第五話:混乱した戦闘
戦闘を書くのって難しいです・・・
一瞬何が起こったのか分からなかった。 変なところにきたと思ったら山賊みたいなのに捕まり、逃げられたと思ったら緋波が後ろから矢で足をうたれた。もう駄目だ・・・そう思ったときだった。
「お主ら、下がれ」
そういう声がしたかと思うと、突然目の前に人が現れた。
「お主ら、大丈夫か?」
突然の登場と問いかけで、なかなか言葉がだせなかった、そうしていると、山賊?がこっちへ向かってきていた。
「仕方ない、まずは賊どもを成敗して、それから話を聞こう」
そう言うと、山賊?の方を向いた。
「何だ、てめえは?」
「人数は7人ぐらいか、この程度なら問題はないな」
「おい、お前無視してんじゃねぇ、殺され・・・」
男の言葉はこれ以上は出なかった、なぜなら・・・
「「「「「えっ?」」」」」
その場にいたほとんどの人が気づかなかった。
さっきまでしゃべっていた男の首から上がなくなっていたのだ。そして突然出てきた人の手には、黒い刀身をもった日本刀が握られていた。
「やはり、この程度の腕でこの人数なら大丈夫そうだな」
「なんだとっ!!」
「さて、多人数で人を襲おうとしたこと、死んで後悔するといい」
「おれたちをなめるんじゃねぇ!!」
山賊たちはいっせいに切りかかろうとしていた。
「いざ、参る」
その人も刀を構えた。
先に仕掛けたのは山賊の方だった。少しずつ近づいたかと思うと三人がいっせいに切りかかってきた。だが、刀を構えた人は避けようとはせず、左にいた男を切ってその流れで二人の剣を受け止めた。
「「なにっ!!」」
二人が驚く瞬間を見逃さす、剣を弾き切りふせた。そのとき、奥に弓を構えている山賊が二人いた。
「危ない!!」
とっさに叫んでいた。そしたらさっき切り殺したやつらの剣を拾って、それを投げていた。とっさにきたので避けられず、剣は心臓の近くに突き刺さった。一人が死んだ事に動揺していると、いつの間に近づいたのかもう一人もまた切り殺された。
「残りは二人か」
多いと思っていた山賊も残り二人しかいなかった。残った山賊はどちらも恐怖の表情をしていた。
「くそが、ならせめて、こいつらを」
そう言うと二人がこっちに剣で切りかかってきた。
急な出来事に戸惑って反応が遅れ、一人は切り殺したものの、もう一人はすでにおれたちの近くまで迫っていた。だが、何故かは知らないが山賊の動きが遅く感じられた。これならばと思い、切ろうとした剣を紙一重で避け、山賊の頭に蹴りを放った。そしてよろめいていた山賊は裏から刺されていた。周りには、おれと緋波、そして山賊から助けてくれた人しかいなかった。
「怪我を見せてみろ」
その人の言葉でだんだん意識がはっきりしてきた。そういえば緋波は怪我をしているんだった、緋波の方を見るとその人は緋波のけがを診ていた。
「見た目よりも、ひどい傷ではないな治療すれば大丈夫であろう」
その言葉に少し安心した。しかし、まだ安心はしきれなかった。
「あなたはいったい何者ですか」
敵を見つめるかのような視線を向けて問いかけた。
「まぁそんなことより、この娘を治療する事の方が先決であろう」
「それは、そうですけど・・・」
「某の事については歩きながら話す、まずは早く行こう」
「行くって、どこへ?」
「某が住んでいる村へ」