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02 ーこの世界には魔法がある。〜とある教科書からの引用〜ー

ーこの世界には魔法がある。


それは特権などではなく、貴族や平民、奴隷であっても、いや、野に生きる獣や魔獣、小さき虫に至るまで、命あるものなら誰だって使うことができるのだ。


本能であろうと理論であろうと、「それ」を使う意思さえあれば、誰にだって魔法が使える。

火を起こし、水を操り、風を読み土を耕し雷を招ぶ。


火に当たる老人も、花に水をやる女性も、狩りをする男性も、道を駆ける子供でさえ。

そう、花に止まる虫すらも、自らの意思で起こした風に乗り飛び立つのだ。


この世界には魔法がある。


しかし、万物には領分がある。

いくら魔法を使おうとも、野を行く獣は天を駆けない。


ー魔導力。

生まれ持った、かの器を、超える奇跡は起こせない。

地を這う者が、空に浮けぬと悟ったならば、それが器の限界である。

天を舞う者が、大海を征けぬというのなら、それが器の限界である。


ー紋章。

生まれ落ちたのであれば、その身のどこかに刻まれる。

その者の才を、神がその身に刻み込む。

火を、水を、土を、風を、雷を

刻み込まれたその紋が、奇跡を呼び込む君の背を

そっと後押しするだろう。


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