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もし、明智光秀が秀吉の援軍に向かったら? 103 天正十一年春 17
そして、徳川領を通ってやってきた信長本隊が箱根の麓に姿を現す。
信長につき従うのは明智光秀と毛利輝元。
さらにここに小早川隆景と吉川元長という人質となっていた者が同行していた。
史実を知る者にとってこれはなかなかの光景といえるだろう。
もちろん、丹羽長秀、長岡忠興、蒲生氏郷、津田信澄なども加わる。
総勢五万。
信忠からは次男信雄、徳川方からは酒井忠次が出迎い役としてやってくる。
この頃には伊豆もすべて平定され、信孝率いる四国衆や滝川一益や羽柴秀吉も加わって小田原城の包囲が始まっていたのだが、信長本隊も加わったことによりいよいよ包囲は厳重なものとなる。