23/118
もし、明智光秀が秀吉の援軍に向かったら? 23 四国編
実際の兵の数は長曾我部側の方が多いわけだが、この時代の戦いにとって重要な要素である勢いは織田方にある。
そういうことでどちらかの一方的な戦いになることはなく、とりあえず織田本隊が進撃する讃岐だけで前進を続ける。
そのような戦況を激変させる情報が六月十五日四国に届く。
実質的毛利の降伏となる織田と毛利の講和。
続いてそのまま織田軍が海を渡って四国に来る。
しかも、臣従の証を示し、その褒美として多少でも旧領返還をと目論む毛利も全軍でやってくる。
もちろんそれによって織田方は勢いがつき、長曾我部の兵士たちは動揺する。
そして、その話は噂ではなくすぐに現実のものとなる。




