表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/60

幻想の森

いつもお読み頂ありがとうございます

なんとか頑張っています

「此処は?」

ファリナを始めリングをくぐったみんながキョロキョロしている

「幻想の森の入り口に間違いなさそうですね」

街道に近くまだ森の奥深くではないため場所は開けている

「ええ、驚いた魔法ですね、みんな比較的安全な位置だけど魔獣に気を付けて」

カリラ先生とルミナ教授が回りに気を配る

「魔獣がでたらやばいわねミト頼みになっちゃう」

「勝手に付いてきたんだもの私たちは私たちでなんとかしないと」

「ファリア、ココ、頑張りますわよ」

アリアルナが女性陣2人に気合いを入れている横で

目をつぶって黙り込んでるミトにマルナが近づく

「ミト大丈夫か?」

オイ?と声をかけようとして

ミトがいきなり顔を上げる 「居た」

「ここから1キロぐらい先、金属のぶつかる音が・・」

みんなは後から来てください、僕は少し急ぎます

「急ぐって?」

「風の魔法を応用して飛びます」

王女様に答えながら魔法の準備に入る

「一緒に行くことは出来ないかい?」

ミトはルミナに頷いて 「捕まってください」

「行きます」

ブワッと風が巻き上がった瞬間ミシェルがミトに抱きつく

「王女様?」

ミトは二人を抱えたまま、上空に一気に舞い上がる

「ごめんなさい・・でも、絶対役に立ちますから」

ミトは頷くと上空から地上を見渡す

「あそこだ、二人ともしっかりつかまって急降下します」

まずい生徒を守りながら兵士達がブラックウルフと戦ってる、かなり押されてる

生徒もかなりの傷を負っている

ミトは二人を抱えたまま激戦地の真ん中に向けて物凄いスピードで降下する

「あ、しまった」

降下しながらミトが叫ぶ

「どっどうしたの・・」

心配したミシェルがミトに聞く

「二人抱えてるからブレーキが掛けられない・・」

「「えええええーーーーっ」」

「強化魔法、身体強化」

ルミナが慌てて手を前に突き出し魔法を発動させる

瀕死の兵士が戦いの中、風を切り裂く音が聞こえ

その直後その目の前にドーンと言う音と共に土煙が舞上がる

「あ、新手?」

兵士が息をのむ

その瞬間、土煙から放出された緑の風がブラックウルフを切り裂く

「な、なにが?」

「まだ、魔物が残っているぞ、気を抜いてはだめだ」

「ルミナ准将」

あまりのことに、驚いている兵士の横をすり抜け、ミトが魔物に向かい斬りかかる

飛びかかってくる1ッ匹目を腰の短剣で切り裂く

それを見た兵士達は疲れからか安心したのか膝を折る

「残り4匹、ミシェル様と教授は怪我人の治療と脱出の準備を」

「僕は残りをなんとかします」

「ハイ」 「了解した」

かなりスピードがある、短剣でなんとかなるか、そう思った時、後方から何かが近づく気配

後ろを気にしたミトの隙を狙っていたかのように

ブラックウルフが飛びかかる

「しまった」ミトは身を翻し3体のブラックウルフを対処するも一匹がすり抜け

後方で生徒達を治療中のルミナ達に襲いかかる

ミシェルが気づいたがどうすることも出来ない

「危ない」

ミトが叫んだ、瞬間「ギャン」ブラックウルフは断末魔とともに横に吹き飛ばされる

飛ばされたブラックウルフは魔法の掛かった矢がささっていた

「間に合いましたな」

後方から現れたのは馬に乗り弓を構えた近衛騎士団、師団長カレット

「ミトー大丈夫」

カレットの馬の後部に乗ったファリアが声を掛けてくる

最初の位置に残っていた残りのSクラスメンバーが騎士隊の馬に乗って現れる

「師団長さん」

「魔道士殿、少しはお役に立ちましたかな」

「凄い弓矢ですね、助かりました」


「ミト君、大変だ」

ルミナはカレットに軽く頭を下げるカレットは手を上げて答える

「護衛の兵士の話だとまだ、森の中に生徒がまだのこっているらしい」

「なんですって?」

「素材採取のチームでメンバーは5人

それほど遠くには行かないはずなので護衛兵士もついていないと

此処を死守するので手一杯で助けにいけなかったそうだ」


「すぐに、助けに行かないと」

「そうだね、もうすぐ日も落ちる手分けして・・ン?」

「あれは?」

薄暗い森をルミナが指さす方向に人影が見える

素材採集グループが森から出てきた


「みんな大丈夫か?」

森から出てきた人影に騎士が駆け寄り肩を貸し安全な場所まで連れてくる

息も絶え絶えで連れてこられたうちの一人が

「オ・・オークが」

「オーク?」「オークが出たのか?」「よく無事で」

Sクラスにも騎士隊にも戦慄が走る

「ちょっと待て君たち5人じゃなかったのか?」

生徒の数を確認していたルミナが声を上げる

「あと、あと一人はどうした?」

「イ、イリア?」

「イリアはどこ?」

少し離れたところで手当を受け休んでいた

Bクラスの女子生徒がふらつきながら立ち上がる

「危ない」

ファリアがよろけた女子生徒に駆け寄り抱きとめる

そこにマルナが近づき

「おい、イリアってのは女か?」

女子生徒は無言でうなずく

マルナの顔が怒りに染まる

「貴様らまさか、その子をおとりにして逃げてきたのか?」

怒ったマルナが4人につかみかかろうとするのをカレットに止められる

「気持ちはわかるが怪我人だ」

「どういう事ですか?おとり?」

ミトがわからずに聞くと

「オークは人を襲うとき先に女を生け捕りにし後で男を殺すと言います

昔の商人は森でオークに襲われた時、奴隷の女をおとりにして逃げたと言います」

「そんな」

4人の手当てをするため近づいてきたミシェルがつぶやく

「し、仕方がなかった、5匹もいて怖かったんだよ・・」

4人の中のリーダ格の男が叫ぶ


「だからって」

さらに怒り出すマルナをミトが止める

「どのあたり」

「えっ?」

いきなりミトに質問されリーダー格の男が困惑する

「どのあたりで襲われたの?」

言葉は柔らかかったが明らかにミトは怒っていた

余りの怒りのオーラにカレットとルミナは息を飲みSクラスのメンバーは冷や汗を流す

「どこだ?」

「ひっ・・あ、あそこから700メートルぐらい森に入ったところ・・」

ミトの迫力に押され男はさがる


「ありがとう」

ミトは冷静にお礼を言うと森の入り口を見つめる

間に合うか・・・

「いかれるのですか魔導士殿?」

声をかけたのはカレット

ミトは黙ってうなずく

カレットは自分の右側に着けている剣を外しミトの前に差し出す

「これは、我が家の宝物庫でも最高のショートソードです

次にあなたに会えたら何時ぞやのお礼にお渡ししたいと思っていました

どうかお使いください」

「そんな大事なものを、ありがとうございます」

「姫様の短剣にはかないませんがね」


「では、行ってきます」

「ミトさん」

ミシェルが声をかける

「今度はしがみついてはダメですよ」

「わかっています、ここで皆さんの治療を頑張ります」

ミトは頷くと

強化魔法クイックと叫びものすごい勢いで森の中に消えていった


「ご武運を」










「ありゃりゃ、3人で飛んでっちゃったよ」

「王女様もやるねー」

ファリアとマルナがのんきな事を言っている

「私たちも急ぎましょう、早く合流しないと・・」

「先生、早く合流しないと何かあるんですか?」

ココの質問に

「魔物が出たら戦えるメンバーがいません」

と、カリラがあっさり答える

「「「「ああああ」」」」 「いそぎましょ」


この後、王城から駆けつけてきた近衛騎士隊に拾われる面々





少しでも評価とかされているとうれしいですね

でも、どうやって見つけるんだろ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ