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5、成長、そして学園へ!(3)

学園にはまだ行かなそうです。すいません...。


僕は今、馬車にのって王都に向かっている。


先日12歳の誕生日を迎えたんだけど、父さんが学園に行かせたくないって言い始めたんだ...。


母さんが父さんに2時間ほどお説教をして部屋から出てきた。


「あの人がまた何か言い出す前に王都に行った方がいいわ。」


「う、うん。わかったよ。」


...みたいな事があったんだ。


とりあえず、王都で入学までは宿に泊まるつもりでいる。


ってか、馬車の中寒くない!?


外を見ると雪が降っていた。


この世界も雪が降るんだなー...。




この世界には四季がある。一年間は1~12の月で表されている。


つまり、地球と同じだ。


入学試験は3月の頭で今は1月。2ヶ月間の猶予があるんだけど...。


あ、そういえば。僕の誕生日は12月24日なんだよね。


それはさておき、2ヶ月間暇になるな…。何しようかな。


たしか、王都には冒険者ギルドがあるって母さんにきいたことがある。


そこで腕試しでもしてみようかな?


そんなことを考えているうちに馬車は王都に着いていた。


「さて、宿を探さなきゃ。」



大通りには武器や防具、日用品のお店が並んでいる。


そういえば...僕、武器とか持ってないじゃん!


「後で買っておかないとなぁ...。」


そこそこ大きな宿があったのでそこに入ることにした。


中に入ると厳ついおじさんがカウンターに座っていた。


「すいません。」



「一泊、大銅貨3枚だ。」


「あ、はい。2ヶ月お願いします。」


「それなら銀貨3枚だ。」


「これでお願いします。」


そう言って金貨を1枚渡した。



この世界の通貨は


銅貨 (10円)

大銅貨(100円)

銀貨 (1,000円)

金貨 (10,000円)

閃貨 (100,000円)


と、なっている。




「...釣りだ。お前、どっかの貴族か。」


「え!なんでわかったんですか!?」


「金貨をポンと出す奴は限られている。そこそこ有名な冒険者か商人、貴族ぐらいだ。冒険者なら格好でわかる。商人は大量の荷物。お前さんはどっちでもないから貴族だと思ったんだ。」


「な、なるほど。」


「部屋は206だ、これが鍵。金とかなくなったら困るようなものは置いていくなよ?自己責任だ。」


「わかりました。」


部屋に向かい荷物を置く。


「さて、まずは剣かな。」


どんな武器にしようか悩んでいたが見た方が早いと思い、さっきの大通りの武器商店に向かった。


「いらっしゃい。ゆっくり見ていきな。」


店主らしき人からそう言われ武器を物色し始めた。


ナイフ、短剣、片手剣、両手剣、錕...etc.


その中で目を引くものがあった。


刀だ!この世界にも刀がある!


柄や鞘だけではない、刀身までもが漆黒に染まっている。


鑑定魔法を発動させた。


魔剣 ブラッドサイス

武器属性・闇


闇属性!?これってレアなんじゃ...。


「おじさん!これはいくら?」


「それかい?それは使いにくいってんでなかなか売れなかったからなぁ。金貨5枚だったけど1枚でいいよ。」


「ほんと!?じゃあ、これください!」


「物好きも居たもんだね。はい、金貨1枚確かに頂いたよ。」


「ありがとう!」


いい買い物をしてしまった!


「あ、おじさん。このコートとガントレットはいくら?」


「そのコートは銀貨1枚、ガントレットは銀貨3枚だよ。」


「それもください。」


「はいよ、銀貨4枚だね。まいど!」


早速装備して...よし!



次は冒険者ギルドだ!


冒険者ギルドの扉を開けると...............うわぁ......。


なんか、すごく騒がしいんだけど。なにこれ...。


「おぅ、ガキ。来るとこ間違えてんじゃねぇのか?大人しくママのところに帰りな!」


スキンヘッドの男がいきなり絡んできた。


なんだこいつ?いきなり失礼だな!


「あんたこそ、初対面相手に失礼だな。」


「あん?やんのか?俺はBランクだぞ?」


「そのBランクがなんなのか知らないけどやるんだったら受けて立つ。」



お?また新人イビリか?

やれやれ!



外野がうるさくなってきたな…。


さっさと片づけるか。



「おら!くらえ!」


スキンヘッドが殴りかかってきたので避けて足を引っ掛けてやったら椅子や机を巻き込んで派手に転んでいった。



え?弱くない?



おいマジかよ。

まぁ、自業自得だな(笑)



まぁいいか。


そう思いながらカウンターへ向かった。


「先程はすいませんでした。」


受付の女の人が謝ってくる。名札にはレベッカと書かれていた。


「いえ、大丈夫です。」


「あの人は良く新人を虐めてる人なんです。これがいい薬になるといいのですが...。」


そうなのか。まぁ、弱かったから別にいいんだけどね。


「それでは気を取り直して、本日はご登録で宜しいでしょうか?」


「はい、そうです。」


「それでは簡単な説明を致します。」


1、ギルドではランク分けをされている。


下からF→E→D→C→B→A→Sと、なっている。


2、ランクを上げるにはランクアップ試験を受けなければならない。(例外もある)



3、ランクにより受けられるクエストが異なる。


4、Sランクになると会議に出席しなければならない。



という事らしい。


「最初はFランクからになります。こちらがギルドカードになります。」


「ありがとうございます。」


「クエストを受けられるのは明日からになります。それでは頑張ってくださいね。」


こうして、王都での1日が始まったのであった。

楽しんでいただけたでしょうか。

質問等ありましたらご遠慮なくお聞きください。

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