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授業中です

「すごいわね、エメラルド色のスフィアって綺麗ね」

授業の準備でノートを開いているとファリアに言われた

「朝はファリアと同じ青だったんだけどねいつの間にかこんな感じに」

それを、聞いていた他の子たちが目を見開いた

「それって1時間弱ぐらいで変わったと言うことですの?」

アリアルナが驚いたような声を出す

「正確には30分ぐらいかな着替えてからだから・・・」

「30分・・・・」

「そんなことがあるのですね」

何がすごいのか判らないでいると先生から授業開始の声がかかる


「それでは授業を開始します」

みんな席に座り直し姿勢をただす

先生はみんなの姿を確認して話し始める

「魔法と一口に言ってもいろいろな属性があります、光、闇、火、水、風、土

私の場合は光と火に関する魔法に適性があります

皆さんも午後の実地訓練で適性をはかります

それを元に魔法を高めていくことになります」

先生は黒板に書きながら丁寧に説明していく

「先生質問よろしいですか?」

「どうぞ、アリアルナさん」

先生は笑顔で質問を促す

「ありがとうございます、質問というのは私の周りにも魔法を操る人がいるのですが

あまり強い魔法を使う方がいないのです、例えば簡単な怪我を治したり火種を造ったり

あまり大きな魔法を使うのを見たことがないのですが、どうしてでしょう?」

質問が終わりみんなの視線が先生に集まる

「そうですね、では、これを見てください」

先生はそう言うと右手を少し挙げたすると先生の手のま周りを光るオレンジの玉みたいなものが

たくさん飛び始める

先生は手を少し前に出し中指と親指でパチンとはじいた

その瞬間ポット人差し指の先に火が着き燃え上がった

みんながその炎に見とれていると先生はくるっと手を回し炎を消した

この、魔法速度では敵に使う前にやられてしまいます

これが、火属性魔法の私の限界です、これ以上少しでもイメージ速度を速くしたり

炎を大きくしたりするとあっという間に魔力切れをおこします

「でも」そう言って先生は今度は胸に手を当て目をつぶる

胸に当てた手をすーっと前に出すと先生は金色の光に包まれ手をくるっと回すとみんなに

金色の光が降り注ぐ

「うわーすごい」

「暖かい」

「これ、体が軽くなりますわ」

みんなが口々に感想を言っていると

「これは、ヒーリングの魔法、この魔法は私が王立魔法軍の頃からの得意としている光魔法です

この魔法は使用する魔力を押さえても威力は落ちません」

「それに引き換へ火属性魔法は使えるだけと言うことになります」

「先生」

アリアルアが手を上げる

「はい、アリアルアさんどうぞ」

「今のお話ですと不得意とされる魔法属性に使いたい魔法があっても

使えないと言うことですか?」

「そんなことはありませんよ、それをある程度克服するためにこの学校があるんですから」

「魔力量も生まれたときに決まっていると言われますけど増やすことも可能です

でも皆さんが、お父さんお母さんから聞き伝えられた魔法使いのお話に出てくるような魔法は

現代では不可能と言われています」

ちなみに王立魔法師団の精鋭でも一人でゴブリン、オークだと3人がかりと言われます

もっと大きい魔物には師団総出で戦うこともあります

したがって一般的に魔法が使えてもそれほど大きな魔法は使えないのです」


「ありがとうございました」

アルアリアは丁寧にお辞儀をして椅子に座った

「私も質問よろしいですか?」

今度はファリアが手を上げて立ち上がった

「どうぞ、どんなことでしょう」

「彼のスフィアについてですが」ファリアは僕の方をみて言った

「エメラルド色のスフィアって初めて見た気がするのですが」

「違いを教えて頂きたいのですが」

先生は僕のスフィアをチラッと見てから

「判りました、スフィアは元々透明の石で魔力を持った人が触ると白く輝きます

でもこのときは、まだ魔力があると言うだけで実際に使えるようになると水色に変わります

この学校では、Cクラスは白、Bクラスは水色そして皆さんがブルーとなります

で、これが私のスフィアです」

先生が胸元から取り出した石は青紫色をしていた

「普通は魔力が成長するにしたがって赤みが差していき最終的に深紅になると言われています

王立魔法師団の師団長のスフィアは赤色です」

先生は大きく息を吐くと僕の顔をみて

「ですから、エメラルド色のスフィアは私も初めて見ました」

「あり得ないと言うことですの」

先生は軽くうなずくと言葉を続けた

「今から600年前伝説の大魔法使いテレスフィア様が身につけていたスフィアが

エメラルド色だったと言われています」

僕を除く全員が目を白黒させていると

「まー、あくまでも伝説ですけどね」

そこで、午前中の授業終了の鐘が鳴る

「では、続きは午後にしましょう」














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