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吸血少女ののんびり気ままなゲームライフ  作者: 月輪林檎
真祖となった吸血少女

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閑話 吸血姫愛好会板

『大波乱のイベントだったみたいだけど、吸血姫は参加したのかね』

『してた。それどころか、波乱の元凶だぞ』

『マジか』

『まさか、ここに被害者はいないよな』

『ふっ……俺は被害に遭ったぜ! 戦っていたら、急に現れて、首に噛み付かれた』

『追放決定』

『出てけ。この裏切り者が』

『通報します』

『待て。お前、まさか小動物みたいに咥えられていた奴か!?』

『ま、まさか、お前は、俺が戦ってた……』

『ああ。あれは、本当に羨ましかった。途中までは』

『途中って何だ?』

『kwsk』

『急に首に噛み付かれて、肉食獣に咥えられた小動物みたいになっていたのまでは羨ましいと思ったんだが、その後、身体に短剣突き刺されて、血を抜かれていたのを見たら、同情するしかなかった』

『oh』

『ちなみに、俺は、後ろから近づいてくるもう一人のプレイヤーに気付かずに、斬られてやられた』

『ドンマイ』

『そうか。取り敢えず、吸血された奴は特定して殴らないとな』

『そうだな。会訓である「自分から近づかない。話し掛けない。襲わない」は守ったと認めてやっても良いが、自分だけ吸血されたのは、許せん』

『他にもされた奴は名乗り出ろ。殴るだけで済ませてやろう』

『私は心臓に短剣を刺されて首を斬られた』

『それもある意味羨ましいな』

『ドMの権化だな』

『それは、Mの領域なのか?』

『そこまで行って初めて本物って感じだな』

『怖……』

『というか、三姉妹揃って、周囲を巻き込んだ戦いをしていたのか』

『えっ、姉二人も同じ事してたのか?』

『同じかは分からないが、俺のいたところは強い魔法が放たれたり、薙刀で真っ二つにされたりってヤバかったぞ』

『特に魔法がヤバかったな。普通に戦っていたら、横から流れ弾が飛んでくるんだからな』

『こっちは戦っていたら、急に首と心臓に短剣が刺さっていたり、首と身体が離れ離れになったりと悲惨だったぞ』

『エグいな……でも、バトルロイヤルだしな』

『そういえば、最初の方に吸血姫を囲んでいた集団がいたんだが、全滅したんだな』

『えっ、女の子一人を集団で囲ってたのか。やば』

『まさか、そこに割って入って……』

『いや、他のプレイヤーから襲われたから、すぐに離れた』

『情けない』

『俺だってヒーローになりたかった!!』

『お前には無理だ』

『諦めろ』

『てか、必要ないだろ。その変の奴より強いし』

『そういえば、他の掲示板で吸血姫達をバッシングしているところがあったな』

『なるほど。取り敢えず、報告するか』

『正直、荒らし行為かって言われたら、違うしな。完全にルールには則っているわけだし』

『確かにな』

『それじゃあ、俺達は影ながらに吸血姫とその姉君を守るか』

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