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角が有る者達 番外編または短編集  作者: C・トベルト
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【短編小説】悪女と補完計画 そのさん!

あらすじ。


1、ゴブリンズは夏だからということで海に一週間の旅行にでた。

2、ダンクが色男に変身、シティと一緒に海の家へ。

3、海の家では警察が捜査と称して一週間アルバイトをしていた。

4、アイ、スス、ルトーはそれぞれで遊ぶ。

5、ケシゴが仕事を終えて海の家へ行く。

6、アイ、ハサギ、果心の三人がそれぞれ何かを企んでいる。


以上の事を踏まえた上で、お読みくださると分かりやすいです。


それでは、はじまるよー!



タイトルそのいち

『Q,色男とは?

A,爆発し、殲滅すべきリア(ターゲット)です。マスター』



ダンク(なぜ、ここにノリが…?)

シティ(ま、まずい…!

ここで騒いだら、ダンクと一緒にメロンジュースが飲めなくなる!)

ノリ(うわぁ…。

カッコいい人ッス。

あ、でも彼女といるのか…。

残念ッス…。)

「どうぞ、こちらに座って下さいッス…。」


ノリは二人を席まで案内し、座らせた。

その間シティはノリから顔を反らし、ダンクは気まずそうにしている。


ダンク(あー、これどうしよう。

俺は変装しているからバレる心配はないけど、

シティはノリに顔見せたらおしまいだよな…?

ていうか、なんでここに…?)

「あ、あのー。」

ノリ「なんスか?」

ダンク「お、お嬢ちゃんは今日来た新人かな?

あまり見ない顔だからおどろいだだだだだ!!!」


ダンクの足がシティに踏みつけられる。

そしてシティは強引にダンクの顔を近づけさせてヒソヒソと話を始める。


シティ(ダンク!

なにはなしかけてんのよ!

バレたらどうすんの!)

ダンク(い、いやあのどうも気になっちゃって…つい。)

シティ(ついじゃないわよ!

しかもお嬢ちゃんって…ノリはどこからどうみても男でしょうが!)

ダンク(え?あ?

そうなの?

い、いやーうっかりしちまったなーあはははは)

シティ(こんのアホーー!!)


シティとダンクがヒソヒソ話をしている間、ノリは固まっていた。

ある一言が頭の中で反響していたのだ。


ノリ(お嬢ちゃんて言われたお嬢ちゃんて言われたお嬢ちゃんて言われたお嬢ちゃんて言われたお嬢ちゃんて言われたお嬢ちゃんて言われた)

「お嬢ちゃん…そう呼ばれる日が来るなんて…」


ノリは茶色の瞳を振るわせ、顔を少し赤くしながら、少し恥ずかしそうに顔を隠していた。


シティ(ほら見なさい!

女の子と間違えられて、本人恥ずかしがっているじゃない!

ごめんなさいしなさい!)

ダンク(え、あ、いやしかし)

シティ(あ・や・ま・る!!)

ダンク(………はい。)

「あ、あー失礼。

君はお嬢ちゃんじゃなくて」

ノリ「ノリ。」

ダンク「え?」


ダンクは首をかしげる。

一方ノリは顔を赤くしながら話し始める。


ノリ「ボクの名前はノリッスよ。

……あなたはなんて名前スか?

出来ればお教え頂けると有難いッス。」

ダンク「!?!?!?」

シティ(これは……尋問!?

尋問なのね!!

私達バレたんだわ!)

ダンク(い、いやそうとは限らないぞ!?

もっとこうオブラートな……)

ノリ「………………。

そちらの女性は体調が悪いッスか?

さっきから顔を上げないッスが…。

良ければライフダイバー呼ぶので、名前を教えて欲しいッス。」

シティ(!?!?!?

わ、私が疑われたーー!!?)


顔を伏せたまま、強烈なショックを受けるシティ。

ダンクは冷や汗をかきながらノリに説明する。


ダンク「い、いえこいつはただ遊びすぎて疲れたんで少し休んでるだけです。

少し寝ていればすぐ元気になりますよ。」

ノリ「そうッスか……。

では、水をお持ちするのでそれまでの間にメニューを決めて欲しいッス。」


ノリは一礼してから厨房の方へ向かう。

残された二人組は、深いため息をついた。


シティ「…………ハヤクデヨウ」

ダンク「…………イギナシ-」


シティとダンクがふらふらになりながら外に出ようとすると……。

ペンシが立っていた。

どうやら売り込みをしているらしく、砂浜を歩いている人達に声をかけている。


ペンシ「そこの君っ!!

我が海の家へ入るがいい!

そして、汗を存分に流し暑い夏を乗り切ろうではないか!」

被害者A「あ、いえ……今道場に行く気はないですから」

ペンシ「何をほざく!

そのなよなよした体では暑い日差しに負け、倒れてしまうぞ!

そのままでは女性にももてないだろう!

だが我が海の家に来れば一人の海も寂しくない!!」

被害者A「う、うわあああん!!」


被害者Aは涙を流しながらペンシから逃げ出した。


ペンシ「ふむ?

なぜ奴は泣いたのだ?

……そうか、もっと万人に聞こえるように叫ばねばダメか。

ならば、もっと大きく叫ぼう。

我が海の家へ入りたまえ!!

私達はどんな客も歓迎するぞ!」


シティ(……なにあの道場呼ぶような宣伝文句。)

ダンク(だめだ、外に見張りがいるのでは意味がない。

…………戻ろう。

ノリの方がペンシの百倍人間らしいから。)

シティ(……そうね。

ああ、本当に疲れた……)


二人はのそのそと海の家に戻る。

外ではペンシが相変わらず叫んでいたが、二人は聞くのをやめた。




タイトルそのにっ!

『その頃のアイ、そのに』


アイ「いやー、キャプテン・チャーシューの宝を見つけるために無人島に行くのはいいけど、

船が無い事に気付いたぜ、

あっはっはっはっ!!」


アイは楽しそうに笑う。

そして、左手義手の手のひらを海に向ける。


アイ「だがしかーし!

船が無ければ作ればいいのだ!

『アイスボム』!!」


アイがアイスボムを何個か発射し、弾ける。

すると、海の上に船の形をした氷塊が現れた。


アイ「よぉーし!

これで船は出来た!

後は無人島まで進むのみ……?

……あ、エンジン忘れた。

……………………。

よし、氷でエンジンを」


作れません。

その頃のアイ、続く!!




タイトルそのさん

『一本の電話』



Re-Re-Re-Re-Re-Re-


ピッ


ハサギ「おう、俺だ。」

ケシゴ『ハサギか?

ケシゴだ。

今仕事を終えたから、そちらに向かっている所だ。』

ハサギ「助かったぜ。

俺一人で焼きそば作るの疲れてたからな。」

ケシゴ『それは大変だ。

急いでむかうとしよう。

……で、ペンシ達はどうだ?

問題を起こしてはいないか?』

ハサギ「ははは、初日で問題なんて」


ペンシ「馬鹿者ーーー!!

私は貴様の彼女ではなーーーい!!」

被害者B「す、すぃましぇ~~~~ん!!」


ハサギ「……大丈夫だ。問題ない。」

ケシゴ『そうか。

妙に言葉に力がこもっているが、まあ気にはしないでおこう。

俺も急いでそちらにむかう。』

ハサギ「急ぐのはいいけど、移動手段は車にしておけよ。

また鳥に乗って空中散歩は嫌だからな。」

ケシゴ『…………。』

ハサギ「ん?

まさか、もう鳥に乗った後か?」

ケシゴ『いや、鳥には乗ってない。

ただ、急いでいかねばならないから…………』

ハサギ「から?」



パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ


ケシゴ「馬に乗ってきた。」

馬「ヒヒィーーン!!」

ハサギ『あ、アホ~!!』



ケシゴが馬に乗って車道を走る。

それを見た通行人は大変めずらしがり、写真に撮られたり動画サイトに投稿され後におおさわぎになるが、これはまた別のはなし。





タイトルそのよんっ!

『補完計画』




ペンシ「我が海の家はどんな荒くれ者も歓迎するぞ!

我こそは力有りと意思ある者は遠慮なく足を踏み入れるがいい!」


ペンシの一言は海水浴を楽しむ人々には届かない。


ペンシ「むむむ、何故誰も海の家に来ないのだ?

もっと力強く叫ばねばダメか?」


?「まいどー」


不意に、誰かの声が聞こえる。

ペンシが振り返ると、そこには茶色の短い髪に、眼鏡をかけた水着姿の女性がニコニコ笑いながら海水浴を楽しむ人々にアイスボックスに入れたアイスやジュースを販売していた。


ペンシ「な……にいいい!?」

海水浴客1「アイス欲しいんだな、アイス!」

海水浴客2「うほほwwレモンジュースをゲットだぜ!」

海水浴客3「ありがとうね、ヒーラちゃん!」

ヒーラ「いえいえ~。

さ、みなさーん、『ヒーラ・ガーナの小さな海の家』、

まだまだ美味しい商品が一杯あるので食べに来てくださいねー」

海水浴客達(男)「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」


海水浴客達は燃え上がっていた。

ひんぬーな胸、眼鏡、愛くるしい笑顔、まさに『守りたくなる女性』だ。

そしてそれを見たペンシは凍り付く。


ペンシ「あ……あんなのに、

我々は負けたのか……!

何故だ!!

何が私に足りないというのだ!?」


ペンシはワナワナと震えながら大人気のヒーラ・ガーナを睨み付ける。


海水浴客(モブ)「やっぱ可愛い女の子っていいよな!」

海水浴客(ザコ)「ああ、あんな可愛い声で買ってくださいなんて言われたら、男なら買わなきゃダメだろ!」

海水浴客(オタ)「フヘヘ、オイラはヒーラ・ガーナちゃんと一緒に写真とって貰ったんだな。

どうだ羨ましいだろう?

欲しいだろう?

や、ら、な、い、よ~~!」



楽しそうに海水浴客達がペンシのそばを通り過ぎる。


それを聞いたペンシはボソッと呟く。


ペンシ「…………かわいい、だと?」(それがあれば、男達は寄ってくるのか?

だが武術一筋に生きてきた私に、可愛さなど不要……。

そんなものなくても、客は私に引き寄せられる筈だ……!)


ペンシは拳を握りしめる。

しかし、実際客はヒーラ・ガーナの方へ来ていた。


ペンシ(く、ダメか、ダメなのか?

やはり可愛さが無ければダメなのかあああ!!?)



そうペンシが絶望にうちひしがれていた頃。

海の家には、二人の客が入っていた。

一人は果心林檎。

もう一人は右頬に縫い傷のある、屈強な男であった。


果心「悪いわね、Mr.トンコツ。」

Mr.トンコツ「いや、果心様には親父の代から世話になりっぱなしだからな。

これくらいは大丈夫だ。」


二人はそんな会話をしながら適当な席に座る。

そこはシティ、ダンクからは見えないが近いので声は聞こえる場所であった。


果心「さて、Mr.トンコツ。

あの計画は出来ているの?」

Mr.トンコツ「ええ。

何一つ順調に進んでいますよ、

果心様。

例の計画はもう完成間近です」

果心「そう……」


果心は両腕の肘を机に付けながら手を顔の前で組み合わせ、真剣な表情で尋ねた。


果心「では、聞かせてもらいましょうか、

『補完計画』の全貌を」


果心はにやりと悪い笑みを浮かべた。

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