やっぱり目立つ
少し短編です
「ミト朝ご飯出来たわよ」
お母さんの声がする
朝か今日も一日始まる・・・起きたくないなー
と、ベッドの中で、まどろんでいると部屋のドアが開きお母さんが入ってくる
僕のベッドの横まできて
「どうしたの、学校行きたくないの?」
ベッドの横に腰掛けながら聞くお母さん
僕が「ウン」というと
お母さんは「そっかーそれなら休んじゃお」
「えっ??」
休んじゃおっていつもならホッペタ摘まみ上げて怒るとこなのに
「お母さん・・?」
その時バーンと言う大きな音と共に部屋のドアが物凄い勢いで開く
「だ・め・で・す」
開いたドアの方を見ると仁王立ちする女の子がいた
「おうじょさま?」
「たく、息子との水入らずの会話に割り込まないでくれる」
そう言われた王女様は
「あら、息子を甘やかす親馬鹿会話にしか聞こえませんでしたが?」
「フ・フ・フ」
「ホ・ホ・ホ」
数分の睨み合いのすえ
「ミトさん、外のテラスで待ってますね」
そう言って王女様は部屋から出て行った
「しょうが無いミト、朝ご飯にしましょ」
身支度を調え、お母さんと一緒の食事、その時お母さんが
「そう言えば何で学校行きたくないの?」
と、聞いてきた
「それは・・・」
僕は、授業形態が魔法理論、魔道具製作それと魔法実技
魔法実技は僕が指導することになっていると話す
「そうか、魔法指導ね。」
「ウン、何やれば良いのか、教えるって言っても僕自身魔法を使えるように
なってから一週間ぐらいだし、だから」
それを聞いてお母さんは
「そうだねー、だったら・・・・」
ミトさん、ファリアさん達もいらしたので、そろそろいかがです?」
王女様に声をかけられ
慌てて家を出る
「行ってきまあ-す」
「行ってらっしゃい、無茶しないでね」
外に出ると馬車が止まっている
王女様が乗ってきたのかな前に見た馬車より小ぶりで扉に紋章も入っていない
ってまさかこれで学校に行くの?
「ミト早く乗って」
開いた窓からファリアが手を振っている・・ってもう乗ってるし
「さ、ミトさんも」
王女様に促され「乗るしかないかー」と諦める
歩いてもそんなにかからない道を馬車で行けばあっという間に着いてしまう
それでも他の生徒からは、目立ってしまう
また、余計なことが起こらなければ良いのだけど
馬車から降りるとみんなの視線が僕にあつまる
やれやれ、僕はみんなからの視線をかいくぐり教室に急ぐ
ブックマークが少しでも増えるってとても
うれしいですね
次回は少し長めだと思います