ここはどこで、わたしはだれで
ここは?
僕がいるのはベッドの上?
しかも、いつも寝ていたぺらぺらの布団と違いふかふか
とりあえずベッドから降りて部屋を出てみる
廊下に出てみると良い匂いがする
あら、早く・・・・・ああ、まだ寝ぼけてるのね はいはい
こっちよ、そう言うと僕の背中を軽く押してキッチンの外にある水場に連れて行かれて
顔を洗うとタオルで拭いてくれた
「さ、ご飯にしましょ みんな来ちゃうわよ」
「うん」
何が起こっているのか判らないのでとりあえず返事するしかない
席に着くと目の前にパンとスープ、サラダとオムレツ
スープからは湯気が立っている
その湯気を見てると自然と涙が出てくる
「これ食べて良いの?」
お母さんと名のったその人はきょとんとして
変なこと言っていないで早くしなさい学校に遅れるわよ、と笑った
学校?? オムレツを口に頬張りながら
「小学校?」聞いてみると
「魔法学校でしょう・・・・ところで小学校って何?」
ええっ逆に魔法学校って何??地名か何かかな、となると県立とかかな
僕が目を丸くしていると
「王立魔法学校でしょ」
独り言のつもりでつぶやいたのを拾われたっって
お・う・り・つ 王立ってあれか?本とかに出てくる
王様がいる国が造ってる?
当たり前のことをあたりまえに考えていると外に人の気配がする
ミトー、学校行こー
ほら迎えに来たわよ、早く着替えなさい
お母さん?が持ってきてくれた服に着替える
制服なのか少し変わった服
赤いシャツに黒い上着とズボンあと丸いこれも黒い帽子
あと、ネクタイ?白い紐に青い綺麗な石が付いてる
あっという間に着替えさせられドアから外に押し出される
ごめんね待たせてしまって
「いつもお迎えありがとう ファリア マルナ」
迎えに来たという子たち 女の子が ファリア 男の子が マルナと
「ほら早くしなさい遅れるわよ}
「は、はい 行ってきます」で良いのかな・・
「行こうミト」ファリアという子が手を出してくる
大丈夫なのかなこれ、なんだかわけがわからない
登校?の途中ファリアとマルナが話してる
「ねーマルナ予習してきた?今日から魔法実習でしょ」
「全然、やってみたけどわかんないんだよなー
意識の中での演算って頭の中でイメージ作るってんだろ意味わからん」
「そっか」
二人の話を聞きながら森のような木に囲まれた一本道を遅れないように歩いていく
「ミトはどう?やってみた?」
急に話しかけられびっくりいて返答に困っていると
「その感じじゃ似たようなものかな あはは」
マルナが笑っていた
ファリアもくすくす笑っている
友達?にこんな風に話しかけられたことが無いから困ってしまう
「うん」と言ってごまかす
二人はそんな僕を見て笑う・・でも嫌な感じがしない、それどころか暖かい
楽しそうに歩く二人を見ていると正面に大きな建物が見えてきた
ここが、学校?魔法の?「おおきいいな」
そこには、大きな門と石造りの建物が森の中に現われた
「すごい・・・」
とりあえず2話目です