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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
出会いを楽しむ吸血少女

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北欧世界で対談2

 次に来たのは、海の男というような感じの男性の神様だった。私も立ち上がって迎える。


「私はニョルズ。フレイとフレイヤの父だ」

「ハクです。フレイヤさん達のお父さんなんですね。いつもお世話になっています」

「いや、こちらこそ、娘に構ってくれて助かる。あの子に気に入られるのは大変だろう?」

「いえ、私も楽しいですよ」

「そうか。フレイヤが君を気に入った理由が分かる気がするな」


 仲良くしてくれるから気に入っているみたいに思われたのかな。まぁ、実際仲は良いから間違っていないけれど。


「フレイとフレイヤと接してみてどう思った?」

「フレイさんは、まだ全然話していないので、分からない事ばかりですね。でも、良い神様だと思います。社交辞令かもしれないですけど、私を気遣ってくださいましたから。フレイヤさんは、綺麗で優しくて楽しい神様だと思いました。一緒に何度かお茶をしていますが、本当に楽しいですから」

「ふむ」


 ニョルズさんは、自分の子供が褒められたから嬉しいのか僅かに口角が上がっていた。


「話に聞いていた通りだな」


 ニョルズさんに話すとしたら、フレイヤさんかな。多分、若干盛っているとは思うけど、大体聞いていた通りだったらしい。


「よし。祝福を授けよう。フレイヤの事をよろしく頼むぞ」

「え? あ、はい。お任せ下さい」


 せっかく友達になったから、仲良くして欲しいって事かな。


────────────────────


【北欧海神の祝福】:水中での移動速度が上昇する。漁業系統のスキルの効果が上昇し、大きく補正を受ける。ギルドエリアの海が祝福される。控えでも効果を発揮する。


────────────────────


 漁業の神様でもあるのかな。釣りはした事がないけど、ちょっとやってみるのはありかもしれない。

 ニョルズさんは、祝福を授けると帰って行った。そして、すぐに金髪の綺麗な女神様がやって来た。そして、すぐに私に対して頭を下げた。本当に急なので、私も慌てる。


「え、えっと、頭を上げてください。そんな頭を下げられるような事をされていませんし……」

「いえ、私の息子がご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ございません」

「へ? 息子……って、トールさんですか?」


 迷惑を掛けられた神様というと、今はトールさんしかいない。トールさんなりに色々と考えてくれての事だけど、武器が壊れたのは間違いないからね。


「はい。あの子からすれば、強いという事自体が魅力の一つとなっているのです。なので、強いところを見せれば、どうにかなるだろうと思ったみたいです。そのせいで、武器を壊してしまったのは、本当に申し訳ありません」

「いえ、トールさんなりに考えてくれた事ですので、気にしないで下さい」

「そう言って頂けると助かります。自己紹介がまだでしたね。私の名はヨルズ。よろしくお願いします」

「ハクです。よろしくお願いします」

「お詫びという訳でもありませんが、祝福は授けさせてください」

「え? あ、はい。ありがとうございます」


 トールさんのお母さんという事もあって、さっきのトールさんとの攻防で魅力を感じたりしたのかな。


────────────────────


【北欧大地神の祝福】:土に関するスキルが強化される。ギルドエリアの大地が祝福される。控えでも効果を発揮する。


────────────────────


 祝福を授けてくれたヨルズさんは、私にもう一度頭を下げると、そのまま戻っていった。そして、入れ替わりで別の女神様が来る。茶髪の女神様で、私の後ろにいるオーディンさんに微笑んでいた。


「初めまして。私の名はフリッグよ」

「初めまして。私はハクです。よろしくお願いします」

「よろしくね。あなたのことは、時々見ていたわ」

「えっ? あっ、オーディンさんのようにですか?」

「ええ。あそこに座れるのは、私かあの人だけだから。本当に恋人が好きなのね」

「へ? えっ!?」


 アカリとのやり取りを見られていたと知り、ちょっと恥ずかしくなる。


「でも、何でもかんでも貢ぐのは心配になるわね」

「い、いや、色々な方法で返して貰っていますから」

「良い関係を築けているのね。一方的に何でもあげるのは、良き関係とは言えないから」

「はい。私の欲しいもので払って貰ってます」

「その子の身体が心配ね」


 身体で払って貰っているという事が、すぐにバレてしまった。色欲を持っているから、簡単に推測出来たとかかな。ゲーム内では出来ないから、現実でしか貰っていないのだけど、図星過ぎて苦笑いしか出来なかった。

 そんな私を見て、フリッグさんが笑う。


「フェンリルを解放した子と聞いていたけれど、本当に普通の子なのね。少し安心したわ」

「あはは……祝福を授かりすぎて、もう普通ではないんですけどね……」

「まぁ、そうね。そこまでの祝福を受けた人はいない……いえ、そもそも人じゃないから、そこに当てはまらないと思うわ。気にしなくても大丈夫よ」


 色々な属性があるから、そもそも人の領域に当てはまらないという風に言われてしまった。まぁ、そう言われると、確かにとしか言えない。


「それじゃあ、私も祝福を授けるわね」

「ありがとうございます」


 フリッグさんに関しては、最初から授ける気でいたのだと思う。私の事をずっと見ていて、ここに来たという事はそういう事のはずだ。


────────────────────


【北欧結婚神の祝福】:【愛】の追加効果を持つアクセサリーを装備しているとき、その効果を大きく上昇させる。この効果は、対となる【愛】のアクセサリーにも影響する。黄金に出会う確率が上昇する。ギルドエリアの家具類が祝福される。控えでも効果を発揮する。


────────────────────


 アカリにも影響のある祝福だから、ちょっと嬉しい。黄金に出会うという面がよく分からないけど、金はアカリも使うから、採れる可能性が高いのは有り難いかな。


「それじゃあ、今回は私で最後だから。あなたの世界に行けるのを楽しみしているわ」

「はい。ありがとうございました」


 フリッグさんが去ると、フレイアさんがやって来た。


「それじゃあ、スヴァルトアルフヘイムに行こうか」

「はい」


 そう返事をしてから、背後を振り返る。そして、オーディンさんに向かって頭を下げた。


「ありがとうございました」


 お礼を伝えると、オーディンさんは片手を上げて答えてくれた。そして、手を差し出しているフレイヤさんの元に行って手を繋ぐ。そのままフレイヤさんと一緒にヴァーラスキャールヴを後にした。

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