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もし、明智光秀が秀吉の援軍に向かったら? 27 四国編
白地城を出発して三日目。
今日中に織田軍と接敵ところまでやってきた元親のもとに喜岡城からの急報が届く。
羽柴秀吉率いる織田の別働部隊二万五千が屋島に上陸し周辺の城を攻撃し始めた。
救援請う。
だが、元親がその報を受け取った頃には喜岡城は落ち、続いて香西城も落城する。
元親は西長尾城(国吉城)までで下がり軍議を開く。
こちらは敗残兵を合わせても二万も満たぬ数。
それに対し、植田城を攻める信孝隊六千、それに羽柴軍二万五千。
予定どおり植田城を救援に向かえば、背後を羽柴軍に襲われる。
では、羽柴軍と対峙すればいいのかといえば、そもそも数は相手の方が多い。
確実に圧勝するという保証がない。
というより、負ける公算が高い。
多くは撤退を主張するものの、元親は羽柴軍との一戦を主張する。
羽柴軍は上陸してすぐ戦いを始めているため疲労がある。
織田本隊は植田城に張り付いて動けない。
今こそが戦う好機。
それがその根拠となる。
長曾我部軍はここを決戦城とし陣を整える。




