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始動1

血だまりの中にオークが沈む

食堂にいた学生達も遠巻きに様子をうかがっている

「一体何事ですか・・・キャー」

コレット先生が走ってきてオークの死骸に気づき悲鳴を上げている

ルミナさんが僕が倒したオークの検死をしている

ルミナさんに声をかけようとしたとき

横から名前を呼ばれる

「ミトさん大丈夫ですか?」

声のする方を見ると先ほど回復魔法をかけてくれた女の子

やっぱり、この娘あの時の・・・あれ、と言うことは

「おうじょさま?」

「ハイ、ミシェルです」

「失礼しました」

一歩下がってひざまずこうとすると王女様が慌てて

「此処では騒ぎが大きくなるので普通に接してください」

僕は頷いてから

「回復、ありがとうございました」

「いえいえ、貴方に受けた恩に比べれば・・」

「ミト」

「おい大丈夫か?」

王女様と話しているとファリナとマルナが飛び込んできた

二人とも凄い剣幕で詰め寄ってくる

「落ち着いて二人とも大丈夫だから・・・テルミナさん達もいたし」

「ほんとに?慌てて逃げたらミト居ないし・・一人で戦ってるって言うし

おまけに倒したって・・」

「本当だよ、戻ってみたら全部終わっているし・・ところで、この美人は?」

マルナが照れながら王女を見る

「えーと、」どう説明しようか困っていると

「ミシェルです、先日ミトさんに助けてもらって今日はお礼を言いたくて

テルミナ准将に連れてきて頂きました」

みんながテルミナさんを見ると

「ミト君良いかな?」

オークの検死をしていたルミナさんが僕を見て名前を呼ぶ

「このオークだけどハイオークのようだね」

「ハイオーク?」

「オークの上級種ですね、知能も比較的高いと聞いています

ですが・・・」

「ミシェルさんの思っているとおりだと思います

知能が高いと言っても人に化けたり紛れ込んだりすることは出来ないというのが

今までの見解でした」

「後はもう少し調べないと・・コレット先生申し訳ありませんが魔法軍に連絡と

学院長に授業終了の要請をお願いします」

「分かりました」

コレット先生が連絡に走る

「さて、我々は場所を変えましょうか

もう少し、お話したいこともありますし・・ミト君よろしいですか?」

有無を言わせないルミナ准将の目に負けて

ハイとしか答えられませんでした

ルミナさんはニコッと笑い準備をしてくるとその場を離れる

大きくため息を吐く僕にファリナが近づいて

「ミト、触媒って言うか短剣なんか持っていたの?」

「ああ、これ?」

僕は右手に持っている短剣を持ち上げて見せる

「綺麗な短剣ね虹色に光ってる」

王女にもらった短剣はオークの首を切り裂いたとは思えないほど

血糊も曇りも残っていない

「持たせてもらってもいい?」

「良いよ」

ファリナに短剣を渡すと灯りに短剣をかざし綺麗と言っていると

「あ・あ・あ・あなたそれ・・・」

急にアリアルナさんが慌てだした

「柄の部分にあるの、お、王家の紋章じゃ」

「えっ・・」

マルナもココさんもファリナの持っている短剣の柄に注目する

「ミト・・・これ」

「えーと」

僕が困っていると王女様が

「ミトさんのお母様は昔王国魔法師団に所属されていたことがあるので

その時に頂いたものだと思いますよ」

「「「「へーー」」」」

みんな驚き方が変だったけど

僕も初耳だったので人のことはいえないかな

その時備え付けのスピーカーから

構内に非常事態が発生したため

生徒各員は至急自宅に帰るように放送が入る


その放送を聞いているとテルミナさんが戻ってきて

第一特別応接室の仕様許可がもらえましたので行きましょう

Aクラスのメンバーも一緒にどうぞ

「えーと・・」

みんなが僕を見る

僕が頷くのを見てみんなそれぞれに肯定の返事をしている

それにしてもお母さん?が魔法師団












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