もし、明智光秀が秀吉の援軍に向かったら? 53 北国編
今回の目標は佐々成政隊。
だが、今回は相手が悪かった。
あまり知られていないようだが、佐々成政は織田軍の中でも有能な鉄砲隊を抱えている。
というより、彼がそれを育てた。
そうなれば当然……。
堀と柵の突破に手間取っているところを狙い撃ちにされる。
奇襲は、失敗した場合はすぐ引き下がるのが鉄則。
だが、数が多いこともあり、この時上杉軍はその鉄則を犯した。
やられた仲間の敵討ち。
上杉軍の誇り。
だが、鉄砲の音を聞きすぐさま織田軍が集まり、上杉軍にとっては予想もしなかった万単位の戦いとなってしまう。
お互い数千の死傷者を出したところでようやく上杉軍が引き上げその日の夜襲が終わるわけだが、戦力を大幅に減らしたのはもちろん上杉軍。
先制攻撃をおこなうはずが、逆に鉄砲隊に至近距離から狙い撃ちされて相当数が倒れ、さらに城までの帰路は険しい山道は深手を負った者には厳しいものだった。
当然脱落者は多数。
そして、夜明けとともに織田軍の残党狩りに遭う。
斬られる者。
自刃する者。
投降する者がいなかったのはさすが上杉軍といったところなのだろうが、それが本当に正しいことなのかは現代人には理解できないであろう。
これで、一勝一敗。
そして、勝家にとって「手取川の戦い」のお返しができたことになる。




