〜聖剣〜
「ん……?ここは?」
俺は目を開けた。
目の前にはあのフロストキングウルフの頭があった。
「うおっ!」
思わずバックステップで後ろに下がったがこいつは動かない。
? ……
「あぁ、そうだった。俺が殺したんだった。すっかり忘れてた。」
思い出せばいまでも鳥肌が立つ。こいつは本当に強かった…。しかも怪我をしているときであの強さだ。
あいつが怪我してなかったら今頃俺は腹のなかだろう…。
怪我をしていて助かった。
しかしあの強さの魔物にあれほどの傷を負わせる魔物なんか俺は見たくないな……
ん?なんでこいつは頭しか無いんだ?
ん〜まあいいか。
そういえば意識を失う前にレベルが上がっていたな。まぁあれだけの強さだったしそれも当然か。
(ステータス)
《ステータス》
比塚 亮平Lv400 種族 半神人類
状態:体力回復(高速化) 魔力生成(高速化)
才能:万能適応
補助:擬似天使ラファエル
体力:180009648/180012000
攻撃力:157200
防御力:105100
素早さ:183300
魔力:18000658/18001000
属性:火・水【氷】・風・土・光【聖】・闇・時・空間
技術一覧
〈日常技術〉
礼儀Lv5 算術Lv10 言語解釈Lv-- 超解析Lv--
〈戦闘技術〉
剣術Lv8 武術Lv7 柔道Lv5 空歩Lv5 縮地Lv4
〈強化技術〉
身体強化Lv8 体力回復Lv10 魔力回復Lv10 経験値・ステータス倍加Lv--
〈魔法技術〉
火魔法Lv8 水魔法Lv10 風魔法Lv5 土魔法Lv4 光魔法Lv7 闇魔法Lv2 治癒魔法Lv10 氷魔法Lv10 聖魔法Lv10【聖剣】 時魔法Lv10 空間魔法Lv10 錬金Lv10 結界Lv10 無詠唱 魔力支配
称号
真の勇者・万能者・種族限界突破
えっと〜。なんだろな〜このステータス… まずはなんか見やすくなってるな。ありがたいけどね。あと、才能がオールラウンダーから万能適応ってのになってるな。それにその下のいままでなかった補助って項目、擬似天使ラファエルか〜これなんだ?
『私は真の勇者専用サポートシステムです』
「うおっ!なんか頭に声が響いてきた!?」
『念話というスキルです。これはどちらかがこのスキルを持っておけば使用でき、声に出さずに会話をすることが可能になります』
「まあそれはいいけどさ…お前って何?」
『ですから私は真の勇者専用サポートシステムです』
「ああ、そうだったな。実際どんなことが可能なんだ?」
『超解析などの解析スキルでよく意味がわからないものまた、解析スキルでは表示されないもの、例えばスキルの習得条件…といったものを解説いたします。他にはあなたが見たものなどを自動で分析、そして敵の攻撃にどういったものが来るかをある程度予測することが可能です』
「便利すぎない?」
『サポートシステムですので』
「でしたね…」
『あとわざわざ声をださなくてもよろしいですよ』
「あっ確かにそうか…ってそれより!なんなのこのステータス!元のステータスの数倍じゃきかないよ!?」
『半神人類となったことで敵を倒すとその倒した敵のステータスの1/3をスキル以外得ることができるようになったためです。なお、その敵が自分より格下であればあるほど得るステータスが減り格下すぎた場合得ることができません。ですが格上であればあるほど得るステータスが増え、最終的にはスキル以外全てステータスを得ることができます。神はスキル以外全てのステータスの5倍得ます』
「なんかすごいな…いつの間にか俺、半分神になってるし……なんでだろ……? てか神凄すぎ」
『それは種族限界のLv100を超えたためです』
「なんで俺は限界を超えられたんだ?」
『真の勇者の効果で、種族限界を無くします。レベルによっては半神、神となることができます。因みに半神はLv100を超えた時、神はLv1000を超えた時です』
「神になるにはLv1000超えか……目標も無いしとりあえず神になることを目標にするか!」
『目標を設定します。目標・神になる』
「お、おうそんな機能あったのか」
「あ、そうだ。この聖魔法の聖剣ってあれか?つまり聖剣を出すことができるみたいな」
『その通りです。聖剣は真の勇者しか召喚できません。ですが勇者でも聖剣もどきは一部の者が召喚可能です。聖剣の能力は出したいと思ったときに召喚でき、しまいたいときに送還できます。聖剣には聖属性【極】が付いておりこれは聖属性の強化版で、魔物に絶大な威力を誇ります。相手が魔物でなくても聖剣はそこらの剣より強力で魔力を流すことにより斬れ味を上げることができ斬撃を飛ばすことも可能です。そして聖剣はその身をいかなる形にも変化させることができます。実際にある武器を聖剣に吸収させることによりその形をとることも可能です。因みに聖剣もどきは聖属性が一応付いており斬撃を飛ばすことも可能ですが、形を変化させることは出来ません』
「聖剣の性能が雲泥の差だ…」
「ま、いいっか!とりあえず使ってみよう!」
俺は聖剣を召喚したいと思ってみた。するといつの間にか聖剣を手に持っていた。
「おおぉぉやっぱ聖剣かっこいいな〜」
その聖剣は色は金メッキのような金色ではなく黄土色に近い鈍い金色だ。柄には邪魔にならないがとても綺麗な彫刻が施され、つばは聖剣で十字架を描くように横に10センチほど伸び、先端には三角形がついたように尖っている。刀身の部分は中心につれてほんの少しずつ細くなり、中心から少しずつ元の太さに戻っている。ここにも綺麗な彫刻が施されている。
「凄いな……」
と、言いながら魔力を流して振ってみた
ズガンッ
地面に深さ15センチほどの切れ込みが入った
「………………………えっと〜なんだろ、振っただけで岩が切れたよ……使いこなせるようにしないとな…」