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救援

本当はサブタイトル 「やるんじゃないわよ・・」だったんですけど

思いのほか長くなってしまい「救援」になりました

いつものようにだらっとしていますが

よかったら読んでください

「まったく、午前の授業は今日もミトのトンデモ魔法試技で終わっちゃったわね」

食堂で昼ご飯を食べながらファリアがつぶやく

「なんかすいません・・」

「ミトさんは悪くないですよ」

「そうですわ、あなたも嫌味言うもんじゃありませんわ」

アリアルナさんに突っ込まれてファリナが慌てる

「別に、嫌みじゃないわよ、でもSクラスのメンバーにはあのポシェット使わせてくれても

良いんじゃない?」

「何かすみません」

「王女様にまで気使わせてるんじゃないですわよ」

ファリアが困ったように慌てている

「でも、今はまだ無理かも知れないけど、あの魔法はみんなも使えるようになると思うよ」

「ほんと?」

「俺でも出来る?」

「多分大丈夫だと思うよ魔法制御が難しいけどそれ以外は大丈夫だと思う」

それを聞いたファリアが天を仰ぎながらぼそっと一言

「魔法制御かこりゃ午後のミトの授業真面目にやらないとだめね」

「あら真面目に受けるつもり無かったんですの?」

アリアルナさんにしっかり突っ込まれる

「うっさいわね、何でもかんでも突っ込んでんじゃないわよ」

「そう言えばカリラ先生が仰っていたもう一つの魔法って何だったんでしょう?」

「あれは、おそらく空間転移じゃないでしょうか」

話を変えるような王女様の質問にココさんが答える

「空間転移?」

「おそらくですが言いかけた言葉から推測すると」

「ココさんどんな魔法なんですか」

「私も魔法史に興味があって本で読んだんですが過去には

現在地と自分が行きたい場所を短時間で結び移動する魔法があった、とありました」

「ふぇー それがで来たら凄いわね」

違う場所を短時間で繋ぐか漫画で読んだ事があるワープみたいなものかな

となると

「ミ・・」 「ミ・・ト」 「ミト・・」

どんな感じになるか考えていると声をかけられる

「ン?・・どうしたのファリア」

「こんなところで、やるんじゃないわよ」

何故かファリア以外みんなからもにらまれる

「やらないですよ・・・へへ」


「ところで、今日の食堂、人が少なくない?」

「ああ、今日はBクラスが幻想の森で実地訓練やってるらしいよ」

「へー実地訓練か楽しそうだね」


「あれ?それ、私たちはやらないのかな月間の予定表にはなかったけど?」

ファリアの独り言のようなつぶやきにアリアルナさんがノートを開く

「本当ですわね、予定には入っていないですわ」


「そのことですが」お王女様は紅茶のカップを手に取り

「私たちは、ミトさんに魔法の指導をして頂いて

ある程度レベルアップした後、実践を想定して魔獣討伐を行う予定があります」


みんなは魔獣討伐という言葉を聞き身を固くする


「魔獣討伐・・なんか、話だけでも身震いするね」

「ほんとよ」



僕は重苦しくなった空気を払しょくするようみんなに声をかける

「さて。そろそろ午後の授業に行こうか・・僕も頑張るよ」


みんなで、食器を片付け廊下に出たときに異変に気づく

「何か先生達バタバタしてない?」

「どうしたんだろ」

「あ、カリラ先生」

ミトはちょうど部屋から出来たカリラを呼び止める

「何かあったんですか先生」

「ああ、ミト君・・ちょっとこっちに」

先生に袖を引っ張られ廊下の端に連れて行かれる


今、Bクラスが幻想の森で実地訓練を行っているんだけど

「ハイ、さっき聞きました」

「その、Bクラスが 無数のブラックウルフに襲われ怪我人も出ていると今連絡が」

「襲われた?」

「兵士は同行していないのですか?」


「実地訓練と言うこともあり魔道士と戦士10数名が同行しているのですが

数が多いのと生徒達も四方に分かれて訓練をしているのでかなり苦戦しているようです」


いつの間にか側に来ていたルミナが話に加わる


「救援に行った方が良くないですか?」

僕の進言にルミナ教授は

「すでに、中隊編成で救援に向かっていますが、森の浅い部分と言っても

ここからだと30キロ近く実は例の王女様の事件があったあたりで

今からじゃとてもじゃないが間に合わない」


「連絡はどうやって取っているのですか」

王女様がルミナ教授に聞く

「魔法誘導弾に手紙を詰め飛ばしています」

「一方通行ですが状況は、」「ルミナ教授」

その時、一人の先生が慌て走ってくる

「ルミア教授、魔弾が届き小隊半壊怪我人多数の連絡が・・・・」

「最悪だ、どうしたら・・・」

「ルミナ教授、試したい魔法があります、もしかしたら救援が間に合うかも」

「なんだってそれは」

「ミトさんまさか」

ミトは黙って目をつむり瞑想に入る

ミトのスフィアが金色に輝く

『ねー聞こえるまだ休眠中かな』

『大丈夫聞こえてるよ』

『さっきココさんから聞いた空間転移魔法多分考え方は前に

漫画で読んだワープみたいなものだと思うんだけど

紙に書いたA点からB点までの距離を短くするのに折り曲げてくっつけるって

テレビで見た感じだとそんな感じだと思うんだけど』

『ワープが何だかわからないけど、イメージはそれでいいと思うよ

後は、森のイメージを合わせて出来たら

胸の前に手を重ねてそのまま前に押し出すように左右に開いて』

『分かった』

ミトの手の動きに合わせて円形に空間が開いていく

「な、な、な、なにこれ?」

「ミト何してんの」

「円の中に森が見えるぞ」

とんでもない自体にみんなが喧々囂々大騒ぎ

『ミトもう良いよ』

『ウン』

目を開けると円形の空間が開き

みんなはあまりのことに固まっている


『空間、開いてる時間限られてるから急いでミト』


「行ってきます」

「待ってくれ私も行く」

「私たちも一緒に行きます」


Sクラス全員とカリラ、ルミナがゲートをくぐる













次回は救出となる予定です

少しパワーが落ちてきましたが 頑張ります

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