休息、新たな作戦準備
少しほっとするシーンと思って書いたので
面白くないかも知れません
部屋を後にして外に出る
「ふー、これで此処は大丈夫かな
でも、あの盗賊達何故この村を襲ったんだろう・・・あれ?」
建屋を出ると村人達が集まっていた
「みなさん・・どうかしたんですか?」
「ま、魔道士様・・息子はミラルは・・・」
年配の男の人が前に出て聞いてきた
「息子さん?」
「魔道士様・・」
建物の中からさっきの奥さんが飛び出てきた
「どうしたんです、まさか容態が・・・・・・」
奥さんは泣きながら僕の手を握ってきた
「お礼を言う前に、居なくなられたので」
それを見た先ほどの男性がさらに近づいて
「クイム、ミラルはどうした?」
「もう大丈夫です、魔道士様に治して・・助けて頂きました」
「な、な、なんとあの傷を治したと言うのか?」
「ハイ」
それを聞いて村の人たちがザワつき始める
「な、なんと?まさかそんなことがあるのか」
「・・・すみません」
急に女の人から声を掛けられみんなの目がその人に向く
「先ほど、子供達は助けたと・・・仰っていましたが?」
女の人は僕の目をみて心配そうな顔をしている
「はい、子供たちは僕の仲間とこちらに向ってます
もうそろそろ、到着すると思いますよ」
集まった人たちから安堵の声が上がる
「あ、あなた様はいったい?・・・」
その時遠くから 「お父さーん」「おかあさーーーん」
子供達の元気な声が聞こえてきた
後ろからルミナが両手を子供達に引かれながら歩いてくる
村の人たちと子供達が再開を喜んでいる
「先生お疲れ様です」
ルミナとミトは軽く挨拶を交わす
「いやー結構、遠かったですね
それで、盗賊どもは本当に居たのですか?」
「ええ、向こうに捕らえてありますけど・・・ちょっと」
「何か気になることでも?」
「人数が異常に多いんですよ」
「多い?どう言うことです?」
「さっきの人たちと合わせると盗賊は40人以上になります
此処の村の人たちは50~60人ぐらいですよね
一つの村を襲うにしては多すぎるかなと思ったのですけど・・・考えすぎですかね?」
「なるほど」
「後で直接問いただしてみますか」
二人で考えていると初老の男性に声を掛けられた
「あの・・よろしいですか?」
「はい?」
「私はリルファ村の村長をしています、カズイと申します」
「あ、村長さんですか」
「このたびは盗賊から村と村人を救っいただき
本当にありがとうございました」
「いえいえ、とりあえず無事で良かったですね」
「お母さんお腹すいたよー」
「僕もー」
「ごごめんね、いまお父さんが・・・何とかしてくれるから」
「村長さん、まさか食べる物が?」
「はい、町からの供給が絶たれ、そこを盗賊たちに・・・」
「そんな・・・・あっ」
「どうしました隊長?」
僕はルミナ先生ににっこり笑って
「村長さんとのお話は先生にお任せします」
僕は子供を抱きしめて泣いているお母さんに近づく
「これを子供さんたちにあげてください」
お母さんは驚いた顔をして僕を見上げる
「魔導士様?」
「この袋の中ににクッキーとか簡単に食べられる食料が入っています
少しはお腹の足しになるでしょうお子さん達と食べてください」
お母さんはキョトンという顔をしながら受け取る
「ありがとうございます」
そのやり取りを見ていたほかの子供たちが遠巻きに集まってくる
「はーい、みんなの分もありますよ、配るからあつまってー」
子供たちにお菓子や食料を配っていく
「慌てなくて大丈夫だよ、いっぱいあるからね・・はい、どうぞ」
「ありがとう」「ありがとうございます」
それを見て村長さんはルミナ先生に
「あなた方はいったい・・今お召しになっているのは軍服に見えますが」
言われてルミナは自己紹介していないことに気が付く
「申し遅れました、私は、シュタインベレット王国 魔法剣士隊ルミナと言います」
「シュタインベレット・・の方がどうして?
もしかしてエレノワ様は無事に?・・・無事に着かれたのですか?」
「ええ、我々はエレノワ皇女様から救援要請の依頼を受け
スレング皇国に偵察に向かう途中です」
それを聞いて村長は安どの表情を見せる
「良かった無事だったのですね?」
「今は、シュタインベレットの王宮にいらっしゃいます」
「そうですか、スレイムの城下町を脱出した後・・此処で一度休まれて
すぐに出立を・・・送り出してからお止め出来なかった事・・・何度後悔したか・・
でも、・・・・良かった無事なんですね」
村長は涙しながら喜んでいる
「村長、今夜の警備体制なんですが」
「おう、ちょっと待ってくれ、すみません失礼いたします」
村長さんはお辞儀をして呼ばれた人の方に歩いて行く
ミトはお菓子を配りながら振り向いて
「ルミナ先生、そろそろ本部に連絡を入れないと・・」
「あ、ハイ・・そうでした、連絡内容はどうしましょう」
ミトは少し考えてから
「そうですね、エレノワ様に、この村に居ることと、それとお母さん・・おっと
防衛大臣さんに村への救援物資をお願いして下さい」
「了解しました」
ルミナは通信魔道具を取り出し魔力を込める
「本部応答願います、こちらルミナ・・」
「え、ええ、ちょちょと待ってください・・お、お願いまって・・・たっ隊長」
「ン?・・どうかしましたか?」
「ミシェル王女がめちゃくちゃ怒っていて、早く転移魔法陣を繋げと・・」
「怒ってる?なんで?」
「わかりません、物凄い剣幕で・・・連絡遅れたからですかね?」
とりあえず、急いで準備するからと伝え連絡を切る
「頭の中が壊れるかと思いましたよ」
ルミナは頭を振って呟く
その横で、ミトは魔法を集中させて転送陣を完成させていく・・
王宮の僕がいた部屋を思い浮かべイメージの中で距離を徐々に縮めていく
いきなり部屋に繋ごうとするよりは、時間は掛かるけど魔力消費量は減らすことが出来る
手で円を描くように光の輪を作り魔法を定着させていく
「先生、繋がりました魔力をセーブしているのでもって5~6分程度です」
「わかりました、では、私が行って報告を・・・おや?」
ルミナが光の中を通ろうとしたとき向こうに人影が見え誰かが出てきた
「「ミッシェル様」」
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