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装備とスキルの確認


さすがにこのまま立ちっぱなしで話のもあれだ…

俺たちは集合した場所から少し移動してベンチに座り、情報交換をすることにした。

すぐにアレンが提案を口にする。


「ねぇ、とりあえずみんなフレンド登録しとこうよ!ログイン状況とかもわかるし、ゲーム内での連絡が取りやすくなるから!」


そーなのか…正直今までやってきたゲームではあまりフレンド登録とかなかったからよく分からないんだよな。

ここま経験者であるアレンの言うことを素直に聞いておこう。


6人もいるため全員のフレンド登録にはしばらく時間がかかったが、みんな問題なくフレンド登録できたようだ。

俺のステータス画面の一部にみんなの名前とログイン状況なんかが表示されている。便利なもんだ。


フレンド登録が終わり、まず聞いたのはみんなの選んだ装備だ。…装備がかぶってなきゃいいが。


「…みんな、装備はなにを選んだんだ?俺はナイフを選んだが…」

「あぁ、やっぱりアキはナイフにしたか、僕は片手剣と盾だよ、スキルは【鉄壁】」

「俺は長剣!!スキルは【スラッシュ】!」


兄貴にはナイフを選ぶことを見透かされていたいたようだ…そして二人とも予想通り剣士型の装備を選んでいた。

兄貴であるナツは片手剣と盾に…アレンは長剣を選んだようだ。

正直、兄貴のガタイなら大剣でも余裕で振り回せそうだげどな…おおかた姫のことを考えての片手剣と盾なんだろう。


「私は弓だね!現実でもやってるし、これが一番しっくりくるだろう…スキルは【狙い撃ち】だね」

「わ、わたしは杖にしました、得られたスキルは【ヒール】です。」

「私も杖にしたー!!」


姉貴であるサクラは弓を選んだようだ…実際に現実でも弓術をやってるからな、確か師範代とってたよな…ゲーム内でもすぐに使いこなしそうだな。

ユキと姫は同じ杖を選んだようだ。

ユキは回復系の魔法を使えるみたいだけど…姫の方も同じか?


「まぁ姉貴は弓にするだろうなと思ったよ…。ユキと、姫…えーっと、ゲーム内だとハルって呼んだほうがいいのか?は同じ杖か…スキルも一緒なのか?」

「いつも通りに呼んでいいよ!アキにぃ! 私のスキルはみんなを強くするスキルだよ!!」

「了解、姫。んでみんなを強くするスキルってなんだ?」

「あぁ、それは【エンチャント】だよ、スピード上げたりパワーをあげたりって感じだ」


ハル…姫の言ったことに対して入れたツッコみに答えてくれたのはナツだ、なるほど二人とも違うスキルを得られたわけか、ということは他に攻撃魔法や弱体化の魔法もある可能性が高いな。

まぁパーティー的に見てもバランスは悪くなさそうだ。


「近接2人に、斥候、遠距離、回復、強化…パーティバランスは悪くないわね」

「さっそくフィールド出てモンスターと戦おうぜ!!」

「そうね…まずはレベル上げしましょうか」

「東門を出て少し歩くと初心者用のフィールド【Calm(凪の) Forest()】があるよ!!」

「じゃ最初はそこへ行ってさっそく戦ってみましょう」


サクラとアレンの2人は目的地を決める


ん?なんで知ってるだ?この2人…聞いた方が速いか。


「なぁ、なんでアレンは東門を出るとその【Calm(凪の) Forest()】っていうのがあるのを知ってるんだ?」

「た、たまたま聞いたんだよ…は、ははは!」

「始まったばかりだぞこのゲーム…怪しいことこの上ないんだが」

「ま、まぁいいじゃないですかアキにぃ、とくかく出発しましょう!」

「…まぁいいけども」

「それじゃ!しゅっっぱぁぁ~~つ!!」


なぜアレンがフィールドの位置を知っているかが気になり聞いてみたがはぐらかされてしまった…ユキもアレンをかばっているような気がする。

まぁ後々わかるだろう、今はユキと姫の言うとおりに出発しよう。

姫の元気な出発を合図にみんなでフィールドへと向かう。



6人で歩いて東門に向っていると周りのプレイヤーの視線を集めているのがすぐに分かった…まぁうちの兄妹はみんな美形だからな、俺以外は…。

みんな話すのに邪魔だからって初期装備のヘルム取っちゃってるし…。


全員の見た目を説明すると、

ナツ

 体格がよく長身、性格と同じく顔も穏やかなつくりをしている。包容力があり安心感がにじみ出ている 男性。父親似。


サクラ

 長身細見でモデル体型、男勝りな態度、言葉遣いだがそこもまた人気がでるポイントの一つ。母親似


アレン

 活発で明るく誰とでも仲良くなれる。スポーツ万能で学校での人気も高いイケメン。母親似


ユキ

 小柄、小顔でこちらもモデルのような顔立ち、姉と違って癒し系。父親似


ハル(姫)

 ナツとその奥さんの遺伝子をばっちり受け継いだ元気いっぱいな美少女。



この5人がまとまって歩いてるんだ、目立たないはずがない…みんなほとんど体型や外見はいじってないし…。

ちなみに俺はというと 父親、母親どっちつかずに似ているため優しい顔立ちでもなく、凛々しい感じでもない、身長も兄貴ほど高くないため目立つことはないし、性格も社交的ではないため、あまり人付き合いをしたことすらない。


「ちょっとアキ、あんた街の中くらいヘルムしときなさいよ、すごく目立ってるじゃない」

「…いや、俺じゃないだろ、みんなだってヘルムしてないじゃないか…」

「私たちは別にいいんだよっ!」

「ハハハ!アキにぃの無自覚は今に始まったことじゃないですからね~」


姉貴とユキに呆れたように言われる。


俺が目立っているわけがないだろう…まぁこの中で唯一の平凡というならば逆に目立っているかもしれないが…。


「まぁまぁ!はやいこと東門抜けちゃおうぜ!!」

「そうだね~、アキがこれ以上目立っちゃう前にフィールド行こうか」

「いこう!いこう~!!ふふふ~~ん♪」


姉貴や雪に続き、兄貴やアレンにも…。

唯一呆れた表情を向けてこないのは楽しそうに歌いながら歩く姫だけだ。


俺が悪い訳ではないのに…解せぬ。



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