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第五話

 「光希ちゃんまたねー」

 「じゃーな、充希」

 「またなー」

 「うん、みんな。ばいばい」


 授業が終わり、小学校からの友人達と別れの挨拶をして学校を出る。


 「はあ…。光希ちゃん、か…」


 小学三年生の春休みにお母さんと二人でそれまで住んでいた都内から、愛知のおじいちゃんの家に引っ越してきて、転校先の小学校で出来た友人達の事を思いながら僕はため息をつく。


 『おまえ、女だったのか!?』

 『ええっ!?光希くん、女の子だったのお!?』


 彼等は僕が男子だったとは知らない。

 いや、僕としては普通に彼等に男子として接してきたつもりなんだけどね。


 …あの事件がきっかけで学校を一ヶ月近く休んで、女の子の体になってから久しぶりに学校に通った時の事だった。

 久しぶりに会った友人達は僕の復学を喜んでくれた。

久しぶりに会った友人達と楽しくおしゃべりをしてた時だった。


 教室の中でふざけていた数人の男子が僕の背後で机に足を引っかけて転んだんだ。転んだ男子は僕の短パンに手を伸ばして、そのまま床とキスをした。

 そして、僕は短パンごとパンツを膝下までずり下ろされた。

 よりにもよって、仲の良い友人達に大切な場所を見られたんだ…。


 女の子みたいな悲鳴をあげて、その場に座り込んで泣いたのを今でも覚えてる…。

 泣きじゃくる僕と困惑する友人達とクラスメイト達。そして騒ぎを聞きつけて駆け込んできた先生。

 その後何がどうなったのかを僕は良く覚えてない。


 次の日から、僕はみんなに女子として扱われるようになり、今までは家のしきたりに従って、おじいちゃんの命令で男子のフリをしていたと言う事になっていた。

 かなり無理がある設定だと僕は思うんだけど、みんな納得してくれた。

 ちなみに僕の戸籍とかそういうのは、ブレイガードと大人達がなんとかしたらしい。


 僕は元々食が細くて、学校ではトイレとかあんまり行かなかったし、男の友達といわゆる連れションとかした事もなかった。

 それに僕が女の子になったのはまだプール開き前の6月中頃だった。

 だから男子は僕のおちんちんを見た事なんてないし、友人3名はその目で僕の女の子の大事な所を見たから、みんな僕を生粋の女の子だと信じきってるのだ。


 …結果、僕が元男子だと知ってるのはお母さんとおじいちゃん、ブレイガードと今はそれぞれ海外の治安を守ってる仲間達だけ。

 正直、今の体が嫌で嫌でしょうがないし、周りに女の子扱いされるのも嫌で嫌でしょうがない。

主人公の友達は男子2名女子1名の三人組。

三人は親が友人同士の幼なじみで、男子2名は幼なじみの女の子が小さい頃から好き。

主人公をとてもかわいい女の子だとは思っていても、好きな子がいるので主人公は気が合う異性の友達としか見てません。

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