3、成長、そして学園へ!(1)
早めの投稿になりました。
楽しんでいってくださいな。
イマリ1歳
この頃から異世界の言葉を覚え始めた。
最初は何を言っているのかチンプンカンプンだったけど、聞いていくにつれ何を言っているのか理解できるようになってきた。
ちょうどこの頃から体内の魔力量を感知できるようになったと同時に、他人の魔力量も分かるようになってきた。
なんか、僕の魔力多くない?母さんと父さんの魔力よりかなり多い気がするんだけど...。
とりあえず魔力を操作してみることにした。
オヘソの下、丹田あたりに意識を集中させて魔力を取り出す。
え、待って、出てくる量が多すぎるんだけど!ヤバいヤバいヤバい、一回放出しなきゃ!
指先から放出したのは良かった。良かったんだけど...。
ベットのはしらに穴を開けちゃいました...。はい、反省してます。調子乗りました...。
そう言えば神様から貰ったスキル【創造する力】があったよな?それを使えばはしら直せるんじゃね?穴が空いたところに手を当てて...。あ、なんか手のひらが温かい...。あ、直ってる。まぁ、良しとしよう。
とにかく、次は慎重に...。少量ずつ取り出してコントロールを...。まずは右腕に魔力を纏わせてそこから左腕、両足に纏わせていく。出来てきたら全身にくまなく魔力をまとわせて...。できた!
とりあえずは魔力のコントロールは理解した...多分。
ガチャ!
住み込みメイドのエトワールが部屋に入ってきた。
「イマリ様はほんとに泣きませんね。赤ん坊はもっと泣くものと聞かされていましたのに...。」
あ、そう言えばそうだった。もう少し赤ちゃんっぽく振舞った方がいいのかな?
「まぁ、ご主人様と奥様のお子さんですものね。」
え!?納得しちゃうの!?
「異常はなさそうですね。」
そう言って部屋を出ていった。
赤ん坊の体って何かと不便だ。ハイハイは出来るけどすぐ疲れるし何よりオムツの取り換えが屈辱的だった...。あれは軽くトラウマレベルだったよ...。
あ、そうそう。両親の名前がわかるようになったんだ!
父親は、ガレス・グリンフィールド
母親は、リリィ・グリンフィールド
と言うらしい。
5歳になると父さんから木剣を貰った。父さん直々に剣の稽古をしてくれる事になった。
「イマリ!脇が開いている!しっかり締めないと切り裂かれるぞ!」
「はい!ウグッ...。」
「相手の目を見ろ!次にどこに来るかは相手の目を見て予測するんだ。」
「はい!父さん!」
このように、父さんはかなりスパルタだ。
母さんには魔法を教わっている。まぁ、魔法の方は言われたようにやるとすぐに出来るようになるんだけどね。
「イマリちゃんは魔法が上手ねぇ、お母さん嬉しいっ♪」
「母さん...。ちゃんは辞めてよ。僕は男なんだよ?」
「あら、別にいいじゃない。こんなに可愛いんですもの。」
そぅ、母さんの言うとおり前世の見た目とあまり変わらない。要するに女の子みたいな見た目なのだ。
これ絶対神様の仕業だな?
『ふふふっ、その通りさ!』
出たな、自称神様。
『んー?何か問題でもあったのかな?』
何かじゃないよ!転生するんだったらもっとイケメンにして欲しかったよ!
『あぁー。それはね、単なる気紛れだよ(笑)』
気紛れって...
『それじゃーねー。』
あ、待て!
「あら?どうしたの?イマリちゃん。」
「な、なんでもないよ!」
神様め...後で覚えてろよ?
ところで、何でこんなことをしてるかと言うとだ。この世界には学校が存在するんだ。その名もエーテリオ第1魔法学園、6年制で12歳から入学できる。ここに入学するために魔法を教えて貰っている訳なのだ。
魔法には初級、中級、上級、超級がある。書物には精霊魔術や失われた魔法なども記載されている。
僕は母から中級魔法までを教えて貰っているのだが、正直簡単すぎる。
次は上級を教えてもらおうかな?
そう考えるイマリであった。
眠れなくて書いてたら書き終わってしまいました(笑)
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質問等も遠慮なくお聞きくださいな。