表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/21

第十六話

 「えっ?」


 落ち着いて良く聞くと、それは聞き慣れた電子音声と良く似た声だった。


 「ま、ま、まさか、ブレイガード!?」


 僕が振り返ると、彼は僕の手を放し、敬礼をして口を開く。


 「この姿でははじめましてだな。銀河警察所属特務捜査官ブレイガードだ」

 「えええええっ!?」


  このイケメンがブレイガード!?嘘でしょ?


 「ほ、ほ、ホントにブレイガード?」

 「そうだよ」

 「ほ、ホントに?ホント?」


  信じられないって表情で僕がブレイガードを名乗るイケメンを見ると、彼は左腕に着けたブレスを操作して叫んだ。


 「ブレイジングアップ!!」


  彼の体に一瞬で赤く輝く戦闘スーツが装着され、一人のヒーローがその姿を表す。


 「融合合身!!」


  ヒーローがそう叫び跳躍する。そして、ヒーローは物言わぬブレイガードの胸部へと吸い込まれ、ブレイガードの両目に光が灯る。


 「ブレイ!!ガード!!」

 「ほ、ホントにブレイガードなんだ…」


 僕が目をパチクリさせながら納得すると、ブレイガードはロボから融合を解いて、僕の前に降り立ち、ヒーローの変身を解除した。


 「信じてくれたか?」

 「う、うん、信じた…。ていうか、ブレイガードがこんなにかっこいいとか聞いてないよ?」


 僕がそう言うと、ブレイガードはにっこりと笑って嬉しそうに言った。


 「そうか。私は光希にとってかっこいいのか。それは嬉しいな」

 「あ、あう…」


  あ、相手はブレイガード。相手はブレイガード。落ち着け、落ち着くんだ僕。


 「ブ、ブレイガードの本当の姿も見せてもらったし、そ、そろそろ帰ろうよ」

 「そうだな。光さん達にも報告しないといけないしな」

 「ほ、報告って?」

 「私が責任を取って光希を嫁にする事を」

 「待って待って待って!!それ本気で言ってるの?」

 「ああ」

 「だって、僕等種族違うじゃん!!」


 「遺伝子的には私の種族は地球人と変わらない。問題なく子供も作れる」


  こ、こ、子供って!!

  真っ赤になって慌てふためく僕を優しい目で見るブレイガード。

 そんな目で見るなあ!!

 僕らの間にあるのは友情でしょうが!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ