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セーブ0 ~プロローグ~

初投稿です。


注意点

・文章中の誤字脱字があるかもしれません。

・文法が間違ってるかもしれません。


その他至らぬ点があるかと思いますがよろしくお願いします。

 

 今日は朝起きた時から何か嫌な予感がしていたんだ。

 でも唯の厨二病が発症しただけだと気にしなかった。

 だから今日もいつも通りのんびりと高校に向かった。

 昨日寝すぎたせいで少し重く感じる身体をどうにか動かし教室へと向かう。


「おはよーす!」

「おっす」


 明るい声で挨拶してきたのは隣の席の河谷敦志かわたにあつしだ。中学からの友人で割と仲が良い。


「なぁ!昨日のニュース…おまえなんか疲れた顔してんな。大丈夫か?」

「いや、朝から調子悪くてさー」

「風邪か?しんどいなら今日は帰った方がいいんじゃね?」


  基本いい奴な敦史は俺の心配をしているようだが、心配無いと断っておいた。

 嫌な予感がするなんて言ったらなんて思われるか…。


「で?昨日のニュースがなんだって?」

「お前、ニュースくらい見とけよ。ヤベェことになってるぞ」

「悪いな、世間知らずで。で?何がヤベェんだよ?」

「なんでも隣の県で高校生が突然消えたらしいんだよ」

「ふーん。まぁ、別に行方不明くらいあるだろ普通」

「違うって!1クラス全員消えたんだよ!その学校のどっかのクラスが全員!」

「………まじ?」

「マジだって。どの局もその事ばっか取り上げてる。ネットでも異世界転移だとか騒がれて話題になってるぜ」

「…おいおい流石に異世界転移なんてある訳ねぇだろ」


 どうやら俺が昨日部活で疲れて家で寝ていた頃にニュースになっていたらしい。


 ガラガラガラーー


「みんな席につけー」


  そんな話をしていると教室の扉から担任の男教師が入ってきた。扉の音に反応して俺達を含めた生徒達が一斉に席に戻っていく。

  朝のホームルームの時間だ。


「じゃあ出席取るぞ、相川ー」


  今日も面倒な授業を受けなければならないのかと思うと憂鬱な気分になる。


「天野ー」

「はい…」

「今川ー」


  出席番号3番の俺 天野賢人あまのけんとは無愛想な返事する。

  何事もなくホームルームが終わり次の一限目までの準備時間になった途端にまたクラスは談笑に戻る。


「で、さっきの話の続きだけどさ」


 また敦史が話しかけてきた。


「なんだかんだ言ってもお前も異世界モノの小説好きだろ?ちょっと不謹慎だけど、マジでクラス転移とかだったら羨ましいよなぁ」

「まぁ小説ほど御都合主義ならぜひ行ってみたいけど、現実はそうはいかないだろ」

「ったく夢のない奴だなぁ。でもまぁ確かにチート能力でハーレム無双ってのは流石に無理か。せいぜいこっちの世界の知識でなんか商売とかするのが現実的だろうな」

「…お前、日頃から異世界行ったらって考えてるだろ。時間の無駄だからやめとけ」

「べ、別にいいだろ。妄想くらい。妄想世界は人類に与えられた理想郷ユートピアなんだよ」

理想郷ユートピアねぇ。…っ!?」


 くだらない話をしていたら突然今朝と同じ嫌な予感がした。

 しかも今朝とは比べものにならないほどの。

 体中の血が抜けていくあの嫌な感覚と体から出た大量の汗に俺は気を失いそうになった。


「おいっ。大丈夫か!?お前の顔色真っ青だぞ!?」


 敦史が心配するが俺は震えて返事ができない。



 俺が震えて出して数秒後、それ(・・)は突然起こった。


 キーーーーーーーーン

 耳鳴りのような音がしたと同時に教室にいる生徒の全員が光り出したのだ。

 キラキラとしたBB弾ほどの粒のような物が生徒達から溢れている。


 この突然の状況にいち早く我に返ったのは敦史と震えていた俺だった。

 さっきまで話していたニュースの事件なのではと思い至ったからだ。

 光り出してから震えが止まった俺は真っ先に叫んだ。


「外に出ないとヤバい!!みんな教室から出ろ!!早く!!」


 その声に我に返った生徒は我先にと教室から出ようとする。

 だがほとんどの生徒が出て行く前に光は強くなり教室は真っ白で見えなくなった。


ありがとうございました。

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