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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
出会いを楽しむ吸血少女
519/607

妖命霊山エリアのボス戦について

 中腹へと差し掛かった辺りで、エアリーの様子が少し変わったのが分かった。


「エアリー? どうかしたの?」

『はい。登るにつれて、敵の頑丈さが上がっているようです。一撃で倒せなくなりました』

『この山は、特殊でのう。山頂に近づくにつれて、酒呑の力の影響が強くなるのじゃ。そのせいで、段々と奴等の力も増していくのじゃ。そして、厄介な事に、山頂の酒呑のところを通らなければ、この山の反対側には行けん』

「じゃあ、結局酒呑童子を倒さないといけないって事ですか?」


 ボス戦なのだから当たり前かもだけど、話を聞く限りでは大丈夫そうな雰囲気もある。


『ここまでハクちゃんの力を見せていない事に加えて、私達が介護している状態であれば、酒呑も興味を失うだろうという事です。だから、ハクちゃんは、本当に何もしないで良いんですよ』


 清ちゃんはウィンクしながらそう言った。ここで私が実力を見せると、酒呑童子と戦う事になるみたい。皆がそれを避けさせようとしているという事は、酒呑童子は本当に強いのだと思う。それこそ私よりも強い可能性もある。


「なるほど。エアリー、ソイル、ラウネ、何か感じるものはある?」

『いえ、特には何も感じません。この山には、外と繋がっている洞窟はないようです』

『山の内側も……空洞は……感じないよ……』

『植物も特に問題ないの』

「そっか。裏側に何かあると嬉しいけどなぁ」

『その前に酒呑を乗り越える事を考えるのじゃ。先にもしもの時があったために教えておくと、酒呑達は術を用いん。物理で殴る事が至上の喜びにしている奴等じゃ。じゃが、敵が術を使ってくる事に関しては、特に何も思わん。寧ろ、それで強くなるのなら大歓迎というわけじゃ。馬鹿じゃろう? じゃが、それでも奴等は異常な強さを持っておる。単純な力で言えば、紅葉よりも上かもしれん。そくらいに危険な奴等じゃ』


 玉藻ちゃんの説明の中に気になる事があった。


「ねぇ、さっきから奴等って言ってるけど、上にいるのって酒呑童子だけじゃないの?」

『山頂にいるのは、酒呑童子、茨木童子、熊童子、虎熊童子、星熊童子、金童子の六人です。最初に熊童子、虎熊童子、星熊童子、金童子の四人が襲い掛かってきます。これを退けて、気に入られた場合に茨木童子が来ます。その後、本当に気に入られれば、酒呑童子が襲い掛かってくるという感じです』

「つまり、気に入られなければ大丈夫?」

『そう簡単な事ではありんせん。強さを見せれば、それだけ気に入られる可能性が高うなりんすから』

「あぁ~……」

『それを避けるために妾達がおるのじゃ。このまま何もなければ、素通りも出来るじゃろう』


 確かに、このまま何もなければ大丈夫なのだと思う。このまま何もなければ……か。よし、スキルの整理をしておこう。


────────────────────


ハク:【武芸千般Lv100】【二刀の極みLv100】【神闘術Lv100】【灰燼Lv100】【業火Lv21】【絶対零度Lv100】【絶対真空Lv100】【極雷Lv100】【黒腐侵蝕Lv100】【万能探知Lv100】【死神鎌Lv100】【竜神息吹Lv100】【反転熱線Lv100】【黒鬼王Lv100】【虚空Lv100】


控え:【西洋二刀流Lv3】【極大剣Lv3】【聖剣Lv100】【鋏Lv100】【ジャベリンLv3】【三叉槍Lv100】【金砕棒Lv100】【魔力弓Lv100】【矢生成Lv100】【魔導王笏Lv3】【聖杖Lv3】【星杖Lv3】【手甲鉤爪Lv3】【獣牙Lv100】【鋼鉄牙Lv100】【鋼鉄爪Lv100】【氷結爪Lv100】【竜爪Lv100】【岩竜爪Lv100】【剛爪Lv100】【棘拳Lv100】【銃Lv100】【突撃銃Lv100】【散弾銃Lv100】【狙撃銃Lv100】【機関銃Lv100】【大砲Lv100】【電磁加速砲Lv100】

【神秘の吸血鬼Lv160】【吸血姫Lv100】【神血Lv100】

【魔導神Lv100】【神聖衣Lv3】【溶岩魔法才能Lv71】【天候魔法才能Lv76】【大地魔法才能Lv81】【暴風魔法才能Lv76】【雷霆魔法才能Lv74】【暗黒魔法才能Lv54】【付加呪加才能Lv82】【状態異常才能Lv78】【破壊魔法才能Lv3】【召喚獣創造Lv3】【死霊術Lv100】【死霊誘引Lv100】【死霊融合Lv46】【死霊強化Lv54】【詠唱破棄Lv3】

【根源(火)】【完全支配(火)Lv100】【根源(水)】【完全支配(水)Lv100】【根源(土)】【完全支配(土)Lv71】【根源(風)】【完全支配(風)Lv100】【根源(雷)】【完全支配(雷)Lv100】【根源(光)】【完全支配(光)Lv54】【根源(闇)】【完全支配(闇)Lv49】【根源(影)】【完全支配(影)Lv100】【支配(植物)Lv48】【支配(毒)Lv100】【無限毒Lv100】【支配(糸)Lv29】【無限糸Lv38】【黒糸Lv21】【支配(力)Lv54】【操髪Lv3】【伸縮髪Lv4】【眷属創造Lv100】

【HPMPタンクLv100】【物理超強化Lv100】【器用さ強化Lv100】【運強化Lv100】【神体能力強化Lv100】【五感超強化Lv100】【頑強顎門Lv100】【粘弾性強化Lv100】【骨格強化Lv100】【機動性強化Lv100】【万能視界Lv100】【神力Lv100】

【毒耐性Lv100】【麻痺耐性Lv100】【呪い耐性Lv100】【沈黙耐性Lv100】【暗闇耐性Lv100】【怒り耐性Lv100】【眠り耐性Lv100】【混乱耐性Lv100】【魅了耐性Lv100】【出血耐性Lv100】【気絶耐性Lv100】

【受け流しLv3】【夜霧の執行者Lv100】【雨隠れLv100】【怪力Lv6】【金剛不壊Lv100】【韋駄天走Lv100】【悪路走行Lv100】【縦横無尽Lv7】【水上歩行Lv54】【天翔Lv100】【心眼開放Lv100】【精神統一Lv100】【環境適応Lv100】【熔解Lv100】

【神炎Lv100】【神水Lv100】【神土Lv21】【神風Lv100】【神雷Lv100】【神光Lv24】【神闇Lv21】【氷炎Lv100】【土水息吹Lv100】【氷雷息吹Lv100】【岩炎息吹Lv100】【岩風息吹Lv100】【炎熱牙Lv31】【熱冷血Lv62】【氷結牙Lv100】【雷化Lv100】【嘲笑Lv34】【ドラミングLv100】【虫翅Lv100】【比翼Lv100】【鋼鉄翼Lv100】【魔力翼Lv100】【炎翼Lv100】【水氷翼Lv100】【天翼Lv100】【浮遊Lv100】【分身体生成Lv54】【瞬間再生Lv100】【超反応Lv100】【解錠Lv100】【エクスチェンジLv4】【暗闇の魔眼Lv100】【催眠の魔眼Lv100】【混乱の魔眼Lv100】【鉱物創造Lv100】【魚群招来Lv100】【エネルギー吸収Lv100】【竜紋Lv100】【混沌Lv100】【悪夢Lv100】【絶望Lv100】【瘴気Lv44】【睡眠Lv100】【欠伸Lv35】【夢喰いLv33】【夢遊Lv24】【堕落Lv100】【断罪Lv100】【憤怒Lv3】

【竜神核Lv100】【炎竜王息吹Lv100】【水竜王息吹Lv100】【氷竜王息吹Lv100】【炎竜鎧Lv100】【水神竜Lv100】【岩竜鎧Lv100】【竜王翼Lv100】【精霊体Lv100】【魔王Lv100】【死神Lv100】【暴食悪魔Lv100】【暴食の大罪Lv100】【色欲悪魔Lv100】【色欲の大罪Lv100】【嫉妬悪魔Lv100】【嫉妬の大罪Lv100】【悪魔王翼Lv100】【一本角鬼Lv4】【獣鬼Lv3】【氷鬼Lv100】【聖女Lv100】【熾天使Lv100】【熾天使翼Lv100】【魔聖融合Lv100】【属性結合Lv100】

【防具鍛冶職人Lv100】【金属細工職人Lv100】【革細工職人Lv100】【建築家Lv100】【機械工Lv100】【合成錬金術師Lv100】

【漁師Lv3】【シェフLv100】【菓子職人Lv100】【酒造Lv100】【演奏者Lv3】【魔楽器Lv3】【歌唱術Lv100】【神聖奏Lv3】【魅了歌Lv100】【睡眠歌Lv100】【掘削Lv100】【岩壁登攀Lv3】【竜騎Lv100】【農業Lv100】【テイマーLv100】【神族に愛されし者Lv100】【統帥Lv100】【総合言語学Lv100】【降霊術Lv100】【森人化Lv6】【プリセット】【巨狼の怪物との契約】

【全知全能の主神の祝福】【結婚の神の祝福】【海の神の祝福】【戦いと知恵の神の祝福】【旅人の神の祝福】【炉の神の祝福】【青春の神の祝福】【正義の神の祝福】【戦いの神の祝福】【美と愛の神の祝福】【狩猟と純潔の神の祝福】【豊穣の神の祝福】【三美神の祝福】【処女神達の加護】【夜の原初神の祝福】【夜の原初神の加護】【月と魔術の神の祝福】【光明の神の祝福】【太陽の神の祝福】【太陽光の加護】【月の神の祝福】【月光の加護】【炎と鍛冶の神の祝福】【星々の神の祝福】【大洋の神の祝福】【海の加護】【癒しの神の祝福】【調和の神の祝福】【昼の原初神の祝福】【豊穣の神の子の祝福】【二柱の女神の加護】【ニュンペーの祝福】【オリュンポス十二神の加護】

【天照大神の祝福】【天照大神の威光】【月読の祝福】【須佐之男の祝福】【伊邪那美の祝福】【建御雷の祝福】【木花咲弥姫の祝福】【大国主の祝福】【大山津見の祝福】【宇伽之御魂の祝福】【櫛名田比売の祝福】【綿津見の祝福】【豊玉姫の祝福】

【北欧主神の祝福】【北欧主神の全知】【北欧雷神の祝福】【北欧欺瞞神の祝福】【北欧美神の祝福】【北欧の豊穣神の祝福】【北欧医療神の祝福】【北欧光神の祝福】【北欧昼神の祝福】【北欧夜神の祝福】【北欧太陽神の祝福】【北欧月神の祝福】【北欧海神の祝福】【北欧大地神の祝福】【北欧結婚神の祝福】【ドワーフの祝福】

SP:894


────────────────────


 わぁ、祝福が沢山増えたのと、メアリーが積極的に働いてくれるから、手に入れた生産系と趣味系スキルが100まで上がっただけだ。整理するまでもなかった。

 まぁ、ステータスはかなり上がっているはずだから、あまり気にしないでも良いかな。ここはPvPイベントの場所じゃないから、祝福も使い放題だしね。こうして見ると、酷いスキル欄な気がする。まぁ、他のプレイヤーも吸血鬼になっていっているみたいだし、大体こんな感じになるか。祝福以外。


『そろそろ山頂じゃ』


 何の障害もなく進んだおかげか、もう山頂に着いたらしい。玉藻ちゃんに降ろして貰うと、周囲の雰囲気がピリピリとし始めた。その正体は、玉藻ちゃん達だ。


『ちっ! 彼奴め、麓にいる時からハクの強さに勘づいておったな。ボケが』

「何かあったの?」

『私達がこれ以上進めないようにされました。ここの主である酒呑だから出来る事です。恐らく、ここからはハクちゃん一人で進む事になるでしょうね』


 苛立たしげに清ちゃんがそう言った。そして、実際ボスエリアへと転移する前にプレイヤーのみで挑む事になるという旨のメッセージが出た。


「エアリー達も無理そうだね。それじゃあ、行ってくるね」

『お気を付けて』

『頑張ってね……』

『ファイトなの!』

『ハクが全力で戦えばどうにかなるじゃろう。気を付けるのじゃ』

『冷静に見極めれば大丈夫でありんす』

『ボコボコにしてやってください!』

『遠慮はいりません。滅ぼすつもりで大丈夫です』


 皆にそう声を掛けられた後、私はボスエリアに転移した。転移した先は霧に包まれた場所だった。本当に皆はいない。何があっても良いように、神殺しを出してから前に進む。すると、段々と霧が晴れていった。そうして出て来た場所は、神社のような建物がある山頂の近くだった。そこに六人の鬼がいた。青、赤、白、肌色の鬼っぽい鬼が四人と人間に角が生えたような感じの鬼が二人だ。その内、人っぽい鬼の一人が、寺の前で胡座をかいて見下ろしてきていた。


『はっ! 言っただろう、茨木?』

『確かにな。ここまで来れば異常な奴という事がよく分かる』

『あいつらが気に入るくらいだ。見た目だけのガキかと思ったんだがな。なかなかどうして、面白ぇ奴だ』


 あれが酒呑童子と茨木童子みたいだ。また面白い奴判定を受けている。スキルのせいだと言うのは分かるけど、何とも言えない気持ちになる。


「あの……このまま素通りって風には……」

『無理だな。彼奴らがお前の実力を隠すから気になった。彼奴らが守らなければならないくらい雑魚なのか、本当に隠しているのかがな』


 玉藻ちゃん達の気遣いが裏目に出てしまった。まぁ、大前提で私のスキルがいけないのだけど。


『まずは、こいつらと戦え。お前の力を見極めてやる』


 そう言って、酒呑童子が手を前に倒す。すると、四人の鬼達が立ち上がって、私の方に歩いてきた。ここから妖命霊山エリアのボス戦が始まる。これだけで済むのか、はたまた茨木童子、酒呑童子とも戦う事になるのか。それらは全て私の戦いっぷりに掛かっている。

 でも、まぁ、久しぶりの戦闘だし、全力でやるかな。

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