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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
高く光へ昇り深く闇へ沈む吸血少女

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エアリーのスキル

 ギルドエリアに戻ってきた私の元にエアリーがやって来る。風の精霊らしく、空からふわふわと飛んできた。


『おかえりなさいませ、お姉様』

「ただいま、エアリー。レイン達とは挨拶出来た?」

『はい。快く受け入れて頂けました』


 エアリーも皆と仲良く出来そうみたい。エアリーと話していると、スノウが飛んできた。


『ガァ!』

「スノウ。エアリーと挨拶出来た?」

『ガァ!!』


 スノウが元気に頷くので、本当に仲良くなった感じだ。スノウは、挨拶をして満足したのか、そのまま戻っていった。


「そういえば、エアリーの好きな環境はある? レインやソイルみたいに外が良い?」


 エアリーの暮らす場所を決めるために、まずは好きな環境から訊いてみた。こっちで用意出来る環境なら、出来る限り配慮したいからね。


『はい。私は、風の精霊ですので、一箇所に定住はしません。この中を自由に動き回る事を許可して頂ければ十分です』


 泉や畑じゃなくて、このエリア全体を住処にしたいって事かな。これに関しては、特に何も問題ない。風のように、色々な場所に流れるのが性に合っているという事だろうしね。


「オッケー。でも、畑を荒らすのは駄目ね」

『心得ています。受粉の手伝いなどはしてもよろしいでしょうか?』

「へ? 受粉?」


 聞き返したら、エアリーは頷く事で答えた。本当に受粉って言ったらしい。


『ここには手伝ってくれる虫などはいないようですので、私の方でお手伝いします』

「へぇ~、そういう事も出来るの?」

『精霊ですので』


 エアリーの説明に何となく納得してしまう。受粉が作物にどのような影響を与えるのか分からないけど、何かしらの変化が起きそうだし、面白そうだと思ったので許可する事にした。


「それじゃあ、お願いしようかな」

『はい。お任せ下さい』


 エアリーはそう言うと、その場から浮き上がって飛んでいった。


「そういえば、エアリーのスキルを確認してなかったかも」


────────────────────


エアリー:【魔導】【暴風魔法才能】【支配(風)】【無限風】【風精霊】【精霊体】【絶対真空】


────────────────────


 受粉に関するスキルはなかった。まぁ、それが専門の精霊ではないから当たり前なのかな。エアリーとソイルのスキルを見て、一つ疑問があった。


「そういえば、レインって、ソイルの【採鉱冶金】とかエアリーの【絶対真空】みたいなスキル持ってたっけ?」


 そう思って、他の皆のスキルも確認してみると、レインに【液体超圧縮】というスキルとスノウに【飛翔】と【竜翼】が追加されていた。どこかのアップデートで追加されたみたい。

 レインの【液体超圧縮】は、前に戦闘で見せてくれたものだと思う。【支配(水)】から分離されたスキルのかもしれない。


「精霊には、それぞれこういうスキルを持つって事にされたのかな」


 謎が解明出来たので、次はソイルの元に向かう。畑に住む事になったけど、住み心地とかを今一度確認しておいた方が良いかなと思ったからだ。


「ソイルいる?」

『うん……いるよ……』


 畑の中からソイルが出て来る。ソイルは、私の元まで駆け寄ってくると、私に抱きついてきた。そんなソイルの頭を撫でてあげる。


「畑の中はどう? 何か変わった点とか、改善して欲しい点とかない?」

『ううん……良い土……心地良い……』

「そう? それなら良かった。レインやエアリーとかとは問題ない?」

『うん……皆……優しい……』

「それは良かった。それじゃあ、ゆっくり休んで」

『うん……』


 ソイルは、私のお腹に頭を擦りつけてから、畑に戻っていった。それを見送っていると、隣にレインがやって来た。


「レイン、エアリーとは仲良く出来そう?」

『うん。優しい人だと思う。お姉さんみたい』

「私みたい? エアリーが?」

『うん』


 エアリーが年上みたいに思えるって事かな。実際には、レインが一番年上な訳だけど、レインの中では、年齢が止まっている感じみたいなので、見た目が年上そうなエアリーは、私と同じように思えるって感じかな。

 ここに来た順番で言えば、レインが一番上でエアリーが一番下な訳だけど、姉妹的な考え方で言えば、エアリー、レイン、ソイルって順番が合っている気がする。エアリーは長女って感じがするし、ソイルは末っ子って感じがするからね。

 レインの頭を撫でてあげてから、今度はエレクの厩舎に向かう。


「エレク、元気?」

『ブルル』


 エレクは顔を振って返事をしてから、私に擦り寄ってくる。


「元気みたいだね。エアリーとは仲良くしてね」

『ブルル』


 エレクもエアリーと喧嘩はしなさそうだ。この感じだと、毎回喧嘩しないか心配する必要はなさそうだ。うちの子達は、皆良い子だから。

 皆の確認を終えたところで、今度は、自分のスキルも確認する。レベルも上がったので、進化したり出来るスキルがあると思うからだ。


────────────────────


ハク:【武芸千般Lv23】【双刀Lv25】【双剣Lv95】【刀Lv13】【吸血牙Lv38】【武闘術Lv65】【始祖の吸血鬼Lv35】【血液武装Lv84】【影装術Lv28】【大地操作Lv28】【水氷操作Lv33】【眷属(大蝙蝠)Lv35】【空力Lv46】【天眼Lv34】【索敵Lv32】

控え:【三叉槍Lv2】【氷爪Lv8】【竜爪Lv3】【棘拳Lv3】【闘気Lv3】【散弾銃Lv1】【魔法才能Lv52】【水魔法才能Lv23】【支援魔法才能Lv45】【増血促進Lv38】【血液収納Lv17】【血液感知Lv45】【炎装術Lv12】【水氷装術Lv20】【操風Lv34】【雷装術Lv23】【防影Lv33】【HP強化Lv99】【MP強化Lv77】【神腕Lv42】【物理防御強化Lv75】【魔法防御強化Lv55】【神脚Lv88】【器用さ強化Lv82】【運強化Lv95】【身体能力強化Lv59】【視覚強化Lv90】【遠見Lv24】【聴覚強化Lv100】【遠耳Lv20】【嗅覚強化Lv20】【犬嗅覚Lv26】【味覚強化Lv25】【食感強化Lv25】【触覚強化Lv19】【温感強化Lv19】【顎強化Lv60】【執行者Lv100】【堅牢Lv16】【棘鎧Lv3】【神速Lv45】【雷足Lv21】【三次元機動Lv8】【予測Lv27】【潜伏Lv3】【飛翔Lv7】【毒耐性Lv51】【麻痺耐性Lv31】【呪い耐性Lv1】【沈黙耐性Lv4】【暗闇耐性Lv1】【怒り耐性Lv8】【眠り耐性Lv1】【混乱耐性Lv51】【気絶耐性Lv5】【鋭牙Lv31】【犬牙Lv21】【射出Lv7】【突撃Lv38】【水鉄砲Lv10】【吸水Lv5】【氷息吹Lv6】【毒牙Lv23】【毒生成Lv20】【腐食Lv21】【暴食Lv68】【暴飲Lv45】【血狂いLv2】【狂気Lv22】【蓄積Lv46】【圧縮Lv7】【超音波Lv36】【怨念Lv49】【夜霧化Lv24】【竜王血Lv45】【竜鱗Lv20】【竜息吹Lv4】【飛竜翼Lv7】【魔人Lv1】【魔血Lv1】【悪魔Lv10】【悪魔翼Lv13】【聖人Lv48】【聖血Lv55】【天使Lv3】【天使翼Lv5】【魔聖因子Lv3】【第六感Lv56】【竜騎Lv9】【農作Lv42】【畜産Lv10】【木こりLv1】【調教師Lv2】【精霊使いLv1】【統率Lv18】【霊峰霊視Lv28】【言語学Lv68】【古代言語学Lv20】【現代言語学Lv12】

SP:762


────────────────────


 【魔気】が進化して、【魔人】になり【魔血】も収得出来た。新しく入手出来たのは、その二つくらいかな。意外と少ないけど、普段使いしないスキルが軒並み育ってないので仕方ない。


────────────────────


【魔人】:魔気を纏う。暗黒属性に対する耐性と適性を得る。控えでも効果を発揮する。


【魔血】:血液に暗黒属性が付与される。常時HP吸収効果を得る。控えでも効果を発揮する。


────────────────────


 暗黒属性。つまり、闇属性の上位に位置するものの耐性と適性を得た。さらに、常にHP吸収が出来るようになった。これで体術でもHPを吸収出来るようになる。そうなると、武器にある【HP吸収】が必要なくなるかな。


「ラングさんに武器の調整を頼もっと。先にメッセージだけ送っておけば、スムーズかな」


 ラングさんにメッセージを送ると、すぐに返事が届いた。ラングさんもログインしていたらしい。エアリーの確認も出来たので、ギルドエリアを後にして、ラングさんのお店に向かう。


「すみません」

「おう。待ってたぜ。武器の相談があるみたいだが」

「はい。色々とスキルが変わってきたので、追加効果の考え直しをしたいなと」

「なるほどな。どんな感じが良いんだ?」


 私は、ラングさんに要望を伝えていった。


「なるほどな。【HP吸収】が残っていた方が、HPの回復速度は上がるが、それでも要らないか?」

「はい。そこに拘らなくても良くなったので」


 前は、ステータス低下がネックになっていたので、【HP吸収】がある事に対する安心感があった。でも、【始祖の吸血鬼】になった事で、もうステータス低下に悩まされる事はなくなった。砂漠があっさり攻略出来たのは、テイムした皆とこの事があったからだと思っている。


「そうか。機構の取り外しもあるからな。明日の夜にまた来てくれ。その時までには終わらせておく」


 【吸血牙】で自分を出血状態にさせる事が出来るようになったので、双血剣の自傷機構は要らない。それがある事で耐久値に影響も出ると思うので、これをなくして頑丈にして貰った方が良いはず。


「ありがとうございます」


 双血剣を預けて、ラングさんの店を後にした。そして、山脈エリアに戻り、レッサーワイバーン相手に普段使いしないスキルのレベル上げを行ってから眠った。

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