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作戦開始

少しですが動きのある話になってきました

良かったら読んでみてください

「飛んでいくって何?」

マリシェルの話を遮ってミシェルが前に乗り出す

「ミトさん、スレング皇国が何処にあるか知っています?

ここからだと250キロはありますのよ」

「ハイ、お母さんから聞きましたバラン帝国の下あたりに位置してるんですよね」

「それは合っていますけど・・・」

今度はミシェルをマリシェルが手で制す

「ミト、もし飛んだとして、どれぐらいの時間での到着を予定しているの?」

「うーん天気の状態にもよりますが2時間ぐらいですかね」

「2時間って貴方正気?」

「高度はどのくらい?」

目的地まで2時間で驚いてるのにフランまでおかしな質問をする

「フラン何言ってるの?」

「いえ、どれぐらいの高さを飛ぶつもりなのかと思って」

「バラン帝国の上を飛ぶことになるかも知れませんから

見つからないように1000メートルぐらいかな」


「分かった用意するね」

「よ、用意って・・・何?どうするつもり?」

いつもの会話のように普通にしている二人にマリシェルは困惑する

「だって、とんでもない高さを、とんでもない速度で飛ぶつもりみたいだから

それなりの用意が必要だと思って」

「いやそれは、そう・・」

フランはくるっと向いて笑顔をマリシェルに向ける

「それとも、この子止めます?止められます?私の子ですよ?」

マリシェルが助けを求めるように回りを見回すと

スレング皇国の3人は開いた口がふさがらず

他のメンバーは全員が頷いていた

「まったく、分かったわよ、でもちょっと待って」

「エレノワ皇女」

「は、はい?」

「皇族が逃げた地下というのは緊急避難所になってるの?」

「はい、バランからの攻撃を受けた際逃げられるように造ってあります

国民用にもかなりの数用意されています」

「そう、食料や水はどれぐらいもつ?」

逃げ込んだ人数にもよりますが通常30日分です」

「ギリギリか・・・良いわミト飛んでちょうだい、後の者はすぐ出撃できるように

準備をして待機」

「連絡はどうするの?」

「何処からか魔法弾で連絡を取れるようにできませんかね」

「ミト、これ使って」

そういってフランが小さな筒を放ってきた

「これは?」

「感応能力を使用した通信魔道具です、ミトの学校の知り合いが作ったみたいで

よく出来ています

ただ一つしか無いので、こちらに感応能力が強い人が居ないと使えませんけど

ミシェル様が感応能力をお使いになれるので連絡は問題ないかと思いますよ」

「でもお母さんイリア、これを造った子は2キロぐらいしか届かないって」

「ああ、面白そうだから改造しておいたわ 結構長距離行けるわよ」

試したわけではないから途中でも連絡を入れながら試してみて」


「わかりました、聞いたわねミシェルあなたは本部に待機

間違っても一緒に行こうとしたりしないでね」

先に釘を刺され残念そうに顔をしかめる

「ジャーあたしが・・」

「フランあなたは防衛大臣でしょ、万が一の時のための要、馬鹿どもを抑えなさい

あなたに与えたスフィアの称号は伊達じゃないのよ」

ビシッと言われハーとため息をつく

「まったく元気になったらなったでこれだ・・・」

「なんか言った?」

お母さんは王妃様に氷のような目でにらまれる

「あはは、ちょっと厨房とか行ってきます」


「ミト冗談抜きに誰か一緒に連れていける」

「ウーン、こんな長距離はやったことが無いのでわかりませんが一人ぐらいだったら

何とかなるかもしれません」

「わかりました、ルミナ」

「ハイ」

「ミトと同行を、ミト通信魔道具をルミナに・・あなたはその通信魔道具で

スレング皇国及び周りの現状を連絡して」

「かしこまりました、」

ミトは通信魔道具をルミナに渡す


「ミト、飛んだあとの判断はあなたに一任します

ですが、無茶はしない事、良い、貴方たちからの連絡を受けてから

馬を飛ばしたとしても2日はかかる距離だからね」


「それですが、一度行ったことが無いと使えないのですけど

現地の安全な場所から空間転移で此処と繋げば良いと・・・」

ミトが言った空間転移という言葉にマリシェルは、こめかみを抑える

「なんですって?・・・」

「えっ・・ですから、転移・・」

「そんなことをこんなとこで簡単に言うんじゃありません」

そこにフランがカバンを振り回しながら入ってくる

「ねーミトあなたが空間拡張したカバン使わせてもらうね

すんごい入るねこれ、今度私にも作ってね」

と言ってまた部屋から出て行く

「あ、はーい」

マリシェルは限界とばかり頭を抱える

「こ、こ、こ、、このトンでも、バカ親子」

「トンでも、ばか親子って?」

「カレットッッ」

「はい」

「スレング皇国の3人に誓約書を書いてもらって・・・

此処で見聞きした事は他言しないと・・でないと国に帰してあげられなくなる

他国にばれたらミトが危ないわ」


「申し訳ありません、王妃様」

「ン?」

「今、話に出ていた二つの魔法の事で問題にされるのでしたら大丈夫です

私を含め此処にいる三人はミトさんに命を救われました

その恩人に対し仇なすような事は絶対に致しません」

「それに王妃様?ミトさんがされることなのですよ

王妃様が騒がれなければ、普通の事として聞いておりましたよ」


それを聞いてマリシェルは顔が赤くなる

「そ、そお?、ま、それで、いいかしら、ほほほ」

此処にいる全員が、「ごまかした」と思っていると

フランが部屋に飛び込んでくる

「ミト、ハイかばん

ホント凄いわねこれ、こんな小っちゃいのに、入るわ入るわ 底が見えない

食糧から携帯食糧、飲料水を詰め込めるだけ、詰め込んでおいた」

「そんなに?」

「絶対必要になるわ、黙って持っていきなさい

それとマントを二人分と手袋、防寒用の帽子をもらってきた

雪中行軍に使うやつだから雪除けの眼鏡もついてるわ風よけに丁度良いと思って

これはルミナさんの分ね」

「ありがとう」

「ありがとうございます」

「気を付けて行ってらっしゃい二人とも、ルミナさんミトをお願いね」

「そこのテラスから飛びましょうルミナ准将」

「今回は重力遮断魔法を使って浮かび上がってから風魔法で飛びます」

「お、お願いします」

ミトが空を見上げると二人の体がテラスから浮き上がる

ミトは心配そうに見ているスレング皇国の3人に笑顔を向けて

「行ってきます」

そう言い残し二人は大空に舞い上がる



「気をつけて」






















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