【短編小説】悪女と補完計画
以前書いたキャラ人気投票結果を参考に書いた小説です。さあ若者よ、夏を楽しもう!
最近雨ばっかだけど。
第一話
夏の海。
砂浜は夏の楽しみを味わう人だかり、海で泳いで楽しみ、
空は快晴、誰もが楽しむ、その空間で……悲鳴が轟く。
女1「キャアアア!
ミイラよ!ミイラがいるわ!」
女2「いえ違うわ!
あれは透明人間よ!体が見えないもの!」
女3「エロい事する気でしょ!
薄い本みたいに!」
女4「逃げるのよおおお!!
死にたくないやつは、逃げろおおおお!!」
女性達が一目散に逃げていく。
その遥かむこうで、ダンクが大地に手をついて絶望していた。
ダンク「解ってた……解ってたさそんな事……。」
スス「ダンク…、ど、ドンマイ!」
シティ「全く、嫌な奴らね!
この私のダイナマイトボディに嫉妬して逃げ出すなんて!
まさに負け犬だわ!」
ルトー「シティ、多分違う気がするよ……?」
ショックを受けるダンクを三人が慰める。
そこから少し離れた所で、アイが叫ぶ。
アイ「おーい、お前らー!
早く着替えよーぜ、今はダンクのおかげで空いてるけど、また直ぐ客で埋まっちまうぞー!」
スス「リーダー……」
シティ「ま、正論ね。
折角海は目の前なんだし、ここは思い切り泳ぎましょー!」
スス「それもそうね!
今ここにいられるのも、リーダーがくじ引きで1週間の海旅行チケットをとれたからなんだし、今日はまだ初日!
目一杯楽しみましょう!
ほら、ダンクもいつまでもしょぼくれてないで、早く泳ぐ準備をしましょう!」
ダンク「お、おお……。
行くぞ、ルトー……。」
ルトー「うん……。」(あ、セリフが少ない!
もっと気の聞いたセリフを言わないと、えーと、えーと……。)
こうして、四人は着替え室に入っていった。
それを見届けたアイは、
アイ「……。
よし、着替え始めたな。
それでは、こちらも準備をしますか。
楽しい楽しい海水浴の準備をね……。
フッフッフッ。」
ニヤリと悪い笑みを浮かべた。
海の家。
木造で出来た家の中は食堂のようなもので、様々な人間が一時の休息を求めて出入りしていた。
その中で、一部の男性が静かに囁き、ある人物に注目していた。
男1「お、おいあの美人……。
ヤバイだろ。
ボンキュッボンだぞ。ダイナマイトボディだぞ。」
男2「ああ。
あれは声をかけなきゃ海に来た意味がない。
否!!男じゃない!」
男3「よし、俺がいくぜ!
へいねーちゃーん!
俺とちょっと話をグハァ!」
男3は拳骨を喰らう。
殴ったのはペンシだ。
『全ては海が悪いのさ……。』と書かれたTシャツを着て、短パンを履き、その上には水色のエプロンを着ているが……。
出るところがでて、引っ込む所が引っ込むその体は、夏の男達を狂わせる 。
ペンシ「馬鹿者!
私は貴様の姉ではないぞ!」
ノリ「ペンシさん、ちょっと落ち着いて……。」
しかし、ペンシの性格がその狂いを正した。
あれは危険な女だ。
海の家に訪れた男性全員が同じ事を悟った。
そして、その横で同じ服装の『男性』に軽く嫉妬した。
ノリ「うう……。
あいつら絶対ボクの事男子だと勘違いしているッス。
違うのに……。違うのに……。」
ハサギ「ノリー!
海に出れない辛さは分かるが、今はバイトを優先しろよー!」
厨房からハサギの声が聞こえる。
ノリは暗い気分で返事をした。
ノリ「はーい。
海……かぁ。
水着で行けば、絶対正体がバレルと思ったのに、何でTシャツなんスか?何でエプロンなんスか?
これじゃ、ハサギさんに伝えたい事も伝えられないじゃないスか……
くぅ、海なんて大嫌いッス……」
ペンシ「何をブツブツ言っている!
さっさと動け!」
ノリ「はーい……
あれ、ケシゴさんは?」
ペンシ「あいつか、あいつはまだ仕事があるから、来るのは明日からだ。
まあ、仕事は1週間あるんだ。
今日はこの空気に慣れようではないか!」
ノリ「もうすでにペンシさんが空気を作っている気がするッス……。
ま、まだ1週間あるッス!
まだまだチャンスはあるッスよー!」
気を持ち直し、頑張るノリ。
しかしその奥の厨房で、ハサギが不敵な笑みを浮かべている事を、彼女はまだ知らない。
そして、砂浜の奥にある防砂林の下で、一人の女性が呟いた。
果心「ようやく着いたわ、
夏の海!
太陽は嫌いだけど、楽しみは一杯あるわね。
さあて、悪い事をいっぱいしちゃうぞー!」
こうして、『角が有る者』達メンバーの1週間が始まる。
これから何が起こるか……。
それは、夏の太陽だけがしっているのだ。




