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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
古代文明の謎に迫る吸血少女

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母娘姉妹団欒3

 フレイヤさんの次は、アマテラスさんに渡される。アマテラスさんは、私を膝の上に乗せると、髪を梳いてくれる。これまでの皆とはまた違う愛で方だ。髪を梳き終わると、手早く三つ編みにして結んでくれた。


「あれから邪神は顔を出していないのかのう?」

「そうですね。私の前には出て来てません。でも、邪神の気配とかだったら、神様のアマテラスさん達の方が分かり易かったりしないんですか?」

「分かるには分かるのじゃがなぁ。妾達の神性とは異なるからのう。感知しにくいという点がなくはないのじゃ」

「う~ん……ちょっと紛らわしくなるみたいな感じですか?」

「そうじゃな。ここで邪神が暴れれば分かると思うのじゃが、ただ覗き見ているだけや何もせずにそこにいるだけだと妾達には分からぬのう」


 似たような神性を持っている神様同士ならまだ感知しやすいけど、あの邪神のような存在は若干分かりにくいらしい。

 分かり易く姿を現して戦闘とかをしていたら感知出来るけど、ただ星に現れただけとか、この星を覗きこんでいるだけだと分からないって事みたい。

 オーディンさんが私を見ている時に感知できないのと似ているかな。

 戦闘中は力が解放されるからっていうのが一番納得の出来る理由だと思う。


「結局、あの邪神も本気では戦っていないからのう。本気で戦っている事があれば、もっと分かり易いんじゃがなぁ」

「邪神が本気で戦ったら、結構危ないですか?」

「そうじゃな。相手は神じゃからな。本気を出されれば危ないじゃろうな」


 邪神と本気で戦う時は、宇宙で戦った方が良さそうかな。星で戦ったら、星が危なそう。あの邪神が本気で戦ったら、あの規模の戦闘じゃなくなるという事だ。

 あの邪神がこの星のストーリーに関わっている以上、私もしっかりと鍛えないといけなくなるかな。また戦う事になるだろうし。


「次に邪神と戦う時は、妾達を呼ぶのじゃぞ」

「は~い」


 アマテラスさんに甘えた後はサクヤさんに渡された。サクヤさんは、私を一度抱きしめると、膝枕をしてくれる。


「最近は大忙しでしたね」

「そうですね。色々とありましたから。サクヤさんの方はどうですか?」

「こちらは問題なく神桜都市を治められています。最近は、ハクさんの服を仕立てる住人も増えました。今度神桜都市にいらっしゃった際は皆の前でファッションショーですね」

「おぉ……この前のファッションショーで火が点いた感じですか?」

「はい。色々な服を見る事が出来たので、色々と刺激になったようです。色々と話し合って新しい布を織るところから始めています。アラクネさん達のところなどに通って、別の手法も試しているというところですね」

「おぉ……思ったよりも刺激を与える事になってたみたいですね」


 アラクネさんのところにも通っているという点から、神桜都市の皆の本気が窺える。色々と自分達のところで試して、それでも納得がいかなかったから、他の手法も試してみようという事になった感じみたい。

 自分達が普段織らないような布とかも織っているだろうし、良い刺激になると思う。他にも神織の里とかもあるから、神桜都市の縫製技術とかは、どんどんと向上していく事になるかな。


「後は、ハクさんのために色々な料理にも挑戦しているようです。皆、ハクさんが喜ぶ顔が見たいのですね」

「それはちょっと楽しみですね」


 神桜都市の皆が、私のために色々と考えてくれているというのは素直に嬉しい。サクヤさんに会うために神桜都市に行く事が多かったから、必然的に皆とも接する事が多々あった。そこで好感度が一気に溜まっていたって感じかな。他にも迷惑プレイヤー達の被害に遭ったりしていたから、余計に私への好感度が高くなったっていうのもありそうだ。

 サクヤさんの膝枕が終わると、次はガイアさんに渡された。ガイアさんは、この中で一番身体が大きいので、膝の上に乗っても私の頭は胸とほぼ同じくらいになる。必然的に顔を埋める事になるのだけど、これは同性だからゲーム的にも問題がない。そこだけは良かったかな。


「宇宙での戦いでは役に立てなくて悪かったわね。本当は私も行きたいのだけど、どちらかというと地上の方が強いのよ。だから、こっちの守りにつかせて貰ったわ」

「はい。それぞれの得意な環境がありますから気にしていませんよ。それに、ガイアさんがこっちにいると私も安心ですから」

「そう。良い子ね」


 ガイアさんは私を抱きしめながら頭を撫でてくれる。


「私に手伝える事があればいつでも言いなさい。地上に関する事なら、何でも手伝えるわ」

「守備範囲が広すぎますね。でも、何かあったらお願いします」

「ええ」


 ガイアさんの包容力は、どの神様よりも強い。そもそも大地を司る原初神であり、多くの神様の先祖に当たる神様でもあるらしいので、その包容力にも納得だ。だから、甘えたくなる要素も他の神様よりも多い。

 私が甘えるように身を寄せていくと、ガイアさんの方からしっかりと支えてくれた。

 十分間ガイアさんに甘えた後、最後にニュクスさんに渡される。ニュクスさんは、私を受け取ると頭を撫でながら額にキスをしてくれる。


「とても……嬉しそうね……」


 ニュクスさんは少し嬉しそうな声でそう言った。私が皆に甘えていき、上機嫌になっているのがニュクスさん的にも嬉しいみたい。

 ただし、私としてはスキルのデメリットが大きく出ているという事が分かる状態であるので、改めて指摘されると恥ずかしくなる。


「うっ……ま、まぁ、気分的には嬉しく楽しいのは本当ですけど……」

「ハクが……元気だと……私も……とても嬉しいわ……」


 ニュクスさんはガイアさんとはまた違った意味で包容力がある。ニュクスさんが私のお母さんになっているという事もあるけど、それは他の女神様達も同じだ。でも、他の神様と違う部分が一つだけある。

 それは、私が夜の眷属に含まれる吸血鬼である事。そして、ニュクスさんが夜を司る原初神である事。これにより私と近しい関係というような感じがして、お母さん力が高くなっている。

 そういう事もあって、ニュクスさんに抱かれている今の状態は結構安心感が強い。

 この状態で探索にも集中しないといけないというのが中々に辛いけど、こっちが本命なので、しっかりと視界のザッピング探索を続けていった。リガイアらしい山は見つけられなかったけど、海の遺跡、砂漠の遺跡跡の他に森の中に遺跡を見つけた。砂漠は遺跡が更に崩壊したみたいな感じの印象を受けたけど、森の方はまだしっかりとした遺跡という感じだった。砂漠は砂を取り除けばまだ何か残っていそうという感じもあったけど、実際のところはまだ分からない。

 明日からは、その三箇所を調べる事になるかあ。海の方はメイリーンに話を聞いてから探索する。

 因みに、私を甘やかしていない時の女神様達は、それぞれお茶を飲みながら、世間話をしていた。なので退屈という事はない。皆で楽しく過ごす事が出来た。

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