行って居ない。

 昼、あれほど、人や馬車が行き交っていた街。 

 それが、夜になると、こうも静かに。

 繁盛の 昼

 静粛の 夜

 

 (分かれているな)



 次にグラスは高台へと到着。

 満月の夜に、高い所から見るのは、定番のもの。

 今回は天体望遠鏡? を使う。

 星が見えるらしい。

 

 この、望遠鏡。

 水の国から、仕入れたものであり、なんと。

 夜空の綺麗な時に使うと。

 星が見えるらしい。

 それも近距離。


 この望遠鏡自体、遠くが見えるとのこと。


 これが、あると知って、俺は高台へと登ったってわけだ。

 道中兵士がいたけど。

 ま、俺の得意技で、難なく突破したがな。


 (いや、技と言うより……魔法か)


 どっちにしろ、他には真似できない魔法だ。

 北東の大魔法使いだって無理だろう。

 時間をかけなければ。

 相当な鍛錬を積まなければ……な。


 「綺麗だな……」


 グラスは夜空を見る。

 同時に、光に照らされる、街並み。

 どれも、かれも。

 あまり、俺にとって、経験のないものだ。


 俺も、こう言うの、もっと体験したいが〜。

 まー、安易にいかんか。

 人物的に無理だしな。



 そして、メイン。

 望遠鏡を覗き、星を見る。


 (うおー! 月が見える)


 白い月。

 ここから見える月は、満月で黄色く輝いている。

 しかし、この望遠鏡では、月は白い。

 なんで、黄色と白なんだ?

 細かい所はいいか。


 それにしても、丸い。

 丁寧、滑らかに丸い。

 そうだな、球体だな、これは。

 恐ろしく、でかい。


 どのくらいの大きさがあるのか。

 星がどのくらいの大きさか分からん。

 でも。

 ここから見るに、月は、凄いでかい。

 まるで、この星のすぐ近くにあるよな感じだ。


 ちなみに。

 グラスなどが住む星は地球。

 この世界の旧世界。

 ロベルトの前世界と同じ。

 だから、大体同じである。


 地球と月の距離は38万km

 大きさは。


 人間で表すと。

 地球が人間サイズ。

 月が、ペットボトルサイズ。

 こう見ると全然小さい、と思うが。


 普通に大きいです。

 人間にたとえているだけです。


 しかし、月は宇宙でも小さい。

 もっと、大きい星もある。


 そして、これがいくつもの存在している、宇宙。

 

 世界ってひれーの宇宙版。

 比ではない。

 人が考える、悩みや、考えなど、ぶっ飛ぶレベルである。

 

 「帰ろ」



 グラスは聖閤堂に帰宅した。


 静か、やはり。

 しかし、月のお陰でまだ、明るい。


 まだ、起きれる。

 ということで、少し片付けを済ます。

 ちゃちゃっと、終わらせて。

 ぱぱっと、片付ける。

 直ぐに終わらせる。


 (1時間も、かからずに)


 なんとか、片付け終わった。

 そんなに、時間は立っていない。

 片付けをしたことで、暇になった。

 もう、寝ようか。

 そう思ってきた。


 (ここは少し、本室で休憩するか)



 本室へ向かう。

 

 向かった先の机。

 そこには、いろいろな資料がおいてあった。

 それも、何かやり掛け。


 誰かが、やった後の痕跡。


 「あ」


 グラスが、ソファの部分を見る。

 そこには、テトラが、横になって寝ていた。

 なぜ、こんな所に。


 グラスは考える。

 資料、散らばった痕跡。

 横に寝るテトラ。

 布団もかけず、寒そう。


 なるほど、分かった。


 「少し、見直した」


 多分。

 夜まで、資料をしていて、途中力尽きて、寝た。

 こう言うわけだろう。

 テトラを見ているとして、こういう行動は珍しい。

 というか、意外!


 あんな、自由気ままな性格のテトラが……。


 グラスは、感心した。

 かのふざけた少女の予想外な行動、それは努力した形跡。

 いつも、ふざけてばかりの毎日。

 しかし、彼女はやった。

 こんな、面倒いだけの作業。

 途中だが、やったという結果がある。

 それは、隠しきれない。


 グラスはそこに感心した。



 布団持ってきて、テトラに掛ける。

 こんな夜中に、布団もかけずに寝ていたら。

 風を引く。

 高確率で。

 それも、寝落ち。


 グラスは、テトラが、寝ているソファに邪魔にならないよう座る。

 案外、このソファは広い。

 一人が寝転んでいても、座れる。

 なので、床で休間なくて良い。


 (………)


 テトラの髪を撫でる。

 起こさないよう、静かに。


 笑みが溢れる。

 それも、3つの感情

 ここから見て、すくすくと育ってくれているようだ。

 やはり、俺の育て方は完璧。


 撫で終わり、ソファでもたれ掛かり、休む。

 俺も休みたかった。

 


 その後は、俺も寝落ちした。

 

 



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