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忙しいパーティー


 1ヶ月後ーー


 とうとうこの日が来てしまった。

王子たちの婚約者選びパーティー(みんなの婚約者を決める会)が!


 まあ、近づかなけなばいいのだから、あまり問題はない。


 今、私は一人で楽しく食事を楽しんでいた。

食事といっても、お菓子だが。


 さすがは王宮の料理人が作ったお菓子、すごく美味しい!


 チラッと周りを見ると、大体の令嬢は王子たちのところに集まっていた。

わーお。

こうして見てると面白いわね。


 でも、王子たちではないところに行っている人もいるみたい。


 そうして見ていると、こちらに来る令嬢が一人いた。


 「ごきげんよう、ルリアナ・ブルームーン様」

「ええ、ごきげんよう、アイリス・オスカー様。どうか私のことはルリアナと」

「まあ、では私のことはアイリスと呼んでください。ルリアナ」


 彼女はアイリス・オスカー侯爵令嬢。

前でも、私は彼女と友達だった。


 なので、また友達になれるのはすごく嬉しい。


 「ではアイリス。あなたは王子様たちの所には行かないのです?」

「はい、興味がないので。そういうルリアナは?」

「私はあんなに周りに人がいるので、行く必要性がないと思いました」

「確かにそうね!」


 そうして、私たちはパーティーが終わるまで楽しく話す,,,はずだったのに。


 どうして第一王子がこちらに近づいてくるんですの!?


 「こんにちはルリアナ嬢、アイリス嬢」

「「ごきげんよう、第一王子殿下」」


 「アイリス嬢、ルリアナ嬢を借りても?」

「え」

「ええ、大丈夫ですわ。ルリアナ、私は他の人と話してきますので、

心配無用ですわ」

「アイリスっ」


「分かった。では行こうか、ルリアナ嬢」

「ルリアナ、行ってらっしゃいませ!」

------------------------------------------------------------------


連れてこられたのは、綺麗な庭園だった。

 「で、何のようなのです?第一王子殿下」

「いやぁ、レオナルドが自慢する妹とやらが知りたくてね」

「それが、私だと」

「まあ、そうなるね」


 レオナルドこと、レオナルド・ブルームーンは私のお兄様であり、第一王子殿下

の側近だ。


 「お兄様って私のことを自慢してるんですの?」

「ああ、誰の嫁にも行かせたくないと言っていたぞ」

「そうですか,,,」


 私は話を終わらせ、庭園を見た。


 「ここ、綺麗ですね」

「そうだろ?王家が誇っている庭園だからな」


 「,,,懐かしいなぁ」

 

 そんな小さな呟きを、第一王子殿下、ジェラルド様は聞いていた。


 「懐かしい?レオナルドの話だと、まだ来たことがないと言っていたが」


 あ、やば。

今世はまだ来ていないんだった。

どうやって言い訳しよう。


 「あ、え〜と、その,,,ゆ、夢でこの庭園に似た風景を見たことが

あるのです」

「本当か?何だか嘘に見えるぞ?」

「ほ、本当です!」

「ふーん。まあいいや。いつか教えてもらうとするよ。それと、君には一つ提案が

あるんだけど」

「何ですか?」


 すると、突然ジェラルド様が跪いてきた。


 「!?何をして,,,」


 「僕の婚約者になってくれませんか?」


 「,,,,,,え?」



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