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角が有る者達 番外編または短編集  作者: C・トベルト
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特別企画短編小説 隠れ鬼のデートその1

男の娘バージョン


 少し曇り始めた冬空の下、僕は噴水広場のベンチに腰掛けながらクレーンゲームで手に入れたプラスチックの腕時計で何度も時計を確認する。

 時計は待ち合わせ時間10分前を告げていた。

 僕が辺りを見渡すとーーー彼はベンチに座っていた。女装の為に可愛らしいドレスを着て、その上に民族衣装のような布を肩に巻いていて、暖かそうな雰囲気を漂わせている。

 僕はその隣に腰掛けながら挨拶をする。


メル「おはよう、ルトー君」

ルトー「よお、待たせたな」

メル「うん、今日も女装(ドレス)姿なんだね」

ルトー「仕方ないだろ、そういう任務なんだからよ」


 そう言いながらルトーはチラッと向かうを見る。そこにはベンチの近くで女性と話す少年の姿を見る。


ルトー「バカリーダーめ、何が『ターゲットにバレないようカップルのフリをしながら尾行デートをしろ』、だ。

 しかも僕が女の子役とかありえないだろ」

メル「あ、あはは・・(似合ってるよ、なんて言ったら怒るよね、絶対)」

ルトー「メル、今度はお前が女装しろよな」

メル「え」

ルトー「僕の見立てでは君もまた女装が似合う。いや似合う筈だ!ドレスを着ろ!同じ苦しみを味わえ!」

メル「ま、待ってルトー君!

 僕は着ないよ!

 絶対似合わない!絶対似合わないんだからね!?」


 何か目が座ったルトー君から逃げるように僕はたまたま近付いてきたバスに向けて走り出す。


メル「ほ、ほらルトー君!

 あのバスに乗ろうよ!ターゲットもバスに乗ろうか!」

ルトー「あー?今それどころじゃ・・って向こうもバスに向かってるな、仕方ない、僕達も乗るか」


 メルとルトーはバスに乗り込み、ターゲットの少年もまたバスに乗る。それから何人かの人がバスに乗り込み、

 様々な思惑を乗せたバスは、発進した。


続く



 


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