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救出

ちょっと間が開いてしまいました

「どうですか生徒たちの様子は?」

「怪我をしている子の治療もほとんど終わって

兵士の方たちが守ってくれましたので、とても助かりました」

ルミナとコレットが話している

そのそばで、ミシェルはミトが走っていった方向を見つめている

ファリアはミシェルの近くによると

「結構時間かかっていますよね、大丈夫かな」

「もう少しで日が暮れます、その前に生徒さんたちだけでも脱出させましょう」

カレットの言葉にミシェルが頷く

「だ・・・・・」「聞こ・・・」

「ん?」

「カレット将軍何かおっしゃいました?」


「いいえ、私はなにも」

「だ・・れ・か・・・き・・こえ・ます・・か」

「何か聞こえる」

「お願いです、誰でもいい・・・答えて・・」

「ミトさん、ミトさんですか?」

その声を聴いてみんながミシェルの周りに集まる

「ミト無事なんですか?」

「あいつ何て言ってるんです?」

ミシェルは騒ぐみんなを手で制し

「どうも、感応波が送られてきているようです、

精神集中がいりますのでしばらく静かにお願いします」


「聞こえていると良いのだけど」

イリアも心配そうにミトを見る

「ミトさん、ミトさんですか?」

「ハイ、ミトです聞こえますか?」

「大丈夫、聞こえます、ミトさんも感応能力が使えるんですか?」

通信を受信したのは王女様だった

「いえ、イリアさんが造った魔道具で通信しています

「イリアさんは大丈夫、今一緒にいます」


ミシェルはミトの報告をみんなに伝える

「イリアさんは無事保護出来たそうです」

「よかった・・・・」

それを、聞いてイリアを心配していた女の子ルルフが腰を抜かしたように座り込む


「それで、実は・・・・・・」


「はい、はい、はい・・そんな・・はい、伝えます」


「カレット少将、よろしいですか?」

「は、何ごとかございましたか?」

カレットはミシェルの前にひざまずく

「今、ミトさんからオークの地下要塞のようなところにいると」

カレットは驚きを隠せない

「地下要塞ですか?オークがこの辺りに」

「ええ、しかもイリアさんの他にも数人がつかまっている可能性があると」

「何ですって?どうしてそのことが?」

「イリアさんに感応能力があってオークの会話から判断したと」


「そこで、イリアさんを迎えに来てくれないかと」

「なるほど、分かりました迎えには私と部下の二人で行きましょう」

カレットは王女にそう告げると一人の兵士に声を掛ける

「サミング、一緒に来てくれ」

「ハッかしこまりました」

サミングと呼ばれた兵士がカレットの側に来て敬礼をする

「ミシェル様はルミナ准将と此処で待機を・・」

カレットが言い終わる前にミシェルが手で制す

「将軍、ミトさん達は地下にいるんです私なら感応能力で位置がある程度分かります

ご一緒に行った方がお得だと思いますが?」

お得ってと思ったが、カレットは少し考えた後

「分かりました、急ぎましょう」

ルミナ准将すまんが後はよろしく

「将軍、地下への入り口は道から右手に入って大きな木の根元付近

だと言っていました」

走りながらミシェルがカレットに伝える

「大きな木というと大王樹のことかも知れませんね

そのあたりから右手の森の方へ入ったところです、先導します」

サミングが先頭で森に飛び込む

カレットとミシェルもそれに続く

「止まってください」

先を行くサミングが後から来る二人を止める

「どうした?」

サミングは森の先を方を指で示す

暗くなった森の中に黒いかたまりが見える

「死んでるようですがオークですね、ミト君が倒したのでしょう

ここからは安全を確かめつつ進みましょう」

「分かった」

「ハイ」

三人は回りを警戒しながら進んでいく

「あれが大王樹です」

少し先に大きな木が現れる

その木の根本まで来ると大きな洞がある

「私とカレット将軍で入りましょう、サミングさんは此処で待機を」

「行きましょう将軍」

二人は洞の中に入る

「中は広いですな、どの辺に二人がいるか分かりますか?」

「待ってください」

ミシェルは目を閉じて集中する

「二人の声が聞こえます、ここから少し行った右側です」

「急ぎましょう」


「気配があったのは此処ですね」

小部屋のようなところに入り中を見渡す

「此処です」

物陰から声がする

「ミトさん」

ミトとイリアが陰から出てくる

「魔道士殿無事でしたか」

「ハイ、なんとか

まさか将軍が自らいらっしゃるとは

とりあえず彼女と脱出してください、僕は最奥を調べてみます」


「まってください」

走り出そうとしたミトをミシェルが止める

「この中を調べるのでしたら私がいた方が良いと思います

私も感応能力がありますので役に立てると思います」


「それは、そうですがこの中はかなりのオークがいると思います危険です」

二人が言い合うなか

「まあまあ、お二人とも此処は4人で進みましょう」

「「えっ」」

カレット将軍の提案に二人は顔を見合わせる


「ミトさんが先頭、私がしんがりを務めます

もし人間がとらわれているなら人では多い方が良いですし感応能力者の二人がいれば

見つけやすいかも知れません」


「イリアさんは大丈夫ですか?」

ミシェルがイリアに向けて声を掛ける

イリアは将軍の陰から顔を出し

「ハイ、ミトさんに回復魔法を掛けて頂きましたから」

ミトは小さなため息をつくと

「分かりました、4人で行きましょう」


「「「おおー」」」














頑張ります

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