第十一話「決意」
――ギデカルド視点――
ロベルトとリシアが外に出かけてから、しばらくが経ったが、まだ戻ってこない。時間はすでに夕方を回り、空はオレンジ色に染まり始めている。
おかしい。
ギデカルドは不安を胸に抱きながら、ふと心の中でつぶやいた。
普段ならば、もう家に帰って来るはず。
家に帰って、美味しいスープを、家族で食べている、そのはずだ。
だが、今日は違った。
(だが帰りが遅い……秘密基地に行ってるんだろうが、さすがにこれは、なぁ……)
秘密基地。それは、ロベルトとリシアがよく遊びに行く場所だ。
自分たちも、秘密で子どもたちの秘密基地の場所を知ってはいる。もちろん、子どもたちはそれを知らない。
それを他の人に知られるわけにもいかない。
あくまで「秘密」としておくべき場所だからだ。
だが、あまりに帰りが遅すぎる。
なぜこんなにも、遅いのか。
そんな不安が、胸の奥でじわじわと膨れ上がっていく。
(……もしや、何かあったんじゃないのか?)
......心配だ。
その予感は次第に確信に変わっていく。ギデカルドは立ち上がり、下に目を落とすと、手を取ってくれたフリナの存在に気づく。
「母さん、二人は……」
「まだ、帰ってないわ……うん、どこに行ったのかしら……」
フリナは冷静に返事をするが、その手のひらには微かな震えが感じられた。不安に駆られているのだろう。
まだ帰ってきていない。
そんな、不安が徐々に募っていく。
ギデカルドは深いため息をつく。
俺は………どうする。
このまま、二人を待つのか、それともなにかすべきか。
母さんも、落ち着きが止まっていない。
こういう時、俺はどうする?
二人の父親として、どう行動する。
(いや、待っているだけでは駄目だ)
決意を高めるがいい、ギデカルドよ。
探そう。
探しに行こう。
子供になにかあったら、そこへ駆けつけ助けるのが親というものだ。
ロベルト、リシアの身の安全が一番だ。
「母さん、流石に時間がかかりすぎた、なにかあったのかもしれない。探しに行こう!」
「!……うん、そうね、遅いものね………分かったわ、行きましょう」
フリナの承諾を得られた。
だが、忘れてはいけない、フリナの顔には、まだ隠しきれない、不安と同様の色があったことを。
ギデカルドはすぐに決断した。父親として、今できることはただひとつ。ロベルトとリシアを見つけ出し、無事を確認することだ。
さて、二人の居場所だが。
「多分、秘密基地にいるはずだ、急ごう」
「無事だといいんだけど……」
ギデカルドとフリナは、こっそりだが、二人の秘密基地を、前々から知っていたのである。
これは、内緒である。
なにせ、秘密基地だからだ。
二人は家を出て、急いで秘密基地の方向へ向かう。道中、周囲にはあたりの静けさが広がり、心をざわつかせる。
秘密基地までは遠い。
林を越えて、木々や草木がたくさんある、迷いやすい中。
まず、どこにあるのか見当たらないというのが問題だ。
探しにくい。
だが、急がねばならない。
ギデカルドとフリナは秘密基地がある予想の場所にに到着した。
秘密基地の存在は知っているが、場所は分からない。
入口を探し、中に入ることが難所だ。
「母さん左側を探してくれ、俺は右側を探してみる!」
「わかったわ、頼みますよ!」
二人は左と右に別れる、秘密基地、洞窟への入口を探す。
草が多い茂っていて邪魔だ。
二人は草むらの中へ分かれて進み、入り口を探し始める。茂みが深く、時折草に足を取られながらも、ギデカルドは剣を抜いて、慎重に草を切り払っていく。
少しずつ、少しずつ、前に進みながら、心の中で焦りが募る。
時間が経つごとに、夜の気配が強まってきている。
(見つからない…どこだ)
汗が額に滲み、息が荒くなる。けれども、目の前に見えるのはただの木々と茂みばかりだ。
秘密基地としての完成度は高い。
ここは、さすがは息子よ、と言おうか。
(しかし、完成度が高ければ高いほど……見つけるのは困難となる)
ギデカルドは必死で草を払い続ける。
その時、
「あなた! 見つけたかもしれないわ!」
「ほ! ほんとか!」
突然、フリナの声が響いた。
ギデカルドは反応し、すぐにそちらに駆け寄る。
フリナが指差す先には、草木が荒れた場所と、そこに開かれた洞窟の入口が見えた。
入口は確かに、荒れた跡があった。まるで何かが通ったかのように、草が踏み荒らされている。もしかしたら、獣が出入りしたのかもしれない。
だとすれば、子どもたちが危険にさらされている可能性が高い。
「急ごう、気をつけて!」
「えぇ……慎重に入ってみましょう」
ギデカルドとフリナの二人は洞窟の中へ入っていく。
二人は秘密基地を知ってはいるが、入ったことはないので、未知の領域だ。
中は普通の洞窟だった。
内部は狭く、岩がゴツゴツしているが、ギデカルドは冒険者であり、このような場所には慣れている。
「大丈夫、母さん、ついてきて」
ギデカルドはフリナを守りながら、進んでいく。暗闇の中、奥へ進んでいくと、ふと視界が広がる。
「お、あそこに松明があるな」
松明に火をつければ、あたりが良く見えるだろう。
俺は魔法が使えない、ここはフリナの出番だ。
フリナは頷くと、手を掲げて炎魔法を発動させた。
「これで見える」
ギデカルドは松明を持ち、前方を照らしながら進む。目の前に広がる暗闇の中、何かを見つけたフリナが声を上げた。
「ん、あなた、ここになにかあるわ……」
彼女の指が指し示す先に目を凝らす。
それはもの……ではない、なにか人影。
子どもだ。
息子だ!
ロベルトだ!
「ロベルト!」
ギデカルドは駆け寄り、松明をフリナに渡してから、ロベルトを揺さぶる。
「ロベルト、しっかりしろ!」
ロベルトは目を開けない。
気絶しているようだ。生きていて、本当に、良かった。
「大丈夫だ…」
しかし、ギデカルドの胸を締め付けたのは、ロベルトだけではなかった。
(待て、ハッ!……リシア。リシアがいない!)
ギデカルドとフリナはその後洞窟を隅々まで、探した。
しかし、リシアはいなかった。
「いない…リシアはどこだ?」
ギデカルドの声に焦りが滲み始める。
だが、時は刻一刻と過ぎ、夜が迫ってきている。
無念……ギデカルドは、一旦、ここを離れることにした。
思いを胸に抱えながらも、ロベルトを抱えて洞窟を後にする。
帰り道、暗くなる空の下で、ギデカルドは心の中で問い続ける。
(リシアはどこに行ったのか?何が起こったのか、ロベルトに聞こう…でも、今は無事を確認することが最優先だ)
その思いは、どこまでも暗く、深く、重たかった。
………。
‐‐‐
……暗い。なにも見えない。
意識がゆっくりと戻ってくる。
頭が重く、体が鉛のように動かない。
まるで、深い闇に包まれているようだ。自分の身体がどこにあるのかも分からない。ただ、温かいふかふかな所に横たわっていることだけは感じ取れる。
ああ…そうか、俺は倒れたんだ。
妹を守ろうとした、その最後の瞬間まで、気を張っていたのに…。
「リシア……」
声は届かない。届いてほしくても、何も返ってこない。
あの後、俺は意識を失って、こうして暗闇の中に放り込まれたのだろう。リシアを守らなきゃいけなかったのに。
でも、逆に俺が倒れて、彼女に守られたんだ。
俺は、ほんと……だめな兄貴だ。
(ん?ここは……家、か……)
意識が更に鮮明になり、ようやく周囲の状況がわかってきた。ふと目を開けると、見覚えのある天井が目に飛び込んできた。
自分の部屋だ。
ベッドの上で横になっている。身体の違和感を感じながら、どうしてここにいるのかを考えた。
父さんか、母さんが連れて帰ってくれたんだな。
しかし、妹はいない。
疲れた。
身体的もそうだが、なによりも……精神的に辛い。
俺の心は急降下、急な下り坂をゆっくりと歩いている。
空っぽな感じ、動きたくない。
すると、部屋のドアが開き、父さんが入ってきた。
「! 起きたのか」
「……うん」
父さんの声が、優しく、けれど少し驚いたように響いた。
父さんは荷物を手に持ったまま、俺のベッドの横に座り込んだ。重い足取りで歩み寄り、手を伸ばして俺を支えるように座った。
「具合は、大丈夫か?」
「うん、ちょっと頭痛いけど、特にはね……」
声を出すのも少し辛いが、なるべく普通に返す。
でも、内心は全く普通じゃない。
だって、リシアがいないんだ。
「そうか、無事で良かった」
そう言って、俺の頭を撫でてくれた。
頭に感じる温かい手のひら。大きな父さんの手が、俺の頭を包み込む。
一瞬、心の中で何かが解けたような気がした。
小さな頃、何度もこの手で慰められたことを思い出す。父さんの手は、大きくて温かい。強くて、優しい。
「ロベルト、一体何があった?」
父さんが静かに尋ねた。
その言葉が、胸に深く刺さる。あの出来事が、今、言葉として浮かび上がる。けれど、どうしても口にするのが辛い。
無力感、そして自分を責める気持ちが、言葉にならない。
いや、言いたくない。
でも、父さんは知りたがっているんだ。
「………父さん、その……基地のこと、知ってたんだ」
やっとの思いで言葉が口をついて出る。
「あぁ、すまない、黙ってて」
すでにバレていたのだ。
いや、前から少しは気づいていたのかもしれない。
でも、今はそんなことどうでもよかった。
静かな部屋の中で、二人はしばらく黙っていた。言葉が見つからない。
でも、話さなきゃ。
「えっと」
何かを言わなきゃ。
「ゆっくりでいいぞ」
父さんが優しく言った。
その言葉に少し安心して、深呼吸をひとつ。
「俺は……妹と、秘密基地に行って……そこで、いつも楽しく遊んでた」
「そうか」
「いつも通り、洞窟に行って、いつものように、妹と遊ぼうとした…」
でも、今回は違った。
あの場所が、あまりにも異常なありさまで、驚いた。
秘密基地が、どこか……おかしくなっていた。
「秘密基地で、何があった?」
その問いが、今も心に深く残る。あの時の出来事が、目の前で鮮明に再現されて、冷たい空気が身体を包む。
「変な人がいた。その人が言うには、お、俺と、あの石がほしいって」
父さんは静かに聞いていた。
「ふむ……」
「それで、俺は、抵抗した…でも、簡単に、あっけなく、弾かれた」
その瞬間、俺は自分の無力さを痛感した。
対抗できる力なんて、俺にはなかった。
でも、それでも…それでも、妹だけは、守らなきゃいけない。
どうしても、守らなきゃいけなかった。なのに…
「……ロベルト、お前は悪くない。悪いのは――息子のお前ならば、大丈夫だろうと大事にしていなかった、父さん自身だ」
父さんは、自分が悪いと、そう言っている。
納得行かない、なぜ、父さんが悪いんだよ………。
「俺は、リシアを…守れなかった」
声が震える。言葉が途切れる。胸の奥が痛い。
言いたくない。でも、心の中でどうしても吐き出さないと……
っ……うっ、息ができない。
「………」
父さんは何も言わない。ただ、じっと俺を見ている。
「妹が…俺の、犠牲になって…兄のくせに…俺はッ!!!」
瞬間、感情が溢れ出す。涙が止まらない。
泣きたかった。こんな気持ちをどうしても消せなかった。
でも、泣いても、何も変わらないんだ。
結局、俺が悪いんだ。
「俺のせいなんだ」
低い声で、つぶやく。
俺が、リシアを連れて行ったから。
「俺が秘密基地に行こうって、誘ったから………」
心が痛くて、胸が張り裂けそうだ。それなのに、父さんは黙って俺を見守っている。その時、突然、父さんが俺を強く抱きしめてくれた。
大きな体で、俺の全てを包み込んでくれる。まるで、すべてを引き受けてくれるようなその温もり。
心の中が、少しだけ、暖かくなる。
「わかった、わかった…十分分かった。もういい」
その言葉を、父さんが繰り返す。
いつもは豪快な父さん。強くて、頼もしくて、頼りになる、憧れの存在だ。でも、今は違った。
今日はなんだか、母さんのように優しい。
その優しさが、胸に染み込んでくる。
「……ありがとう」
「ロベルト……お前は、悪くない」
その言葉が、まるで心の奥深くに響くようだった。
驚きのあまり、声が出せずにただ父の顔を見つめる。
「父さん……俺、妹を守れなかったんだよ?」
「守れなかったとしても! お前は兄として、立派な事をした!」
「………」
「だから、大丈夫だ…今は自分を休ませろ、後の事は……父さんに任せてほしい」
考えすぎ、か……。
俺、無理してたのかもしれない。リシアを守ることだけに必死で、自分を後回しにして、あんな結果になってしまった。
衝撃があまりにも大きかったから、もうしばらく立ち直れないと思っていた。
今は休むべきだ。
でも、妹のことは忘れられない。
(うまくないな俺って)
父親の中で、久しぶりに泣いた。
いや、初めてかもしれない。
子供の頃は、母さんに怒られたことがあったけれど、その時はただ身震いをして泣きはしなかった。
でも今は、心の中に溜まったものが一気に溢れ出して、涙となって流れた。
こんな風に、泣くことができるんだなと思う。
この気持ち、忘れたくない。
涙を流すのはこれでおしまいだ。
俺は父さんにすべてを話した。
「………分かった」
父さんは黙って、じっと聞いていた。俺が話し終えると、少しの間沈黙が続いた。
にわかには信じがたいこと。
ロベルトが言った事が本当かどうか、信じがたいことばかりだから。
でも、それが事実だとしたら、ものすごく危険なことだ。
ただ、父さんは信じてくれているようだった。俺の言葉を、そして涙を。
その時、父さんはにわかに薄く笑った。
(まったく、長く生きると、こんな事が起きるのか。まぁ、まだ十二歳だけど)
「だが、父さんは信じるさ」
でも、父さんは信じてくれる。
父さんは、俺のことを受け止めてくれるから。
「父さんも、黙っていたことがある」
「――え?」
「お前が持ってきた石。調べてみたが……アレは魔法石とも、水晶石とも違う、別物だ。父さんも、古代の文献を調べてみたが、情報はなかった」
父さんは、真剣な顔でそう言った。
どうやら、父さんは先に調べてくれたようだ。
石のことについては、俺も詳しく知らない。
「だが、あの石には、魔力が秘められている……多分、あの石は、不運を寄せたり、強くしたり、そんな効果があるのだろう」
「………」
俺は黙ってその言葉を聞いた。
そして、興味が湧いた。
だって、そんな石があるなんて。
普通なら考えもしないことだ。
気になるじゃないか、そんな石を。
でもその石が、リシアや俺に災いをおびき寄せた。元凶の塊。今すぐにでも、破壊してやりたかった。
そんなこと、俺はできない。
いや、やらなかった。
俺は何も言えなかった。石を知れば知るほど、それが危険なものだと感じる一方で、どうしてもその力を理解したいという好奇心も湧いてきた。
でも、今、俺がそのことに手を出している場合じゃない。
妹が、リシアがどこかで苦しんでいる。
このままでは、後悔するだけだ。
あの男とリシアは、いったいどこに行ったんだろう。
その疑問が、俺の中で渦巻いていく。
「父さん。俺、リシアを助けにいく」
「な、なんだと!?」
父の声が一気に上ずった。
「今から! 早く行かないと、妹に何があるかわからない!」
俺は急かすように言う。
もし、妹があの男の手にかかっていたら……。
俺には、それを止める力がない、でも、なにか……行動を起こせば。
「ゴホン! それはだめだ」
俺の決心を迷いもなく、切った。
心を打ち砕かれるような言葉だった。
「な、なぜ!」
当然、俺は講義した。
早くいかなければ、妹を早くできるだけ早く救いたい!
妹が俺を待っているかもしれない。
それに、妹はまだ、7歳だ。
まだか弱い子どもだ!
そんな妹を一人、何年も待たせれるか!
「ロベルト、お前の行動は無謀だ!」
「で、でも、妹はまだ子供なんだ!」
「それはお前もだ!」
「!?」
心の的を突かれた言葉だ。
「妹を心配する気持ちも分かる、ただ、だからといって、この事は子供が関わっていいことではない! それが、妹だとしても、だ」
「ッ......!」
ギデカルドは力強く、威圧的な様子で物をいう。
しかし、どこか、優しさが溢れている。
「でも、妹を待たせるわけには………大人になるまでなんて」
そんなの、遅すぎるよ。
「………17になるまでだ」
「......17歳」
「そうだ! 17歳、子供と大人の分かれ目、その時まで。俺がお前を全力で鍛えてやる!」
17歳。
今から5年後だ。
父さんの言葉を聞いて、俺の胸は複雑な思いでいっぱいになった。
5年間の修行――それが現実になるのか。
どうしても今すぐにでも妹を助けに行きたい気持ちが強かった。今、1秒でも早く妹を守りたかった。決めがたい事だ。
俺の中で。
今旅立つ、17歳から、旅立つという、2つの考えが、殴り合いをしていた。
今、すぐにでも旅に出るべきなのか、それとも5年間、父さんに従って訓練を受けて強くなり、もっと確かな力をつけてから挑むべきなのか。
(仕方ない)
いや、行きたい。
でも、ダメだ。
今は我慢するしかないのだろう。
心の中で、必死に理由をつけて、冷静になろうとした。
妹を助けるために必要なのは、確かな力だ。
そして、俺にはその力をつける時間が与えられた。5年という時間。
(うん、冷静になってきた。思考が回り始めてきた)
よくよく考えてみれば12歳の子供が、たびに出る、妹を探し出すという、情報もない、途方のない旅に。
仮にだ。もしいけたとしても、あの男に全くといって、敵わなかった。
復讐してやりたい……そんな言葉が広がる。でもだめだ……そうなったら、俺はアイツを殺すことになる。それだけは……だめだ。
それに……今、行ってもまたやられる。
もしくはこちらが殺される。
なら、今から鍛えて、倒せるようになる。
最強とは言わずも、強くはなれるように。
それが、今俺のすべき事じゃないのか?
「そうだ、わかったよ。やるよ!」
「うむ、その意気だ。 さて、明日、いや明後日からお前を鍛える、お前のためにも、心の準備を忘れるな!」
「っ――はい!」
5年後――その時、俺は17歳になっている。
前世で成人を迎えることなく死んだ俺が、今度こそ成人を迎えるのだ。考えようによっては、17歳という年齢は大人への第一歩。
だけど、5年後の俺は、見た目は青年でも、精神的には30歳くらいにはなっているだろう。そして、きっと強くなっている。
見た目は青年、中身はおっさん。
それでもいい。
俺には5年の時間が与えられた。
この5年で剣術、魔術や知恵を身につける。
5年だ、成長する。
人が変わってしまうかもしれない。
今の自分が変わる……それは怖いことだ。
(いや、そんな覚悟で妹は救えない)
決意した。
必ず妹を助け出すと。
ロベルトの人生は、ここで動き出す。
まさに、人生の分岐点である。
これにて、第一章は完です。
ここまで読んでくださって、嬉しい限りです。
作品が良かったという方は。
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