表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
東方の守護者の吸血少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

490/878

色々な戦い方

 そこから銃と双剣を使って、次々にプレイヤーを倒して行く。第六感と私持ち前の嫌な予感でダメージになりそうな攻撃は避けられるし防げる。そんな調子でキル数を重ねていると、再び上から人が降ってきた。天使の羽を生やしたその女性プレイヤーには見覚えがあった。私が初めて会った【吸血】持ちの少女だ。【電光石火】と急降下により速度と威力を上げた蹴りをしてくる。

 それに対して、黒百合と白百合を大槌に変えて、思いっきり振り抜いた。この一撃には、【支配(力)】で威力と勢いを乗せている。


「きゃっ!?」


 まさか、攻撃に合わされるとは思っていなかったのか、そのまま放物線を描いて、地面に落ちた。【飛翔】くらいは持っているだろうから、空中で姿勢を建て直せば良いのに、まだ慣れていないのかな。

 少女は、血の中から剣を取り出す。どうやら【始祖の吸血鬼】になったらしい。つまり私に追いつきそうになっているという事だ。まぁ、そこから一皮剥けるのが難しいのだけど。私の場合、馬鹿みたいなスキル構成になっているからっていうのがあるし。あの子も同じような構成をしていたら、神秘の二つ名を得られるのかな。

 まぁ、そこは考えても仕方ない。血液と毒を纏わせた黒百合を高速で飛ばす。それを、血液で強化した剣で、少女は弾いた。その間に、【雷化】で背後に回る。そして、白百合を身体目掛けて振うと、少女の身体が夜霧になって攻撃がすり抜けた。

 そこを狙っていたのか、私に向かって剣が向かってくる。それに力を付与して、反対方向に吹っ飛ばす。


「えっ?」


 自分の意思とは関係なく剣が吹っ飛んだので、少女は一瞬固まる。でも、すぐに別の行動に移ろうとした。その姿勢は良い。ただ、その一瞬が大きな隙になる。

 火、雷を纏わせた回し蹴りを少女のお腹に叩き込む。


「うっ……」


 地面をバウンドしていく少女の着地点にある地面から石の杭を大量に出して、少女を串刺しにする。それでも少女は倒れない。恐らく、私と同じ【貯蓄】系のスキルを持っているのだと思う。

 なので、【氷竜王息吹】で身体を凍り付かせる。完全に凍り付いた少女は、どうにか氷を操作しようとしているけど、私の支配の方が上なので、氷から抜け出せずにいる。その氷に毒を混ぜて倒そうと思っていると、上から炎の球が降り注いできた。

 炎は効かないので、取り敢えず、その場で上を見上げると、羽の生えた魔法使い達が魔法と放ってきていた。


「はぁ……面倒くさい」


 私は、自分の分身を作り出し、ロキさんの祝福で姿を小さな少女に変える。氷を燃やした結果、周囲に水蒸気があり視界が悪くなっているので、私が生み出した事は気付かれない。私の分身体に少女を猛毒状態にする事と他のプレイヤーの行動阻害をするように指示をして、【悪魔王翼】で空を飛ぶ。【熾天使翼】は、さすがに目立ちすぎるので、こっちの方が良いと判断した。

 【雷化】で魔法使い達の上に移動する。そして、毒と風を纏わせた白百合と黒百合を振い、毒が乗った風の刃を飛ばす。魔法使い達が麻痺状態になって、地面に落ちていく。

 地面に落ちたプレイヤー達を、私の分身体が凍り付かせる。そのプレイヤー達に、私はトドメを刺していく。少女も残りのHPは僅かになっていたので、雷を放って心臓を貫いて倒した。


「ふぅ……本当に厄介だなぁ……まぁ、他のプレイヤーからしたら、私がそういう風に見られてたか。あなたは、他のプレイヤーを倒しに向かって。あまり【熾天使翼】とかは使わないようにね」


 分身体はこくりと頷くと、そのまま走っていった。滅茶苦茶速く、すぐに見えなくなった。


「私も本気で走ったら、あんな感じなのかな。こうして、第三者視点から見ると、異常だってよく分かる気がする……まぁ、いいや」


 切り替えて、中央に向かって走る。すると、横から白い鎧を着た男性プレイヤーが現れた。同じく真っ白な盾で、私を殴ろうとしてくる。私は黒百合を振い、盾の攻撃に合わせる。そして、【雷化】で後退する。私が居た場所にこれまた白い剣を振り下ろしてきていた。


「ちっ……避けたか」


 見覚えのないプレイヤー。便宜上白騎士とでも呼んでおこう。白騎士は、剣に光を集めると、その場で振り下ろしてきた。光の刃が、私に向かって飛んでくるので、【雷化】で背後に回る。そして、その背中を斬りつけようとしたら、向こうが私の背後に回っていた。どうやら【電光石火】を持っているようだ。

 白騎士の目の前で光を瞬かせて、相手の視界を奪いつつ、黒百合と白百合に闇を纏わせて振う。白騎士は盾で防いで来る。闇と光がぶつかり合って反発するかと思いきや、白騎士だけが吹っ飛んでいった。


「くっ……」


 地面に足を着けてブレーキを掛けている白騎士に向かって、【雷化】で加速してからの跳び蹴りをする。白騎士が盾で防いでくる。盾が少しずつ赤熱していくのを見て、白騎士は一歩踏み出してきた。


「【シールドバッシュ】!」


 白騎士が盾を押し出してきて、私が吹っ飛ばされる。私は、【支配(力)】で慣性を殺して、吹っ飛ぶ距離を減らす。相手は硬直しているので、すぐに【雷化】で背後に回って、黒百合と白百合を大槌に変えて、闇と影を纏わせて思いっきりぶん殴る。【支配(力)】で威力を向上させる事を忘れない。

 白騎士は、思いっきり吹っ飛んでいった。近くの建物に激突して、そのまま突き抜けていった。ちょっと力を込めすぎたみたい。

 双剣に戻した直後に、白騎士が【電光石火】で飛んできた。凄い怒りの形相をしている。【憤怒】でも使ったのかな。まぁ、怒り状態になってないから素で怒っているだけだと思うけど、ちょっと短気すぎない?

 白騎士が振るってくる剣と盾を黒百合と白百合で受け流しつつ、不意に剣と盾に力を付与して、思わぬ動きをさせる。そうして白騎士に首を晒させて、その首を斬る。そうして、HPが残り一割になる。白騎士は剣と盾を手放して、私に向かって口を大きく開けてくる。そこに魔力で出来た牙が生まれたのを見て、私を吸血しようとしているという事が分かった。素早く白百合からハンドガンに入れ替えて、その顔面に撃ち込んでいく。血と毒を付与した銃弾を受けて、猛毒、麻痺状態になり動けなくなった白騎士は、銃弾を受けたダメージと猛毒によるスリップダメージで倒れた。


「ふぅ……面倒くさい相手だったなぁ……鎧がなければ、もう少し地面の杭とか使ったんだけど」


 色々な戦い方を試しているけど、結局は息吹を使いつつ【支配(力)】で武器などをあらぬ方向に動かして隙を生みつつ攻撃するのが手っ取り早い。息吹は結構強いから、次にやる時には封印されそうな気がする。

 後は血や毒を使った動きの阻害は、かなり効果的だ。これを考えると、血刀の使い方も一つ増えた気がする。この調子でいけば、本当に優勝が狙えそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ