プロローグ
以前投稿していた小説を書き直しながら再投稿いたします。
よろしくお願いします。
森の中をぬけて広がる草原、太陽の光が降り注ぎ風が吹き抜けるそこに大きな狼…フォレストウルフと戦う6人の姿があった。皆、それぞれの武器を手にお互いをカバーしながらモンスターを追い詰めていた。
両手にナイフを持つ長身で細身な男が叫ぶ
「アレン!姫の方には行かせるな!!進路をふさげ!」
「任せろっ!!アキ兄ぃ!」
ガンッ!!
「グルルルルルルッ!!」
それに答えつつアレンと呼ばれた少年がモンスターの行く手を装備していた長剣で行く手を阻む。
今度は少し離れていた女性が弓を射つつ叫ぶ
「アレンはそのまま抑えて!アキは弱った敵から仕留めなさい!!」
「了解!ねーちゃん!!」
「わかった」
指示された二人は言われた通りに行動にうつす…アキと呼ばれた少年は射られた、もしくは傷ついているフィレストウルフを優先的に狙ってナイフを振るい、時には投擲して数を減らしていく。
「ナツはユキと姫の護衛をしつつ隙があれば攻撃して! ユキ!アレンに回復魔法! 姫はアキにスピードアップ!!」
弓を射続けながらさらに他の三人に支持をだす女性、
「おう!」
「わ、わかった!【癒しの光よ!傷を癒せ!ヒール】」
「まかせて~ 【汝の足に風の力を与えん!スピード・ブースト!】」
その指示に力強く答えるナツと呼ばれた大柄な男、少しあわてながらも回復魔法を使う小柄な女性、そして楽しそうに笑顔で答える小さな女の子がいた。
回復魔法で体力が戻り激しく攻勢にでるアレン、スピードがあがり殲滅する速さが上がったアキ、そして支持を出しながら矢を射続けていた女性、サクラによって残っていたフォレストウルフもすべて倒された。
「よし!レベルアップだ!」
「ふぅ…」
「おつかれさま~」
「みんな大丈夫?」
戦闘後、各々それぞれに言葉を漏らしていた。
「俺、レベル3になったよ!みんなは!?」
「私もあがった!!」
「同じパーティで戦闘してるんだもの、レベルアップにそんなに差は出ないでしょ…」
「ははは!まーその通りだな!」
今の戦闘で全員がレベルアップしたようだ。
ステータスを確認している活発そうな少年アレンに、先ほど支持を出していた細身の女性サクラから叱責が飛ぶ
「ちょっとアレン!ゲーム内でねーちゃんて呼ばない約束でしょ!?」
「ご、ごめん、自然と…ね、ははは…」
「アレンは兄―さんや姉―さんのこと大好きだもんね?」
「大好きだもんねぇ~?」
「うっせーよ、ユキ!!姫も!!」
アレンの、そしてサクラの妹であるユキと、その兄弟たちの姪である姫と呼ばれた女の子からからかわれるアレン、そしてはじまるアレンと姫の追いかけっこ…
「まーアレンをからかうのもそこまでにして一度街に戻ろう!」
「そーだな、とりあえず最初の探索はこんなものだろう」
じゃれあっているアレンと姫を止めつつ街に戻ることを提案する大柄な男、この兄弟たちの長兄であり、姫の父親であるナツが…それに同意するかの様につぶやく次兄、長身で細身の男アキが皆に言う。
「そうだな!街に戻って装備を整えたい!」
「なにか美味しいものが食べたいわね…」
「疲れたから休憩しようね姫ちゃん!」
こうしてモンスターを倒したパーティ、リアルでは兄弟とその姪の六人は始まりの街に戻っていった。」