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追放物  作者: 給料シーフ
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1話


「追放だ追放!お前達、3人とも追放だ〜!!」

クエスト終わりにギルドの酒場で打ち上げ中、酒に酔ったらしい勇者のキグナスがジョッキをテーブルに叩きつけながら高々と宣言した



「おい待てよ、追放だなんていきなりどうした?」

「キグナス殿、飲み過ぎではないか?」

「まずは落ち着いて、話し合いましょう」


上から順にパーティーメンバーの

魔法使い、ホマー・イカッツ

戦士、ボク・サッツ

僧侶、ヒーリーン・スオナ

がそれぞれ勇者へと言葉を投げ掛ける


「うるさい!追放と言ったら追放だ!お前達は勇者である僕のパーティーに相応しく無いんだっ!」


「ホマー!百年に1人の大天才、魔法使いギルドからの推薦だからどれほどの大魔法使いかと思えば!初級魔法しか使えないじゃないか!お前の魔法は牽制程度にしかなっていないんだよっ!」


「ボク!国内の武闘大会で負け無しの戦士と聞いて期待していたのに、ただ戦鎚を振り回すしか能のない脳筋野郎じゃないか!いつも僕の頭を戦鎚が掠めてて危ないんだよっ!」


「ヒーリーン!歴史上最も神に愛されし者だとかなんとか大層な肩書きの癖に、駆け出しの僧侶でも

使える回復魔法しか使えないじゃないか!おまけに神の声が聞こえるとか言って一人で喋りだして怖いんだよっ!」



1人1人を指差してこれまでの鬱憤を晴らすかのように大声で、されども決して早口にはならぬ様に不満をぶちまけると勇者は再びこう告げた


「お前達3人とはパーティーを解散する!僕は僕に見合う実力の者達とこの世界を救ってみせる!」


そう言うと何も言わない3人を残して勇者は酒場を後にし、2度と会うことは無かった…



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