思わぬところでの奇跡
イベント終了後、私はギルドエリアの自室にいた。今回手に入れたスキルなどの確認をするためだ。
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ハク:【武芸千般Lv100】【二刀の極みLv100】【神闘術Lv100】【灰燼Lv100】【業火Lv21】【絶対零度Lv100】【絶対真空Lv100】【極雷Lv100】【黒腐侵蝕Lv100】【万能探知Lv100】【死神鎌Lv100】【竜神息吹Lv100】【反転熱線Lv100】【黒鬼王Lv100】【虚空Lv100】
控え:【西洋二刀流Lv1】【極大剣Lv1】【聖剣Lv100】【鋏Lv100】【ジャベリンLv1】【三叉槍Lv100】【金砕棒Lv100】【魔力弓Lv100】【矢生成Lv100】【魔導王笏Lv1】【聖杖Lv1】【星杖Lv1】【手甲鉤爪Lv1】【獣牙Lv100】【鋼鉄牙Lv100】【鋼鉄爪Lv100】【氷結爪Lv100】【竜爪Lv100】【岩竜爪Lv100】【剛爪Lv100】【棘拳Lv100】【銃Lv100】【突撃銃Lv100】【散弾銃Lv100】【狙撃銃Lv100】【機関銃Lv100】【大砲Lv100】【電磁加速砲Lv100】
【神秘の吸血鬼Lv151】【吸血姫Lv100】【神血Lv32】
【魔導神Lv100】【神聖衣Lv1】【溶岩魔法才能Lv68】【天候魔法才能Lv73】【大地魔法才能Lv78】【暴風魔法才能Lv73】【雷霆魔法才能Lv71】【暗黒魔法才能Lv51】【神聖魔法才能Lv1】【付加呪加才能Lv79】【状態異常才能Lv75】【破壊魔法才能Lv1】【召喚獣創造Lv1】【死霊術Lv100】【死霊誘引Lv100】【死霊融合Lv43】【死霊強化Lv51】【詠唱破棄Lv1】
【根源(火)】【完全支配(火)Lv100】【根源(水)】【完全支配(水)Lv100】【根源(土)】【完全支配(土)Lv61】【根源(風)】【完全支配(風)Lv95】【根源(雷)】【完全支配(雷)Lv100】【根源(光)】【完全支配(光)Lv51】【根源(闇)】【完全支配(闇)Lv46】【根源(影)】【完全支配(影)Lv100】【支配(植物)Lv45】【支配(毒)Lv100】【無限毒Lv100】【支配(糸)Lv26】【無限糸Lv35】【黒糸Lv18】【支配(力)Lv51】【眷属創造Lv100】
【HPMPタンクLv52】【物理超強化Lv100】【器用さ強化Lv100】【運強化Lv100】【神体能力強化Lv100】【五感超強化Lv100】【頑強顎門Lv100】【粘弾性強化Lv21】【骨格強化Lv100】【機動性強化Lv100】【万能視界Lv50】【神力Lv100】
【毒耐性Lv100】【麻痺耐性Lv100】【呪い耐性Lv100】【沈黙耐性Lv100】【暗闇耐性Lv100】【怒り耐性Lv100】【眠り耐性Lv100】【混乱耐性Lv100】【魅了耐性Lv100】【出血耐性Lv100】【気絶耐性Lv100】
【受け流しLv1】【夜霧の執行者Lv100】【雨隠れLv100】【金剛不壊Lv100】【韋駄天走Lv100】【悪路走行Lv100】【水上歩行Lv51】【天翔Lv100】【心眼開放Lv100】【精神統一Lv100】【環境適応Lv36】【熔解Lv100】
【神炎Lv100】【神水Lv100】【神土Lv18】【神風Lv100】【神雷Lv100】【神光Lv21】【神闇Lv18】【氷炎Lv100】【土水息吹Lv100】【氷雷息吹Lv100】【岩炎息吹Lv100】【岩風息吹Lv100】【炎熱牙Lv28】【熱冷血Lv48】【氷結牙Lv100】【雷化Lv100】【嘲笑Lv31】【ドラミングLv100】【虫翅Lv100】【比翼Lv100】【鋼鉄翼Lv100】【魔力翼Lv100】【炎翼Lv100】【水氷翼Lv100】【天翼Lv100】【浮遊Lv100】【分身体生成Lv51】【瞬間再生Lv100】【超反応Lv100】【解錠Lv100】【エクスチェンジLv1】【暗闇の魔眼Lv100】【催眠の魔眼Lv100】【混乱の魔眼Lv100】【鉱物創造Lv100】【魚群招来Lv100】【エネルギー吸収Lv100】【竜紋Lv100】【混沌Lv100】【悪夢Lv100】【絶望Lv100】【瘴気Lv41】【睡眠Lv100】【欠伸Lv32】【夢喰いLv30】【夢遊Lv21】【堕落Lv100】【断罪Lv100】【憤怒Lv1】
【竜神核Lv100】【炎竜王息吹Lv100】【水竜王息吹Lv100】【氷竜王息吹Lv100】【炎竜鎧Lv100】【水神竜Lv100】【岩竜鎧Lv100】【竜王翼Lv100】【精霊体Lv100】【魔王Lv100】【死神Lv100】【暴食悪魔Lv100】【暴食の大罪Lv100】【色欲悪魔Lv100】【色欲の大罪Lv100】【嫉妬悪魔Lv100】【嫉妬の大罪Lv100】【悪魔王翼Lv100】【氷鬼Lv100】【聖女Lv100】【熾天使Lv100】【熾天使翼Lv100】【魔聖融合Lv100】【属性結合Lv100】
【防具鍛冶職人Lv1】【金属細工職人Lv1】【革細工職人Lv1】【建築家Lv1】【機械工Lv1】【合成錬金術師Lv1】
【漁師Lv1】【シェフLv1】【菓子職人Lv1】【演奏者Lv1】【魔楽器Lv1】【歌唱術Lv100】【神聖奏Lv1】【魅了歌Lv100】【睡眠歌Lv100】【掘削Lv100】【岩壁登攀Lv1】【竜騎Lv100】【農業Lv100】【テイマーLv100】【神族に愛されし者Lv100】【統帥Lv100】【総合言語学Lv100】【降霊術Lv65】【森人化Lv1】【プリセット】【巨狼の怪物との契約】
【全知全能の主神の祝福】【結婚の神の祝福】【海の神の祝福】【戦いと知恵の神の祝福】【旅人の神の祝福】【炉の神の祝福】【青春の神の祝福】【正義の神の祝福】
【天照大神の祝福】【天照大神の威光】【月読の祝福】【須佐之男の祝福】【伊邪那美の祝福】【建御雷の祝福】【木花咲弥姫の祝福】【大国主の祝福】【大山津見の祝福】【宇伽之御魂の祝福】【櫛名田比売の祝福】
【北欧主神の祝福】【北欧主神の全知】【北欧雷神の祝福】【北欧欺瞞神の祝福】【北欧美神の祝福】
SP:622
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【漁師】:釣り等の魚を獲る行為に補正が入る。控えでも効果を発揮する。(【釣り人】【銛突き】(【釣り】))
【シェフ】:料理に関する行為に補正が入る。控えでも効果を発揮する。
【菓子職人】:お菓子作りに関する行為に補正が入る。控えでも効果を発揮する。
【極大剣】:両手剣、大剣、片手半剣に属する武器の扱いに補正が入る。攻撃力が大きく上昇する。
【魔導王笏】:魔導王笏の扱いに補正が入る。魔法の威力が大幅に上昇する。
【聖杖】:聖杖の扱いに補正が入る。魔法による回復力、耐久力が大きく上昇する。
【星杖】:星杖の扱いに補正が入る。魔法のクールタイムが大幅に減少する。
【神聖衣】:身体に神聖衣を纏い、魔法による回復力と耐久力が大きく上昇する。
【神聖魔法才能】:神聖魔法を扱うためのスキル。レベルが上がりづらい。回復魔法が引き継がれる。
【破壊魔法才能】:破壊魔法を扱うためのスキル。レベルが上がりづらい。大規模魔法が引き継がれる。魔法陣を任意で改造し威力を上昇させる事が出来る。
【召喚獣創造】:召喚魔法を扱うためのスキル。レベルが上がりづらい。モンスターの素材を使い、召喚獣を作り出す事が出来る。
【演奏者】:楽器の演奏に大きく補正が入る。控えでも効果を発揮する。
【魔楽器】:魔楽器の演奏に大きく補正が入る。魔楽器による攻撃力が上昇する。
【神聖奏】:演奏をする事で、周囲の仲間のHPを大きく回復し、防御力を上昇させる。
【詠唱破棄】:MPを消費して同一の魔法を連続で発動する事が出来る。消費MPは、同一魔法と同じ量となる。MPを全消費するまで魔法を発動し続ける事が出来る。
【ジャベリン】:短槍、手槍、投げ槍の扱いに大きく補正が入る。槍を投げる際の威力、速度が大きく上昇する。
【手甲鉤爪】:手甲鉤爪及び爪の扱いに補正が入る。爪による攻撃と自身の爪の強度が大きく上昇する。
【西洋二刀流】:細剣とパリングダガーの扱いに大きく補正が入る。クリティカル率、パリィ成功率が大きく上昇する。
【受け流し】:攻撃の受け流しに補正が入る。控えでも効果を発揮する。
【エクスチェンジ】:手持ちの武器とアイテム欄の武器を素早く入れ替える事が出来る。
【岩壁登攀】:山や崖での移動に大きく補正が入る。控えでも効果を発揮する。
【防具鍛冶職人】:より高位のものを生産する事が出来るようになる。防具作りに関する行為に大きく補正が入る。MPを消費して、レシピ通りの物を作り出す事が出来る。
【金属細工職人】:より高位のものを生産出来るようになる。アクセサリー、彫刻に関する行為に大きく補正が入る。MPを消費して、レシピ通りの物を作り出す事が出来る。
【革細工職人】:革細工に関する行為に大きく補正が入る。MPを消費して、レシピ通りの物を作り出す事が出来る。
【建築家】:より高位のものを生産する事が出来るようになる。建築に関する行為に補正が入るようになる。MPを消費して、レシピ通りの物を作り出す事が出来る。
【機械工】:より高位のものを生産する事が出来るようになる。機械作りに関する行為に補正が入るようになる。MPを消費して、レシピ通りの物を作り出す事が出来る。
【合成錬金術師】:素材を掛け合わせて、より高位のものを生み出す事が出来る。MPを消費して、レシピ通りの物を作り出す事が出来る。
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魔法、生産、趣味系のスキルがかなり増えた。つまりは、使うつもりのないスキルが大量に増えたという事だ。それに、【エクスチェンジ】に関しては、本当に必要ない。血液に収納して簡単に入れ替えているし、寧ろそっちの方が早そうまである。
「意図せず、アカリを手伝えるスキルばかり揃ったなぁ……いや、もしかして、分身体が選んで吸血……出来るわけないか。取り敢えず、今のスタイルから大きく変える事はないかな」
そして、次に選択式レアアイテムボックスを開ける。そうして手に入れたアイテムは、天雷の針、混沌の塊、聖域の欠片というものだった。私が飲めそうなものはないので、これらはアカリにあげるかな。
「時間も微妙だし、アカリの手伝いでもしよう。出来るだけのスキルが手に入ったし。いつも世話になってるし」
アカリが作業しているかもしれない工場に向かう。すると、アカリが外に置いてある作業台で作業しているところだった。
「アカリ、ただいま」
「ハクちゃん、おかえり。イベントはどうだった?」
「優勝! 分身体が沢山倒してくれてね。これお土産」
アカリに手に入れたアイテムと普通の選択式アイテムボックスをあげる。
「ありがとう。これから【降霊術】?」
「ううん。時間もないから、アカリの手伝いに来た。実は、さっきのイベントで生産系のスキルが沢山手に入っちゃってね。いつもアカリにお世話になってるからお返し」
「どちらかというと、素材の面で、私がお世話になってるんだけどなぁ」
アカリが苦笑いしながらそう言うので、軽く抱きつく。そして、手に入れたスキルを見せる。
「こんな感じなんだけど、何か出来るかな?」
「う~ん……レベルは低いから、本格的なのは無理そうかな」
「ありゃ? そうなの?」
「工場作りは、わりと高度な分類だからね。でも、ハクちゃんには素材作りをお願いしようかな」
「私でも出来るやつ?」
「うん。合成と錬金術の組み合わせだからね。こっち来て」
アカリに連れて行ってもらった場所には釜が置いてあった。
「この釜に材料を入れて、新しいものに変えるの。ハクちゃんが生み出してくれた氷水晶を冷却板に変換してくれる?」
氷水晶は、私の【鉱物創造】で生み出す事が出来た。なので、現在では大量生産出来るようになっている。
私は錬金釜に氷水晶と鉄、金を入れて蓋をする。
「この後は?」
「釜の両隣に魔法陣があるでしょ? そこに手を置くだけ。対応するスキルがあれば、きちんと発動するはずだよ」
「おっけー」
言われた通りに、錬金釜の両隣にある魔法陣に手を置く。すると、魔法陣が光り、錬金釜がカタカタと動き出した。普通に怖い。
「これって、大丈夫?」
「うん。普通に動いてるだけだから。錬金釜の動きが止まって、五秒くらいしたら出来上がりだよ」
アカリが言うのなら間違いない。ただ、錬金釜の動きがどんどんと大きくなっていく。
「ア、アカリ……? これって、本当に大丈夫?」
「ん? えっ……何それ、私知らない……怖……」
「えぇ!? つ、続けて大丈夫なの!?」
「最悪爆発するだけだから……大丈夫!」
「いや、まぁ、爆発は効かないけどさぁ……」
「良いなぁ……私は、普通にダメージを受けるからなぁ」
アカリは遠い目をしながら、高速で手を動かして何かを作っていた。こんな状況でも、私より動じないのは、生産職の慣れなのだろうか。
錬金釜は、更に大きく揺れ続ける。倒れそうなところで、バランスを取って反対に揺れるので倒れる事はなさそうだけど、本当に怖い。
そして、最後の最後に雷が降って、錬金釜に命中した。目の前で瞬いたから、目がしばしばする。
「アカリ……」
「うん。全く知らない反応だったね。何が出来てるかな!?」
アカリの表情はキラキラと輝いていた。新しいものが出来ているかもしれないと思ってわくわくしているみたい。ムカッとしたから、ほっぺを引っ張っておく。後は現実の方でお仕置きしよう。
アカリの頬を引っ張り終えた私は、錬金釜の蓋を開く。すると、水色のティアラが出来上がっていた。金色の装飾も付いて、本当に綺麗だ。
「何これ? 装備……じゃない?」
「みたいだね。氷女王のティアラってものみたい」
「氷霧の女王じゃなくて?」
「うん」
という事は、氷霧の女王からドロップするかもしれないアイテムとかじゃなくて、新しいアイテムなのかもしれない。
「う~ん……ヒョウカ!」
声を張り上げて呼ぶと、工場の中からヒョウカが出て来た。
『はい。ハク様』
とてとて走ってくる可愛いヒョウカの頭を撫でてあげると、嬉しそうに笑う。そんなヒョウカの頭にティアラを被せてあげると、ヒョウカの身体が光り始める。身体が成長していき、私より頭一つ小さいくらいの大きさになった。それに水色のドレスが豪華になっている。
ヒョウカは、氷姫から氷女王に進化した。
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ヒョウカ:【魔導】【天候魔法才能】【支配(水)】【無限水】【氷神息吹】【絶対零度】【温度操作】【熱冷血】【断熱体】
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大分戦えるスキルに変化していた。それに、熱に対する耐性も得られていた。
「おぉ……ヒョウカの進化アイテムだった……良かったね、ヒョウカ」
『はい! ありがとうございます!』
ヒョウカは感極まって抱きついてきた。なので、ちゃんと抱きしめながら頭を撫でてあげる。
「う~ん……あの素材で出来上がるはずないんだけど……そんな奇跡的な事あるのかな」
「ん? 奇跡? もしかして、【神秘の吸血鬼】と【聖女】のおかげ……?」
「そういえば、時々奇跡が起こるんだっけ? 生産分野で発動するなんてね」
「まぁ、戦闘で奇跡が起きてもよく分からないしね。神様達との出会いも奇跡みたいなものだし。まぁ、ヒョウカが強くなって良かったよ」
『こ、これからも、頑張ります!』
「うん。頑張ってね、女王様」
そう言いながらヒョウカを撫でてあげる。ちょっと恥ずかしそうにしていたけど、実際、ヒョウカが強くなったのは嬉しいので、目一杯撫でてあげる。
そこから同じようにアカリの手伝いをしたけど、同じような事は起こらず普通に素材が出来上がるだけだった。本当にさっきのは奇跡だったらしい。まさか、こんなところで奇跡を起こすとは。まぁ、私達に利益のある事で良かったかな。




