表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/19

17、学園編(魔法剣術)

あの一件依頼色々な噂が流れているようだ。


どこかの大貴族の子だとか賢者の弟子だとか...。更には男の子が生まれなかった貴族が娘を男として育てた、なんて噂もある。


僕はちゃんとした男なのに...。



さて、今日の午前中は一般教養だったから午後は魔法剣術の授業か。

今度は目立たないようにしよう...。


そう思いながら第2アリーナへ向かった。


ちなみに、アリーナは5つあり、一番大きいものをアリーナと呼び、その他は第2~第5アリーナと呼ぶ。


第2アリーナへ着くと20人ほど集まっていた。先生も来ているようだ。


「よし、全員来ましたね。私が魔法剣術を担当しているマルク・ガフです。よろしく。」


このガフ先生って人は余計な筋肉を付けてなく、スラッとした見た目をしている。黒髪で眼鏡をかけている。20代半ばくらいかな?


「魔法剣術とは、剣に属性魔法を付与(エンチャント)させる剣術のことです。魔法武器というものもあるが、あれは魔力の消費が少ないが属性が固定されていて汎用性が低い。だか、様々な属性を武器に付与(エンチャント)することでどんな相手にでも対応できる。これが魔法剣術です。」


なるほどな、確かに便利だ。



「それではこれから実践して見せますので、よく見ておくように。」


そう言ってガフ先生はレイピアを抜いた。


おぉ、かなりの業物だ。


「はあぁぁぁぁぁっ!」


あっという間に緑色のオーラのようなものがレイピア全体を覆った。


「このように淀みなく武器に行き渡らせることで属性を付与(エンチャント)します。それではやってみましょうか。自分の武器がない生徒は前に置いてあるので取りに来てください。」


よし、何となくだけどやり方はわかった。


イマリは腰の刀を抜いた。


「いい刀ですね。ん?こ、これは!?」


「どうしたんですか?」


「この刀は精霊武器ですね?」


「そうですよ。よくわかりましたね。」


「見ればわかります。いや、こんな所で御目に掛かれるとは思いもしませんでした。」


「そうなんですか?」


「えぇ、ぜひ良ければ精霊の方も見せてくれませんか?」


「まぁ、いいですよ。」


イマリがそう言うと刀は光の粒子になり人形を形成し始める。


「お呼びですか?マスター。」


「おぉ!人形とは!高位の精霊ですね。」


「え、武器精霊に位階なんてあるんですか?」


「ありますよ。低位の精霊は小動物、中位の精霊は中型から大型動物、高位の精霊は人や伝説上の生き物の形をとるそうです。」


「なるほど。で、続けてもいいですか?」


「あぁ、すみません。続けてください。」


「わかりました。いくぞ、ヘル。」


「了解です。マスター。」


ヘルは光の粒子になりイマリの手に収まった。


やり方は...自然体になって魔力を練る。刀を身体の延長と考えて魔力を流す。


「すごいですね。まさか1回で出来るようになるとは思いませんでした。」



やっぱスゲェな。なんつーか…次元が違うってゆーか。

イマリ君かっこいい!女の子みたいだけど真剣な表情はキリッとしてていいね♪



あー、また噂が...。




頭を抱えたくなるイマリだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ